植物園特集第三弾は、京都府立植物園の登場です。
開園100周年イベントもいよいよ佳境に入ってきましたが、それはさておきやはり植物生態園です。
いいお天気ということもあり、多くの来園者がありましたが、生態園はいつも通り静か。
マイペースで回ることができました。
そんな生態園の花、折角なのでいつものように写真、名前の順で出していきますね。
皆さんも名前をイメージしながらご覧くださいませ。
最初は試験管ブラシのような花を咲かせるこちら。
サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)です。
今頃こんなに満開になっているとは驚きです。やはり猛暑のせいでやや遅れたのでしょうか。
近くで咲いていたのがこちらの花。
ご存知イセハナビ(キツネノマゴ科イセハナビ属)。
前に行った時は大株に数個しか花が咲いていませんでしたが、今はかなりの花付きです。
紫色のこちらの花。今年は自生地には行けませんでしたが・・・
ユキミバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属)です。
夏から晩秋まで咲いています。
この時期の生態園で一番沢山咲いていたのはな~に
それは、この花です~
咲いているといいつつ、半分くらい綿毛になっていますが。
花はアザミらしく、筒状花の蕊の中ほどから花粉がパフパフ
淡いピンクの花もありました。
全体はこんな感じでかなり背が高いです。
日本のアザミの在来種は種類が多く名前が分からないのですが、こちらは大丈夫。
植物園ですので・・・
オハラメアザミ(キク科アザミ属)です。年々増えています。
もう一つ、結構沢山さいていたのはこちらの白い野菊です。
白い野菊の名前は非常にややこしく、あまり深入りしたくないのですが・・・
こちらはちゃんと名札がありました。ヤマシロギクです。
以下、面倒な話。
白い野菊の仲間には、ヤマシロギクの他、イナカギク、シロヨメナ、シラヤマギクがあります。
ややこしいのは、ヤマシロギクの別名がイナカギク(つまりヤマシロギク=イナカギク)という説と、
シロヨメナの別名がヤマシロギクという説があることです。
私の遠い記憶では、京都府立植物園の白い野菊には以前「イナカギク」の名札がありました。
それが、今はヤマシロギクになっています。
ということは、やっぱり正式にはヤマシロギク=イナカギクで、シロヨメナは別物ということでしょうか。
色々ネットで調べてみると、葉が茎を抱くのがヤマシロギク(イナカギク)で、シロヨメナは抱かないそう。
そしてシロヨメナの葉の裏には三本の目立つ脈があるそうです。
知らんがな・・・(当然確認してない)
なぜこんなにくどくど書いているかというと、この白い野菊は今の時期野山でよく見かけるからです。
植物園には名札がありますが、野生の花には当然ありません。
今回ちょっと頭の中が整理できたので、今度見つけたら必ず葉の裏まで確認します!
お後はこちら。貧弱ですがちょっと雰囲気がいい花。
最初アキチョウジかと思ったのですが、名札には「サンインヒキオコシ」の名前が。
同じくシソ科ヤマハッカ属です。
いつもはどっさり咲くので見逃した~と思ったのですが、他の場所でもう少し咲いていました。
光が当たると綺麗ですね~
最後は実です。
コマユミ(ニシキギ科ニシキギ属)ですね~
実の形が特徴的なので、よく分かります。
もう少し寒くなったら葉が真っ赤になると思います。
植物生態園後編に続く・・・
【撮影:2024/11上旬 京都府立植物園】