ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

イギリスミステリー『緋の収穫祭』

2014-05-25 08:28:41 | 本の紹介
byS・J・ボルトン。法村里絵訳。創元推理文庫。
イギリスの古い慣習が今も生きている、歴史のある田舎町。
教会の司祭として赴任してきたハリー、教会の敷地の隣に引っ越してきたフレッチャー一家。
フレッチャー一家には夫婦と男の子二人、トムとジョーと2歳の女の子、ミリーがいた。
ある日、大雨で土砂崩れが起こり、教会の塀が流され墓地が壊された。それは小さな女の子の墓で、
なぜだかその女の子のほか、あらたに二人の小さな女の子の遺体が発見される。
頭蓋骨にひどい損傷を負ったふたりの遺体はいったい誰のもの?
村には6年前、湿地で行方不明になった4歳の少女、あるいはまた数年前に火事で焼け死んだ女の子、
教会の階段から落ちた少女がいた。
 
やがて村を上げての一大イベント、収穫祭が始まり・・・今度は
フレッチャー家の子ども、ジョーとミリーがいなくなった。

警察や両親、村の精神科医、司祭のハリーたちは事件を調べていくうち、
村には幼女を取り巻く恐ろしい秘密が隠されていた。