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東野圭吾の『手紙』は、僕がドラマにしたかった企画。事件の加害者の家族の話。

2007年05月02日 | エッセイ・日記・意見
手紙

文藝春秋

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内容(「BOOK」データベースより)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東野 圭吾
1958年、大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、1985年、「放課後」で第31回江戸川乱歩賞受賞。1999年、「秘密」で第52回日本推理作家協会賞受賞。2003年、本書「手紙」が第129回直木賞候補となる。2006年、6度目の候補作である「容疑者Xの献身」で第134回直木賞受賞。同書は第6回本格ミステリ大賞、2005年度の「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」各第1位にも輝いた。幅広い作風で活躍し、圧倒的な人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
手紙(スタンダード版)

日活

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弟の大学の学費のために盗みに入った邸宅で、誤って女性を殺してしまった剛志。千葉の刑務所に服役中の彼の唯一の支えが弟の直貴から来る手紙。しかし、兄が受刑者というだけで、差別され、仕事も転々とし、恋人にもふられ、夢さえ打ち砕かれてきた直貴。兄を思いながらも、その存在の大きさ、罪の大きさに彼は押しつぶされそうになる。そんな彼が所帯を持った。守らなければならない妻、子どものために、直貴はある決心をした。
直木賞作家・東野圭吾が描いた小説をTVドラマでおなじみのヒットメイカー生野慈朗が映画化。加害者の家族を主人公にする大胆な試みだが、登場人物の心情にきちんとよりそい、ときには心にグイグイと入り込む演出は、罪を背負って生きる兄弟のドラマに見るものを釘付けにする。陰のある役がよく似合う山田孝之が、兄への思いと妻と子への愛の間で苦しむ直貴を熱演。意外にもさわやかなイメージの玉山鉄二が受刑者の兄を淡々と演じながら、最後で泣かせてくれる。ひとりの人間の犯した罪により、家族がどんなに苦しむか。そこから生まれる差別との闘いのドラマは確かにヘビーだが、弟の怒り、哀しみ、諦めなどの感情がうなりをあげて見る者の感情をゆさぶり、目が離せない 。まさに感動作だ。(斎藤 香)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカという人気若手実力派俳優が共演、東野圭吾の同名小説を映画化した社会派ドラマ。兄が殺人を犯し、人目を避けるように生きる青年。ある女性の支えにより幸せを掴みかけた彼は、兄からの“手紙”を断ち切る決意をする。



「少年犯罪」の「加害者の家族」を扱ったドラマを考えていた。企画書は出したが、通らず、その後、小説『手紙』が出版され、映画化された。
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映画「バベル」鑑賞、体調不良は15人に

2007年05月02日 | 映画・DVD・ビデオ
 映画「バベル」を鑑賞した観客が体調不良を訴えた問題で、この映画の配給会社ギャガ・コミュニケーションズは1日、東京、大阪、愛知、三重、神奈川、新潟の6都府県で、同日夕までに計15人の観客が体調不良を訴えたことを明らかにした。

 同社は、ポスターなどで注意を呼びかけることを決定。全国の被害状況を調べ、専門家に人体への影響などの調査を依頼する方針だが、全体的な状況の把握にはまだ時間がかかる見通しだ。

 ポスターなどでは「徹底的にリアリティと臨場感を追求する監督の意図により、本編中に、刺激の強い演出効果が取り入れられております」と述べた上で、鑑賞中に気分を悪くした観客がいることを伝え、「あらかじめご了承いただきますよう、お願い申し上げます」としている。

 同社はこの注意文を印刷したポスターを、「バベル」を上映する全国の映画館に掲示するほか、インターネットのホームページや新聞広告で告知する。

 同社は、「世界40か国で公開されているが、海外では被害の報告はない。体調不良の原因は、特定の場面ではなく、全般的な映像、音声による可能性もある。国内では4月28日からの公開3日間で30万人以上が鑑賞している。真摯(しんし)に受け止めて対処していきたい」と話している。

(2007年5月1日 読売新聞より引用)
バベル



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モロッコで生活のために山羊を襲うジャッカルを撃つために銃を渡された兄弟。彼らはその腕を競い合うように発砲。その銃弾はツアーバスの女性客の体を撃ち抜いた。女性はモロッコに旅行に来ていたアメリカ人夫婦の妻。夫は家に残した子どもたちの面倒をみている乳母に電話をするが、乳母は突然の出来事に驚き悩む。息子の結婚式に出席したい彼女は、やむを得ず、夫婦の子どもたちをメキシコに連れていくことにした。一方、日本では、母親を泣くしたショックから立ち直れない聾唖(ろうあ)の女子高生が愛を求めて町をさまよっていた。自分は誰にも愛されないのか、誰も抱きしめてくれないのかと心の中で叫んでいた…。
一発の銃弾が、モロッコ、メキシコ、日本を撃ち抜く。お互い見知らぬ関係なのに、その銃弾は彼らの人生に次々と暗い影を落とす。人生は突然、思いがけない事態に陥り、人々は悩み、苦しみ、ときには地獄を見る。しかし、そこから何かが生まれることもあるのだ。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督は『アモーレス・ペロス』のときから、人生のどん底をこれでもかと見せつけるが、決して登場人物を見放すことはない。必ずや長く暗いトンネルの向こうに細く差し込む光を描くのだ。モロッコ編で夫婦を演じるのはブラット・ピットとケイト・ブランシェット。メキシコ編で乳母を演じるのは『アモーレス・ペロス』にも出演していたアドリアナ・バラッザ。その甥をガエル・ガルシア・ベルナルが演じている。そして日本編は、女子高生役に菊地凛子、父親は役所広司。ブラッドはどうしようもない現実に苛立ち、苦悩しながらも、妻や家族への愛を確信する中年の男を力強く演じきり、菊地が演じる少女の孤独は痛々しく胸に突き刺さる。彼女の悲しみと怒りを讃えた瞳は見るものをとらえて離さないだろう。(斎藤 香)



アニメ「ポケット・モンスター」で同様の事故が起きて以来、テレビ番組は放送前に、「明滅度を調べる機械」に放送テープを通して、NGの場合は手直しをして放送しているが、劇場で上映される映画にはそのシステムは無いのだろう。それにしても、40ヶ国で上映されていながら、日本でだけ、こんな現象が起こるのは、「日本人の色彩感覚が過敏」だからだろうか。
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