韓国で乳がん診断を受けた患者の平均年齢が高くなってはいるが、40代以下の若い層の乳がん発生率も持続的に増加しているという分析が出た。これは高齢層で乳がん患者が増えている西欧とは異なる様相だ。

2024-10-13 17:22:05 | 韓国を知ろう
 

韓国で「若い」乳がんが減らないわけは…西欧と明らかに異なる様相

登録:2024-10-11 06:30 修正:2024-10-12 07:24
 
50代前半まで乳がん発生率が増加
 
 
   韓国で若くして乳がんを患う人が増えている=ゲッティイメージズバンクより//ハンギョレ新聞社

 韓国で乳がん診断を受けた患者の平均年齢が高くなってはいるが、40代以下の若い層の乳がん発生率も持続的に増加しているという分析が出た。これは高齢層で乳がん患者が増えている西欧とは異なる様相だ。

 韓国乳がん学会(ハン・ウォンシク理事長)は10日、二日後に済州(チェジュ)で開かれる秋季学術大会で、「韓国人乳がんの現住所」を発表する予定だと明らかにした。同学会が国家がん登録事業資料を分析した結果、乳がんは韓国女性で最も多く発生するがんで、2021年基準の年齢標準化発生率は年間10万人当たり68.6人だった。

 乳がんの発生率は2007年まで毎年平均6.8%増加したが、以後増加幅は4.6%で多少鈍化した。乳がん学会は今年(2024年)、乳がんの新規患者が30,665人に達すると予測しており、これは国内女性がん発生の21.8%を占める。

 今年予想される乳がんの年齢標準化死亡率は10万人当たり5.8人で、これは先進国に比べてやや低い数値だ。これは国家健康診断の活性化で早期診断が増え、乳がんに対する標準治療がうまく行われているためとみられる。実際、国内の乳がん検診率は2004年の33.2%から2023年には72.7%へと高まった。

 2021年基準の年齢別乳がん発生率を見ると、40代の患者が8,589人で最も多く、その次に50代(8,447人)、60代(5,978人)、70代(2,611人)、30代(2,096人)の順だった。乳がん診断の中位年齢は2000年46.9歳から2021年53.4歳に高くなり、これは閉経後に乳がん患者が増加していることを示唆する。

 しかし、年齢が高くなるほど乳がんの発生が増加する西欧型パターンへの変化なのかは、まだ見守る必要があると乳がん学会は説明した。セブランス病院乳房外科のパク・セホ教授は「50代前半まで乳がん発生率が増加した後、徐々に減少するのは西欧とは異なる様相だ」と語った。

 乳がん学会は、若年層の乳がん患者が減らない理由として、西欧化された食生活や飲酒、喫煙などの生活習慣の変化、運動不足、肥満、遺伝力などを挙げた。また、晩婚や非婚の増加、出産率の低下、授乳の減少などが乳がんの増加に影響を及ぼしていると分析した。

 韓国乳がん学会のハン・ウォンシク理事長は「国内乳がん発生が急速に増加しているが、西欧先進国に比べて70~80%水準だ」とし、「今後10年以上増加傾向を維持する可能性が高く、出産率の低下で乳がん発生率がさらに高まる可能性がある」と警告した。

ユン・ウンスク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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