ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

『わたしを離さないで』

2016-01-07 10:01:15 | 本の紹介
byカズオ・イシグロ。土屋政雄訳。ハヤカワ文庫。

その前に・・・

新年、おめでとうございます。
今年も『ベルのきもち』とおつきあいください。
よろしくお願いします。

さて・・
日本で生まれ、5歳のときに家族とともにイギリスに渡り・・・ずっとイギリスで暮らされた
カズオ・イシグロの小説。

時は1990年代末、イギリスの特殊な施設、ヘールシャムで育ったキャッシー・Hが語る回顧録。
現在、彼女は介護人をしていて、その仕事も8か月後で引退、
そのあとは提供者になることが決まっている。
彼女はヘールシャルムでの生活、トミーとルースたちと暮らした日々を思い起こすが・・

保護官と呼ばれる先生、ときおり施設を訪れるマダム、生徒たちの絵や詩、アートの交換会、
毎月の健康診断、彼女たちはいつも数々の疑問をいだいていた。
キャッシーの回想で少しずつ真実が見えてくる。


本日のベル



朝の公園・・・
日が昇り、明るくなると散歩は終わり・・・