釜山(プサン)の海雲台(ヘウンデ)海水浴場で、在韓米軍の兵士を含む外国人が防疫守則に違反したにもかかわらず過料処分は1人も受けていないことが確認された。

2021-06-01 10:22:23 | アメリカの対応

防疫守則に堂々と違反する在韓米軍兵士たち…過料処分はゼロ件

登録:2021-06-01 02:14 修正:2021-06-01 07:49
 
 
30日夜、釜山の海雲台海水浴場で警察と米軍の憲兵が取り締まりを行っている=釜山地方警察庁提供//ハンギョレ新聞社

 釜山(プサン)の海雲台(ヘウンデ)海水浴場で、在韓米軍の兵士を含む外国人が防疫守則に違反したにもかかわらず過料処分は1人も受けていないことが確認された。取り締まりの実効性を高めるため、法律を補完すべきだという声が高まっている。

 31日の釜山市海雲台区の話を総合すると、現在、全国の海水浴場では感染症の予防および管理に関する法律(感染症予防法)に則り、2メートル以上の距離を取らなければマスクを外すことはできず、これに違反すれば10万ウォン(約9890円)以下の過料が科される。また、5人以上の私的な集まりは禁止するとの政府の主要防疫守則に則り、海水浴場でも知り合いや家族であっても5人以上が集まれば10万ウォン以下の過料が科される。また、海水浴場の利用および管理に関する法律(海水浴場法)に則り、砂浜での飲食は可能だが防疫守則に則って5人以上が共に飲食することはできない。海水浴場法に則り、砂浜で花火を打ち上げた場合は5万ウォン(約4950円)の過料が科される。

 問題は、外国人に対する過料処分が容易ではないことだ。29日夜~30日未明、海雲台海水浴場で在韓米軍の兵士を含む500人(警察推計)から2000人(海雲台区推計)の外国人が、マスクをつけずに酒を飲んだり花火を打ち上げたりしている、との通報が海雲台区と警察に相次いだ。

 これを受け、海雲台区の職員と警察が出動した。しかし過料処分は一人も出ず、注意が延べ360回与えられただけだった。在韓米軍兵士の一部が防疫守則を破ったのは、昨年7月に続き2度目だ。

 海雲台海水浴場の取り締まり職員は、「防疫守則に違反した外国人に対し、過料を科すため身分証明書の提示を求めれば皆が拒否する。強制連行はできないので、防疫守則を守ってほしいと協力を要請するだけ」と打ち明けた。

 
昨年7月4日夜、釜山の海雲台海水浴場近くで花火を打ち上げる外国人たち=SNSより//ハンギョレ新聞社

 海雲台区は警察の支援を望んでいる。しかし釜山地方警察庁は「自治体が取り締まり関連の支援を要請してくれば積極的に協力する方針だが、感染症予防法違反の取り締まり権限は自治体にある。警察は暴行や飲酒騒乱などに先制対応するために警察力を集中的に投入するだけ」と述べた。ただし、海水浴場で花火を打ち上げた場合は警察が処罰できる。警察は、昨年7月に海雲台海水浴場で花火を打ち上げた米兵1人を捕らえ、軽犯罪処罰法違反で過料5万ウォンの処分を下している。

 在韓米軍のリー・ピーターズ報道官(大佐)は「米軍は海雲台海水浴場での行為を認知している。調査を担当する韓国警察などと協力し、在韓米軍の関係者が関与しているかどうかを確認している」と述べた。

 海雲台区の関係者は「防疫守則に違反した場合、身元確認を拒否したら処罰できる条項を法律に明記するとともに、在韓米軍は、将兵が外出する際には大韓民国の防疫守則を徹底して守るよう教育してほしい」と述べた。

キム・グァンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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