米海兵隊所属の一部兵力も、台湾海軍に小型ボート作戦など上陸作戦に備えた訓練を提供しているという。同紙は軍消息筋の話を引用し「米軍特戦司と海兵隊兵力は循環勤務方式で台湾軍を訓練している」

2021-10-10 09:18:31 | アメリカの対応

米軍、秘密裏に台湾軍を訓練

登録:2021-10-09 06:48 修正:2021-10-09 07:30
 
WSJ「米特殊戦司令部・海兵隊、台湾軍を訓練…循環勤務方式」 
ロイター通信「バイデン大統領就任前から訓練支援」 
米国防総省、肯定も否定もせず
 
 
2017年1月17日、台湾軍特殊戦司令部の要員たちが台湾中部の台中で定例軍事演習を行っている=台中/AFP・聯合ニュース

 中国の侵攻など、万一の事態に備え、米国の特殊戦司令部(特戦司)と海兵隊兵力の一部が秘密裏に台湾に滞在し、台湾軍を訓練する任務を遂行しているという報道が出た。

 ウォールストリート・ジャーナルは8日付で、米特戦司要員と支援兵力など約20人が台湾地上軍兵力を訓練していると報じた。また、米海兵隊所属の一部兵力も、台湾海軍に小型ボート作戦など上陸作戦に備えた訓練を提供しているという。同紙は軍消息筋の話を引用し「米軍特戦司と海兵隊兵力は循環勤務方式で台湾軍を訓練している」と説明した。

 ロイター通信も「米特戦司と海兵隊がどれほど長い間台湾軍を訓練してきたかは明らかになっていない」としたうえで、「ただ、ジョー・バイデン政権発足以前から米軍兵力が台湾に循環配置され、台湾軍の訓練を支援してきたという」と報道した。

 米国防総省と台湾を管轄するインド太平洋司令部側は、関連報道について肯定も否定もしていない。米国防総省のジョン・サプル報道官は声明を出し「特定の作戦や訓練などについて言及するつもりはない」とし、「ただし、台湾に対する米国の支援と米国と台湾の軍事関係は、台湾を狙った中国の脅威と関連しているという点を強調したい」と述べた。

 同報道官はさらに「中国が台湾近隣と東シナ海・南シナ海一帯で台湾とその他の同盟友邦国を脅かして圧迫するための軍事的措置を強化することで、地域情勢を不安定にし、誤った判断による危険を増加させている」とし、「中国側は台湾海峡両岸(中国-台湾)の対立を平和に解決するという約束を遵守すべきだ」と付け加えた。

 これに先立ち、「台湾ニュース」など台湾メディアは昨年11月、「米海兵隊が台湾海軍の招待で4週間の日程で台湾海軍を訓練する予定」と報じた。また、今年5月には「定例の『漢光37』訓練直後、米特戦司兵力が台湾の特戦司要員を訓練する計画だ」と報道した。

 今月に入り、中国軍は1日から4日連続で戦闘機や爆撃機など空軍機計149機を動員して台湾の防空識別圏(ADIZ)を侵犯するなど、武力示威を繰り広げ、台湾を狙った軍事的攻勢を強めている。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官が4日、「台湾海峡一帯で平和と安定を維持するため、米国は台湾が十分な防御能力を維持できるよう支援を続ける」とし、「台湾を狙った軍事・外交・経済的圧迫と強圧の中止を中国側に求める」と述べたのもこのような背景からだ。

 台湾の邱国正国防部長は今月6日、現地メディアとのインタビューで、「中国は2025年までに台湾に対する全面的な侵略を敢行する準備を完璧に整えるだろう」と懸念を示していた。 これと関連し、ベルギーを訪問中のジェイク・サリバン米大統領補佐官(安全保障担当)は「台湾を防御するための軍事行動を取る準備ができているか」というBBC側の質問に「そのような日が来ないようにするため、いま行動を取っている」と答えた。

北京/チョン・インファン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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トラベル・バブルとは、防疫管理に対する信頼が確保された国家間で隔離を免除し自由な旅行を許容することをいう。

2021-10-10 09:12:24 | 尹大統領は、おかしいね!

韓国、来月15日からシンガポール旅行が隔離なしで可能に

登録:2021-10-08 20:13 修正:2021-10-09 07:49
 
両国間「旅行安全圏域」合意 
サイパンに続き2番目
 
 
               資料写真//ハンギョレ新聞社

 来月15日から新型コロナワクチンの接種を終えた人は、隔離なしでシンガポールを自由に旅行できることになる。

 韓国国土交通部は8日午後、韓-シンガポール航空担当主務部署長官オンライン会議を通じて、両国間のトラベル・バブル(Travel Bubble・旅行安全圏域)に合意したと明らかにした。

 トラベル・バブルとは、防疫管理に対する信頼が確保された国家間で隔離を免除し自由な旅行を許容することをいう。韓国がトラベル・バブル協定を結んだのは、サイパン(米国領北マリアナ諸島)に次いで今回が2番目だ。

 今回の韓-シンガポール合意を通じて、来月15日から両国の国民は相手国を訪問時に隔離の負担なく比較的自由な旅行ができる。韓国人がシンガポールを旅行する時、ワクチン接種完了後2週が過ぎており、かつ入国直後の遺伝子増幅(PCR)検査で陰性と判定されれば、7日間の隔離が免除される。個人および団体旅行、事業上の目的などがすべて許可される。これに先立って合意したサイパンの場合は、団体観光客のみにトラベル・バブルが適用された。

 両国間の旅行客は、新型コロナ予防接種証明書、新型コロナ検査陰性確認書、入国後に陽性判定受けた場合の新型コロナ治療費用を保障する旅行保険証書、ビザなどその他入国に必要な書類を所持しなければならない。新型コロナ陰性確認書の場合、韓国からシンガポールを訪問する時は航空便搭乗前48時間内、シンガポールから韓国に入国する時は搭乗前72時間内に発行されたものだけが有効だ。さらに指定された直航便を利用して入国し、現地到着直後に新型コロナ検査を受け、陰性が確認されれば本格的な旅行ができる。

 今回のトラベル・バブル合意とは別に、外交部は韓-シンガポール予防接種証明書相互認定に合意した。これは、両者間相互認定の初事例であり、両国は相互認定対象ワクチンの範囲を世界保健機関(WHO)緊急使用承認ワクチンとすることに合意した。

 キム・ヨンソク国土交通部航空政策室長は「今回の韓-シンガポール合意は、東北アジアと東南アジアを代表する航空ハブ国家間の自由な旅行を許容したものであり、両国間の信頼を象徴する」と話した。続けて「個人単位の観光目的にまで適用対象を拡大することにより、韓国国民の海外旅行需要に対応し、訪韓観光を活性化して韓国の航空・旅行業界が新型コロナによる困難を克服していく契機になるだろう」と期待をみせた。

チェ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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