越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

映画評『瞳は静かに』(2)

2012年02月24日 | 映画

 出演者の似顔絵と名前が入ったクレジットをバックに、

 「出てこい」「どこだ」といった脅しの言葉が流れ、

 その後、画面が明るくなり、

 ある男の子がもう一人の子の頭部にオモチャの銃を突きつける。

 さらに、さびたドラム缶に隠れた半ズボンの少年が「ここから出して」と懇願し、

 赤いシャツの少年がドラム缶を揺らしながら、

 「だめだ、おまえは死ぬんだから」と、言っている。

(つづく) 


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映画評『瞳は静かに』(1)

2012年02月24日 | 映画

少年は、すべてを知っているーーダニエル・ブスタマンテ監督『瞳は静かに』

越川芳明

  冒頭で、子供たちが「かくれんぼ」をして遊んでいる声だけが聞こえてくる。

 スクリーンは真っ暗だ。

 どこにいるのかな?

 猫かと思った。

 隠れなきゃ。

 たぶん、ここらあたりかな?

 やがて私たちにわかるのは、その遊びがたんなる「かくれんぼ」でないということだ。

(つづく)

 

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