ちいさいタネ偕成社このアイテムの詳細を見る |
一粒のタネの奇跡を描いた傑作絵本。タネのつまったさやが割れました。タネたちは風にのって旅を始めます。でも風まかせの旅を続けるタネたちには、さまざまな困難が待っていました。そんな困難を乗りこえて、みごとに花を咲かせることができても、人間の手で摘まれたり、踏まれたり。その中でなんとか生き残ったちいさなタネ。ちいさなタネは成長し、やがて大きな花を咲かせました。そしてまた、大きな花から生まれたタネの旅が、始まります。
『The Very Hungry Caterpillar』(邦題『はらぺこあおむし』)などからもわかるように、エリック・カールの絵本は、自然と深く結びついた作品が多い。本書は一輪の花の一生を描いただけの絵本ではない。人生というドラマや、教訓、ひたむきな精神が凝縮された絵本と言ってもいい。1970年に刊行されたオリジナル版が復刊。本書のイラストには切り絵が使われ、立体感を感じさせる。各ページとも色彩が思いきりはじけている様は、タネのさやのはじけかたにもひけをとらない。4~8才児向け。
小学校の時、転校生で友達のいなかった僕は「あさがおのタネ」を冬に植えて見た。教室の日当たりの良い所に植木鉢を置いて。ある程度まではちゃんと育ったが、やがて枯れてしまった。動物・植物など「生きているもの」を育てることはいい体験になる・・・きっと。