なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

大滝への道はマツカゼソウだらけ~やんたん散歩2024/9(4)

2024-09-25 05:34:01 | 植物

暑さ寒さも彼岸まで・・・の言葉通り、秋分の日の雨を境にぐっと涼しくなりました。
でも大滝に行った時は、昼の気温が36℃の猛暑日。
少しでも涼をもらえるかとせっせと緩い坂道を歩いて滝に向かったというわけです。

カンカン照りの工事現場横の道を抜けて、ようやく林道に入ります。
両側はスギの美林。スポットライトを浴びるように生えていたのは・・・





マツカゼソウ(松風草)です。風情のある名前ですね。



林道の両側に咲いているのはマツカゼソウばかりです。
これはここに限らず、私が行くような京都の低山はどこもこんな感じ。



マツカゼソウはミカン科唯一の草本、宮城以南の山地の林縁に分布します。
子房に柄があり、果実が3つに割れているのが特徴です。
小さいし、揺れるし、暗いので、なかなか花がうまく撮れません・・・



上の写真では、下の花は雄蕊が突き出しています。
上の花は受粉が終わり、もう緑の子房が膨らんでいますね。



林道の横には渓流が流れていて、涼しいです。

マツカゼソウ以外、ほとんど花がありません。



こちらはイラクサ(イラクサ科イラクサ属)です。
茎にはびっしり棘があり、それほど鋭くありませんが触れると鋭い痛みが走ります。
それもそのはず、棘にはギ酸が含まれていて、皮膚に付くと炎症を起こします。
私も以前痛い目にあったことがあります。



望遠で撮った写真です。白いのは花でしょうか。初見です。
頼みのGL先生も、答えを教えてくれません。
どなたかこの植物が何かご存知だったらご教授ください。



このガはあちこちで見かけました。シャクガの仲間のようです。



何も花が見られないまま先に進むと、ほどなく大滝の入り口の鳥居に付きました。
扁額には大瀧大明神と書かれています。



滝です。手前の植物はミヤコミズ(イラクサ科ミズ属)でしょうか。
日本固有種で、準絶滅危惧種に指定されています。
ミズの仲間はよく分かりません。



滝の手前に不動明王が祀られています。



マイナスイオンが降り注ぐ大滝にいると、すーっと気持ちが澄んでくるような気になります。
しばし休憩後、帰路につきました。



涼しかったのはここまで。
林道の出口を出たとたん、目に痛いほどの青空と猛暑にクラクラ。
見上げると・・・



飛行機です。尾翼が青いので、ANAでしょうか。
あ、こちらも。



違いました。アキアカネです。



野生のシソの花。



サンショウの実が赤く色づいていました。



やんたんに通うようになる前から、ずっと工事が続いています。
治水工事だそうです。
集落は下の方にあるので、昨今の異常気象を考えると、しっかりと工事してほしいですね。

【撮影:2024/9/14   宇治田原町】


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大滝への道・中谷街道~やん... | トップ | 久しぶりに信楽のたぬきに会... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
宮城県以南 (なつみかん)
2024-09-25 21:49:03
>ran1005 さんへ
>マツカゼソウ... への返信
こんばんは~
マツカゼソウは調べてみたら宮城県以南の林縁に咲くそうなので、信州にもありそうですが・・・
おそらく、高地ではなく普通の低山に咲くのだと思います。
私の行動範囲では、あちこちで見かけますよ。
暗い林内で咲いている姿はなかなかの風情です。

おっしゃる通り、あまり光の当たらない場所で、カラカラ天気のときでも水は豊富です。
何より、気温が確実に数度は低いです。
半面、林道から出て工事現場の道に出たときの暑さに目がくらみそうになります。
ちりめん山椒、私も大好きです!!
京都人はどうしてこんなにサンショウが好きなのかと思うくらい、季節になるとどんなに小さいスーパーでも箱売りしていますね。
私もその時期に購入、ゆでた後冷凍保存しています。
そうしておくと、年中ちりめん山椒が作れます!
返信する
続けて行きました (なつみかん)
2024-09-25 21:25:46
>shu さんへ
植物園以外で、数日間のネタが集まる場所がいくつかありますが、その一つがここやんたんです。
(あとは、宇治川天ヶ瀬と寿長生の郷です)
季節にもよりますが、何かしらの花や実が見られ、歩いていて楽しいです。
アップダウンもあまりないので、疲れません。

滝までの水辺に咲く花はやはり春の方が多いですが、秋にも多少は見られます。
今の時期は、今日の記事のメインでもありますが、マツカゼソウですね。
shuさんもぜひ花の低山を歩いてくださいませ。
もちろん高山ほどではないですが、また違う花が見られて楽しいですよ!
返信する
マツカゼソウ (ran1005)
2024-09-25 19:08:44
私は山野草が大好きで、良く高原など歩きましたが・・・
マツカゼソウと言う風流な名の花を見た事が無い様な⁇
信州の高地でも咲いて居るでしょうか?
昭和天皇が雑草という名の植物は無いと名言を残されましたが
私の身近にある植物等、なつみかん様程丁寧に調べた事が無く・・・
マイナスイオンで満ち溢れている環境ですから、植物達も生き生きと育っていますネ。
我が家の小さな山椒の木も環境が悪かったのか10年近くかかってやっと実を付けました。
自家製チリメン山椒を作るのに役立っていますヨ。
京都では何処へ行っても、チリメン山椒が売られて居ますネ。
地元の方々は山椒の木を大切にされて居るのでしょうネ。
返信する
おはようございます (shu)
2024-09-25 08:13:40
湯屋谷の散策が続いていますね。
ソフトクリームを食べて終わりかと思ったら、続きがありました。
滝まで歩かれるとのこと。水辺には違った花が咲いていることでしょう。

記事を拝見していたら、低山を歩いてみたくなりました。
平日は何かしら予定が入っているので、今週末晴れたら歩いてこようと思います。
涼しくなったので、低山のハイキングも苦にならないことでしょう。
返信する

コメントを投稿