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本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

田中絹代の演技は神業。

2007年05月09日 | 映画・DVD・ビデオ
サンダカン八番娼館 望郷

東宝

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ボルネオの港町サンダカンを訪れ、かつて“からゆきさん”と呼ばれた日本人娼婦たちの墓などを探す女性史研究家・圭子(栗原小巻)は、かつて九州で出会った元からゆきさんのおさき(田中絹代)から聞いた話の数々を思いかえしていく。戦前、若き日のおさき(高橋洋子)はサンダカンに娼婦として売られてきて、そこで苛酷な半生を過ごしたのだった…。
山崎朋子のノンフィクション・ルポを原作に、名匠・熊井啓監督が描いた社会派女性映画の大傑作。ひとりの女がたどった、まさに想像を絶する地獄の体験を映像はあますところなく捉え続け、観る者に怒りと悲しみを込めて告発していく。伊福部昭の重厚な音楽も、歴史と女の悲劇を見事に奏であげている。ラストに至っては、いつ観直してもショッキングで鳥肌が立つ思いだ。また、それらを裏打ちする名女優・田中絹代の存在感は、まさに映画が与えたもうた文化的財産といっても過言ではない。同年度キネマ旬報ベスト・テン第1位および監督・女優(田中)賞受賞。田中は海外でもベルリン国際映画祭女優演技賞を受賞している。(的田也寸志)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
山崎朋子の小説を、社会派作品で知られる熊井啓が映画化。女性研究家の圭子は、“からゆきさん”の調査のために天草へと出向いた。調査中、サキという老女と出会い、彼女がからゆきさんだと確信した圭子は、彼女の過去を調べ始める。
楢山節考

松竹

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内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
カンヌグランプリに輝いた今村昌平版に先駆けること25年、巨匠・木下惠介監督が深沢七郎の同名小説を、歌舞伎の様式を用いた斬新な演出で映像化した日本映画史上の傑作。因習によって山に捨てられる老婆と、その息子との心の葛藤を描く。

内容(「Oricon」データベースより)
70歳になった老人を楢山に姥捨てする因習がある信州の村で、山に捨てられる老婆と、その息子の葛藤を描いた作品。
西鶴一代女

東宝

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老醜を厚化粧で隠し、道にたたずむ娼婦お春(田中絹代)。羅漢堂に入った彼女は、さまざまな仏像を見つめるうちに、今まで関わってきた男たちのことを思い返していく…。
井原西鶴の『好色一代女』を原作に、封建制度下で自我を貫こうとした女の悲劇的流転の人生を巨匠・溝口健二監督が描いた文芸映画。溝口監督にとっては宿願の映画化でもあり、その意欲と技術とが見事に結合し、最高傑作の誉れも高い名作中の名作に仕上がっている。長回しを活かしたショットの数々には一切無駄がなく、説明を排した様式美の描写からは、男たちとの出会いと別れを繰り返しては不幸になっていく女の哀しさと強さが際立って映えていく。溝口映画最大のヒロイン田中絹代の名演は、世界映画史上に残る素晴らしさである。ヴェネツィア国際映画祭では国際賞を受賞。後のフランス、ヌーヴェル・ヴァーグにも多大な影響を与えた。(増當竜也)

内容(「Oricon」データベースより)
溝口健二監督の没後50年を記念してリリース!井原西鶴の作品を原作に、溝口健二監督が映画化した古典文芸作品。幾人もの男を渡り歩いてきた女の数奇な半生を描く。田中絹代、山根寿子、三船敏郎ほか出演。第13回(1952年)ヴェネチア国際映画祭 監督賞受賞作品。




『西鶴一代女』をNHK教育で初めて観た時、あまりの感動で腰を抜かしそうになった。のちに市川昆監督『女優』で吉永小百合が田中絹代のやった役をやっているが、太刀打ちできない。

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映画好きにはタマラナイ本・・・黒澤明・山田洋次・渥美清・高峰秀子と井上やすしの対談集。

