デンマークミステリー『七人の子』

byエーリク・ヴァレア。長谷川圭訳。

２００８年、国務省参謀管理局長という政府高官のポストにまで上り詰めたオアラは、
ある日、奇妙な封書を受け取った。
それはのちにコングスロン事件と呼ばれる事件の発端となるものだった。
コングスロンとは孤児たちが世話される養護院の名前で、その昔、中絶が法的に認められない
時代に孤独な未婚女性が出産した子どもが秘密裏にその養護院に送られていた。
オアラもコングスロン養護院の出身だった。
彼が受け取った封筒に同封されていたのは、古い記事と写真。子どもの彼を含めて７人の子どもが写っていた。
その中に養子縁組申請書もあって、ヨーン・ビエルグスランという心当たりのない名前が書かれていた。
ヨーンは何者？　なぜその名前が？　この封筒を送った者の意図は？
オアラはつらい過去と向き合うことになり・・・