なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

二葉山山麓七福神巡り(前編)~広島散歩2024秋(3)

2024-11-03 06:11:30 | お出かけ

JRで広島まで戻ることにしたなつみかん。
なんと土砂降りで車窓からの景色も霞むほどだった雨が、広島駅に着くころに小雨になっていました。
ちょうど時刻は午後1時半頃。これは行くしかない!と出かけた場所は・・・

二葉山麓七福神巡り~

何と、広島駅の新幹線口からわずか2時間で二葉山麓にある七福神を巡ることができるというのです!
二葉山は駅前からも臨むことができるなだらかな山で標高は139m。
ちょうど地元宇治の大吉山のような感じで、気軽に山歩きができるそうです。
山頂には独特な形の双葉山平和塔があり、是非登りたかったのですが、足元が悪いので諦めることに。
代わりに、残された時間を七福神の福を分けていただきながら過ごすことにしました。

実際に回った順番とは少し違いますが、饒津神社のHPに紹介されていたルートに沿ってご紹介します。
なお、各神社についての詳細は、それぞれのホームページをご覧くださいね。


饒津神社の近くで咲いていたフヨウの花

1.饒津神社(にぎつじんじゃ)ー 恵比須天

    

清々しく掃き清められた参道を進むと、鳥居と唐門が見えてきます。
こちらの神社のご祭神は浅野長政公と浅野家の藩主。創建は18世紀の始めだそうです。

   

二の鳥居は形が少しユニーク。こちらは両部鳥居といい、神仏習合の神社に多いとのこと(左)。
向唐門は原爆で焼失した唐門の礎石の上に再建されたものだそう(右)。

   

唐門を入った斜め右に拝殿があり、その横手に朱塗りの鳥居が並ぶ稲荷神社があります。



拝殿の奥にある本殿です。 

ところで七福神はどちらにおられるのでしょう。あ、こちらですね!
二の鳥居から唐門の途中、少し左手の植え込みに入ったところにおられるようです(左)。
この神社は原爆で完全に焼失したそうで、その説明の碑が立っていました(右)。
   

進んでいくと、奥に恵比須様がにっこり。



恵比須神は七福神唯一の日本の神様。漁業と商売繁盛の神様として知られています。

「釣り上げし 魚を宝と 抱きしめて 笑う恵比須の 神の御威徳」

2.明星院(みょうじょういん) - 毘沙門天

小さい神社仏閣が密集している光景を予想していたのですが、実際は全然違いました。
饒津神社のすぐ横にある明星院、広々した境内にまずびっくりです。



あら、仁和寺の別院ということでちょっと親しみを覚えました。
立派な二王門の左右には、朱塗りの仁王様がにらみを利かせています。

   

中に入ると、中門が見え、左手には立派な松の木。
左奥の背の高い松は被爆樹木なのだそう。


   
松の説明と(左)、六地蔵様(右)

   

中門と(左)、「ようお参り」のお地蔵様(右)
ここで大失敗に気づきました。本堂の写真を撮ってなかった~

明星院の前身妙壽寺は天正17年(1589)毛利輝元が広島へ移城開府の時、母堂の位牌所として作ったお寺。
その後浅野家の時代になり、真言宗のお寺となり、国家鎮護の役割も担うようになったようです。

で、七福神ですが、こちらにおられるのは毘沙門天です。



毘沙門天は四天王の一人で、別名多聞天。武将の姿をしています。
七福神としては、融通招福の神として信仰されているそうです。

「魔を降す 猛き姿に ひきかえて 情けにあまる 福徳の神」

3.鶴羽根神社(つるはねじんじゃ) - 弁財天

明星院から少し歩くとすぐに鶴羽根神社の鳥居が見えてきます。



これまた立派な境内。手前に見えているのが一の鳥居、奥が二の鳥居です。
二の鳥居の手前に手水舎がありました。



この木の建屋は原爆被害を免れて残っている建物なのだそうで、「被爆建物」の看板が立っていました。
爆風が吹き抜けたので偶然残ったと言われているそうです。



二の鳥居です。その奥に本殿が見えています。
鶴羽根神社の創建は元久年間(1204~1206年)。ご祭神は応神天皇、神功皇后、仲哀天皇の三柱です。



立派な神社です。
手水舎もそうですが、原爆で倒壊したものの焼失しなかったので、色々残っているそうです。
こちらの七福神は手水舎の横におられました。



弁財天は七福神唯一の女神で、音楽・財宝の神様として有名です。
知恵財宝・縁結びのご利益があると言われています。

「ひく琵琶の 妙なる音にも 似たるかな 福を喜ぶ 諸人の声」

最初、2回に分けて投稿するつもりでしたが、長くなりすぎるので、3回に分けますね。
今少しお付き合いください。

【撮影:2024/10下旬 広島市】

コメント (2)
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