2007年05月09日 | 映画・DVD・ビデオ
映画をたずねて―井上ひさし対談集

筑摩書房

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内容(「BOOK」データベースより)
昭和娯楽の王者・映画に魅せられた井上ひさし。その思いのすべてを、憧れのアノ人相手に語り合う。黒澤明からは『七人の侍』の思い出や、『まあだだよ』『夢』など後期作品の魅力をききだし、渥美清とは共に過ごした若き日の浅草時代を回想する。そのほかにも、『ゴジラ』の本多猪四郎、東映時代劇の澤島忠や、山田洋次、和田誠、小沢昭一、関敬六、高峰秀子らとの興味深い話が満載。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井上 ひさし
1934年山形県生まれ。作家・劇作家。上智大学卒業。「ひょっこりひょうたん島」など放送作家として活躍ののち、72年に「手鎖心中」で直木賞を受賞。83年「こまつ座」創立、多くの戯曲を書き下ろし上演。01年朝日賞受賞。04年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


井上ひさしという、ちゃんと映画の事を分かっている人がそれぞれの人と対談しているので、奥の深い、発見のいっぱいある話が満載。映画好きなら是非
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「夏目雅子」・・・素晴らしい個性を持った女優がいた。

2007年05月09日 | 本・雑誌・漫画
夏目雅子―27年のいのちを訪ねて

まどか出版

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出版社/著者からの内容紹介
骨髄バンクのコマーシャルなどで急脚光の女優・故夏目雅子。彼女は1985年に27歳の若さで白血病に倒れた。あれから19年。04年9月11日に命日を迎える。津川雅彦(俳優)、篠田正治(元映画監督)、内藤陽子(元マネージャー)、田川清美(写真家)などの証言を交えて綴られた伝説のエピソード。また、夏目が生前に詠んだ俳句、プライベートな秘蔵写真を多数掲載し、いまだに輝きを失うことのない“夏目雅子”の人間的な魅力に迫る一冊となっている。

内容(「BOOK」データベースより)
本邦初公開!小達家秘蔵のプライベート写真満載!初めて明かされるエピソード、奔放俳句の秘密、多数の未公開スナップとともに甦る、“素顔の夏目雅子”。あれから19年―私たちはまた、あなたが好きになる。天性の明るさと、凛とした優しさ。女優として、一人の女性として、永遠に輝きつづける。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森 英介
1939年、徳島県生まれ。63年、早稲田大学卒業。同年、毎日新聞社に入社し、大阪社会部、福岡総局、サンデー毎日編集次長、毎日グラフ編集長、出版局次長。(株)東京データネットワーク専務を経て、現在、NPO法人ふるさと広報センター代表、コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
鬼龍院花子の生涯

東映

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戦前の土佐の侠客「鬼政」こと鬼龍院政五郎(仲代達矢)の壮絶な半生を、養女・松恵(夏目雅子)の視点からつづっていく文芸任侠映画。実娘・花子(高杉かほり)を溺愛しながらも、その一方で血のつながっていない松恵と心通わせる鬼政の不可思議な絆はあまりにもせつなく、数々のダイナミックな殺陣シーンにも勝る情念の迫力を醸し出す。
自身、背中に入れ墨をしょった侠客でもあり、銃砲所持で逮捕の憂き目に遭っていた映画監督・五社英雄の起死回生の作品。また、「なめたらいかんぜよ!」の名台詞でも知られる薄幸の名女優・夏目雅子の代表作でもあり、さらには撮影、美術など、映画ならではのコクと気品に満ち満ちた傑作である。
原作は宮尾登美子で、以後『陽暉楼』『櫂』などなど、土佐を舞台にした彼女の小説が続々映画化されることになった。(的田也寸志)
西遊記 DVD-BOX 1

バップ

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内容紹介
伝説のテレビドラマ「西遊記」 待望のDVD化!

