今、松下幸之助ならどうする? 危機・逆境を好機に変える成功法則有楽出版社このアイテムの詳細を見る |
生き方・働き方・学び方の教科書!, 2007/2/8
レビュアー: いまは主婦♪ - レビューをすべて見る
あらゆる立場の人の思いがちりばめられた、人生の指針になりそうな内容☆
経営哲学を持った指導者の下で働く幸せを感じられる1冊でした。
(働くこと、生きることに対する著者の思いがひしひし伝わってきます!)
企業を経営する人の指導者としての道しるべのために、企業で働く人たちの
モチベーションアップのために、これから就職活動する学生のみなさんの
正しい選択のために…と、いろいろな立場の人におすすめです。
今、あなたに必要なものが受け取れる!, 2007/1/30
レビュアー: Chinastu♪ (大阪府) - レビューをすべて見る
下記は私がこの本から受け取ったものの、ほんの一部です。
リーダーとして迷ったとき、
また、よりよい経営のヒントが欲しいとき、
あなたの状況に応じてあなたが必要なものを与えてくれるでしょう。
《ゆとりを持つにはゆとりを持ちたいと思うこと》
すべては心の持ち方・受け取り方だという概念が
改めて骨の髄にしみこんだような感がありました。
雨が降っても雪が降っても、
いつも心は晴れでいることを自分で選択できる。
同じ出来事があっても、
それを糧に向上する人と愚痴のネタにしかできない人がいる。
幸せになるには、自分で自分は幸せだと決めればいい。
同じ状態でもないものばかりが見えていると
不幸になり与えられているものにフォーカスすれば幸せになる。
くっきりと鮮やかなコントラストが浮かび上がりました。
《他力90に対して自力10》
一馬力がたいしたことないと学び始めた私には特に響きました。
『 人事を尽くして天命を待つ 』という
ありふれたことわざをもう1度ひっぱり出して見つめ直しました。
自分は生かされているのだ、
そして縁や運は一馬力である人事を尽くす事で与えられるもの…
心にストンと落ちました。
過去のささやかな成功体験から自分は1人で何でもできると
傲慢になりがちな私にとってありがたいお灸でもありました。
松下幸之助に関する書籍の傑作!, 2007/1/26
レビュアー: メープルリーフ (川崎) - レビューをすべて見る
著者の松下関係の書籍3作目が発売された。前作の「松下とホンダ勝利のDNA―「原点回帰」が強さの秘密!」では松下電器とホンダ技研を紐解く鍵として2人の偉大な創業者から脈々と引き継がれてきたDNAを鍵に話が展開された。今回はそのDNAの源流である松下幸之助自身にスポットライトをあて話が展開されている。
私は松下幸之助に関する研究書は何冊も読んだことがあるが、それらは、例えばエコノミストとしての分析、同じ経営者の立場からの分析、松下電器OBとしての分析等、ひとつの側面からしか書かれていないものが多い。偉大な経営者、松下氏の分析にページの多くがさかれ、われわれ現代人からはどこか遠い人との印象をもたせるものが多いように思う。
しかし著者は、松下氏に直接かかわった最後の世代とするOBの視点、研究者の視点(NRI講師、元関西外国語大学教授)、教育者の視点(松下電器の教育機関所長を歴任)の3つの視点をバランスよく織り交ぜ、松下氏を分析している。そこに浮かび上がるのは偉大な経営者であると同時に「人間、松下幸之助」である。経営者としての先見性、部下への愛情と信頼、技術者としての魂、商売人としてのセンス他人への心配り、そして社会への貢献。
著者が記す多くの松下氏に関するエピソードは時におかしみを誘い、時に胸を打ち、時にハッと気づかされるものである。
非常に読みやすく書かれているが、その内容の深さは他のビジネス書、経営哲学書、人生論等をはるかにしのぎ、その価格以上の価値を提供してくれる。
日々忙しさに追われる日本のビジネスパーソンに、考えるヒントをくれる一冊である。(Amazon.jpより)
僕は小学生の頃、兵庫県西宮市に住んでいた。今から40年以上前、公立中学で「給食」があったのは珍しい事だろう。その訳は、「松下幸之助」の自宅が西宮市にあった事である。つまり、住民税の納税額が莫大で、「中学校の給食費」もまかなえたのだろう。よく、自宅の横にある「ニテコ池」の周りで自転車を走らせて遊んだものだ。
今、各企業「成果主義」を取り入れている。日本人は個々の能力よりも「集団になった時、凄いパワーを発揮する民族」である。そのあたりを松下幸之助は熟知していたのだろう。「成果主義導入」による弊害が日本社会には表れて来ていると僕は感じている。ここらで、もう一度「松下幸之助」の精神を見つめ直す時が来たのではないか?