byヘニング・マンケル。柳沢由実子訳。創元推理文庫。
5年前に癌で亡くなったヘニング・マンケルの刑事ヴァランダーシリーズ最後の事件。
ヴァランダーも引退間際、だんだん心身の衰えを自覚する年齢にさしかかってきた。娘、リンダは刑事になり、結婚してクラーラというかわいい孫にも恵まれた。ある日、ヴァランダーはリンダの義父ホーカンの誕生日パーティーに招待された。ホーカンは元海軍の司令官だった。その際に話したことになにかひっかかるものを感じたヴァランダーだったが。何日か後、ホーカンは突然、失踪。続いてホーカンの妻も行方不明に。妻はロシアのスパイという汚名を着せられたまま自殺死体として発見された。ヴァランダーは最近、記憶が途切れることがあり、いいようのない激しい孤独に苛まれ老いに向き合いながら、独自に事件を追い始めるが・・・
さて、別の日のベル。
今日も元気にかけっこができるベル。