日本テレビ開局25年記念番組として1978年10月1日~1979年4月1日まで全26話にわたって放送され、圧倒的な支持を得た「西遊記」、待望のDVD化!
当時としては画期的な中国ロケや冨士の裾野でのロケなど大陸風の演出に工夫を凝らし、また、合成やミニチュアの使用など特も駆使され、「西遊記」の広大なスケールの世界観を描いています。
物語は、石から生まれた孫悟空の生い立ちから始まり、三蔵法師、沙悟浄、猪八戒との出会いを経て天竺への旅をする波瀾万丈の展開が繰り広げられます。また、孫悟空と沙悟浄、猪八戒のコミカルなやり取りもこのドラマの人気の一つでした。
出演者は、孫悟空に堺正章、三蔵法師に夏目雅子、沙悟浄に岸部シロー(当時/現・岸部四郎)、猪八戒に西田敏行の言わずと知れた出演陣、本来は男性である三蔵法師を夏目雅子が演じたことも話題を呼びました。また、ゴダイゴのテーマ曲「モンキーマジック」、エンディングテーマ「ガンダーラ」の2曲ともに大ヒットしました。

DVD-BOXには、2006年6月22日都内スタジオにて当時のセット『芭蕉洞』(第24話に登場する、火焔山のふもとの芭蕉扇を所有する女仙人が住む家)を再現した中で、堺正章さん、岸部四郎さん、西田敏行さんの三人が、今だから話せる撮影裏話のほか、夏目雅子さんや多彩なゲストたちとのエピソードなどを語った鼎談を収録した特典ディスクを、前・後編の2枚にわけてI・IIにそれぞれ封入します。

<キャスト>
堺正章 夏目雅子 岸部シロー 西田敏行


第1話「石猿誕生す」(ゲスト:井上孝雄、丹阿弥谷津子、新藤恵美、岡田英次、松村達雄、高峰三枝子ほか)
第2話「長い旅の始まり」(ゲスト:中村敦夫、殿山泰司、高峰三枝子)
第3話「三兄弟・天竺への誓い」(ゲスト:ハナ 肇、津山登志子、沢井桂子)
第4話「妖怪夫婦 金角.銀角」(ゲスト:内田良平、天本英世、三条泰子)
第5話「反抗期の妖怪」(ゲスト:大門正明、服部妙子、勝呂 誉)
第6話「悟空破門!三妖怪の罠」(ゲスト:高橋長英、斉藤恵子、土屋嘉男)
第7話「日照り妖怪の子守唄」(ゲスト:桑山正一、赤座美代子、森塚敏)
第8話「悟空危うし!鱗青魔王(りんせいまおう)の逆襲」(ゲスト:中尾 彬、池波志乃)
第9話「危うし三蔵!妖女地湧夫人(ちようふじん)」(ゲスト:御木本伸介、沢井桃子、池田秀一、堀井永子)
第10話 「哀しき王妃 二人の玄奘」(ゲスト:大塚国夫、福田公子、谷 啓)

<スタッフ>
●企画:早川恒夫
●脚本:佐々木守・沖島 勲(#1) 佐々木守(#2) 安倍徹郎(#3) 布勢博一(#4・10)
永井素夫(#5) 田上 雄(#6・9) ジェームス三木(#7・8)
●プロデューサー:山田宗雄 長富忠裕 香取雍史 森川一雄 熊谷 健
●音楽:ミッキー吉野 ●演奏・唄:ゴダイゴ
●監督:渡邊祐介(#1) 福田純(#2) 山崎大助(♯3~6) 田中康隆(#7・8) 福田純(#9・10)
●製作:国際放映

<仕様>
本編3枚+特典ディスク1枚
VOL.1/2話収録(第1,2話)
VOL.2/4話収録(第3,4,5,6話)
VOL.3/4話収録(第7,8,9,10話)

<特典ディスク内容>
「西遊記スペシャル対談」前編
都内スタジオに当時のセットを再現し、堺正章、岸部四郎、西田敏行の対談インタビューを収録。
当時の撮影エピソードを余すことなく収録!!

