京都府立植物園の中で一番好きな場所、植物生態園。
そこで見た花や実を紹介する後編です。
この時期生態園のあちこちで見られる花があります。
ホトトギスですね。わが家に細々と咲くホトトギスと同じ種類です。
京都府立植物園の公式インスタグラムにも「丈夫で育てやすい花」として紹介されていました。
斑点を鳥のホトトギスの模様に見立てて「ホトトギス」と名付けられたそうです。
こんな感じで園路にはみ出すように咲いていました。
タイミング良かったです。
他にも・・・
ちょっと白っぽい品種のホトトギスも
品種名は分かりませんが、丈夫そうで毎年同じ場所に咲いています。
ホトトギスを見ると季節を感じますね~
ここからは湿地ゾーン周りの植物を中心に。
ツリフネソウの花がほんの少しだけ咲いていました。
でも見ての通り、ほとんどが見になっています。ミニミニししとうのような実です。
この実ですが、よく熟すとまるでカタバミのようにちょっとした刺激で爆ぜるのです。
以前そのことに気づき、それ以来ついつい触って爆ぜさせてしまいます。
ちょっと分かりにくいですが、爆ぜたら中かな黒い実が飛び出し、莢はくるんと巻きます。
不発で、黒い実の残った莢が見えていますね。
このくるんくるん、侮れません。結構可愛いんです。この写真を見て何か気づく人はすごいです。
マニアックですよね。
湿地ゾーンの向こうには、海岸や野原に咲く植物が色々。
前回行った時にはまだ姿がなかったこちらの花。
ツルソバです。銀色の蕊がクールな感じです。
沢山咲いていました。基本つる植物なので、どこにでも這って行って増えます。
紫色の綺麗な花は
トウテイラン(オオバコ科ルリトラノオ属)です。
なんとルリトラノオのお仲間のようです。到底分かりっこないですよね。
しかも、名前のランは何なんだ・・・と思ったら、蘭ではなく藍でした。
色が深い藍色ということからつけられたのですね。
日本固有種で生息地は限られています。京都府北部でわずかに自生し、京丹後市の花になっているそう。
その横には・・・
名札がなければ分からないこちらの花はアシズリノジギクです。
やはり海岸に咲く菊の仲間なんだそう。
あと2種類は実です。
赤い莢から黒いつやつやした実が出てくるのが印象的。
トキリマメ(マメ科タンキリマメ属)です。
タンキリマメと似ていますが、葉が少し違います。ここでは名札が頼りです。
ラストはこちら。
ぱっと見はどうみてもツリバナっぽい。
でもこの木は高さが20㎝くらいしかなく、一見草のように見えました。
悩んでいると、横にちゃんと名札が。「ムラサキマユミ」(ニシキギ科ニシキギ属)なんだそうです。
他にも緑の実は色々ありました。
そちらについては、ネタに困ったらそのうちクイズで出すかもです。
明日は、その他のエリアをくるっと一回りして見た植物をダーッとご紹介しますね。
【撮影:2024/11上旬 京都府立植物園】