<スペック>
本編約460分+特典映像 カラー ドルビーデジタル モノラル 4:3

(C)国際放映

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1978年10月~1979年4月、日本テレビ系で放映され、一世を風靡した堺正章主演の伝奇ドラマ。堺が中国のスーパーヒーロー・孫悟空に扮し、猪八戒に西田敏行、沙悟浄に岸部シロー、そして今は亡き美貌の女優・夏目雅子が三蔵法師役を務めるなど斬新なキャスティングが話題を呼び、お茶の間を大いに沸かせた。当時としては稀有だった中国ロケや雄大な富士の裾野でのロケも敢行し、常識を打ち破ったスケール感に視聴者は度肝を抜かれた。また、ゴダイゴによる軽やかなオープニングテーマ「モンキーマジック」、悠久の地を思わせるエンディングテーマ「ガンダーラ」も大ヒットとなり、作品のイメージをさらに奥行きのあるものに高めている。(みきーる)
夏目雅子の「虹子の冒険」 DVD BOX

ワーナー・ホーム・ビデオ

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内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
若くしてこの世を去った女優・夏目雅子が主演したTVドラマシリーズの4枚組BOX。23歳の平凡なOL・虹子が、家族や職場などで起きるさまざまな出来事に翻弄されながらも力強く生き抜く様を描く。第1話から第13話までを収録する。
魚影の群れ

松竹

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下北半島の漁港・大間には、長年マグロ漁に身体を張ってきたベテラン漁師・房次郎(緒形拳)がいた。ある日、彼の娘・トキ子(夏目雅子)が結婚したいと言い出し、相手の青年・俊一(佐藤浩市)を連れてくる。今の仕事を辞めて漁師になりたいと懇願する俊一に根負けし、房次郎はついに彼を船に乗せるのだが……。吉村昭の同名小説を原作に、『セーラー服と機関銃』『台風クラブ』などの鬼才・相米慎二監督のメガホンで描いた骨太で崇高な人間ドラマの傑作。それまでアイドル映画における長回し演出ばかりが取り上げられがちだった相米演出だが、ここでは大人の男女の愛憎をじっくり見せこむための手段として長回しが大いに功を奏しており、また実際に俳優たちに危険なマグロ漁を行わせ、その緊迫感をあますところなく映像に収めており、そのダイナミズムはそこらのスペクタクル映画がひれふするほどである。もはや演技を通り越して、役そのものに同化しているとしか言いようのないキャスト陣の名演も特筆したい。(増當竜也)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
『風花』の相米慎二監督がかつてない壮大なスケールで、孤独で過酷なマグロ漁と海の男と女の世界を描き出したドラマ。緒方拳がマグロ漁に命を賭ける男を、夏目雅子がその帰りを寡黙に待つ娘を演じ共に批評家から高い評価を得た。




深夜の酒場で、「NHKスペシャル」の再放送を観た。「中国・青島(チンタオ)の老齢化・・・老人ホーム」がテーマだった。自宅が区画整理で立ち退きさせられる事になり、老人ホームに入ったおばあちゃん。その顔には「深い悲しみ」が明確に表れていた。老人ホームに送って来た長女には「私は大丈夫。迷惑はかけないからね」と気丈夫に話すおばあちゃん。しかし、長女が去ると、表情が「底知れ無い悲しみ」に変わった。

何度も、このブログで書いたが、「顔付き」は「その人の生き様」を見事に浮かび上がらせる。
夏目雅子さん・・・そんな女優さんだった。画面に出て来ると、時にはまぶしいくらい明るく、時には怖いほどの迫力で僕たちに迫ってきた。
そんな経験は『西鶴一代女』『サンダカン八番娼館』の「田中絹代」以外、女優ではいない・・・僕にとって。1985年9月からまもなく、22年が経とうとしている。「日航機墜落事故」の起こった年でもある。僕は夏目雅子の事を絶対忘れない。


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