金浦「ソウル編入」住民は意見二分…
「過去日本に主権奪われ韓国は発展したか」指摘も
金浦市(キンポシ)は、ソウルへの編入について住民説明会を開くなど、本格的な世論作りを開始した。
金浦市は7日午後7時30分から場基本洞(チャンギポンドン)と場基洞(チャンギドン)の住民に対して「テーマのあるコミュニケーション広場」と題する説明会を実施した。当初は1時間と予想していた説明会は、2時間をはるかに超えてようやく終わった。今回の行事は、金浦のソウル編入問題の公論化後に、金浦市が初めて開催した住民説明会だ。
金浦市は今月だけでも各洞で9回の説明会を開くなど、金浦のソウル編入問題についての本格的な世論作りに取り組む計画だ。これに関連して金浦市は「この日の説明会は、ソウル5号線の金浦延伸など、金浦の様々な事案を扱うことが主な目的」だとし、「金浦のソウル編入問題との直接的な関係はない」と一線を引いたが、懇談会の主な内容は金浦のソウル編入問題だった。同市のキム・ビョンス市長も35分の発言時間の25分を割いて、金浦がソウルに編入された時に享受しうる長所をパワーポイントを用いて説明した。
キム市長は「(ソウルに編入されるといっても、金浦という)アイデンティティーは消えない」とし、「(京畿道かソウル市かという)どこの所属かは重要ではない。私たちがもう少し良いところの所属だったらよいのではないか」と述べた。そして「ソウルというブランドを利用する機会があるのだから、よい看板を設置したいと思う」と付け加えた。金浦のソウル編入は実現不可能だとの主張については、「ソウルへの編入手続きは、意外にも法さえ成立すれば済む」とし、「法は近いうちに提出されるだろう」と述べた。そして「一部では議会の同意を得なければならないと言っているが、意見聴取さえすればよい」と付け加えた。キム市長は交通、文化インフラの拡充の部分で、金浦のソウル編入の方が京畿北道への編入よりも利益になると説明した。
住民との質疑応答の際には、金浦のソウル編入についての意見は賛否が割れた。30代の住民が「借金も多く、大金のかかる事業が多い金浦市がソウルに編入されるからといって、ソウル市がどれほどよくしてれるのか。旧韓末に日本に主権を奪われたあと、韓国が発展したのか」と述べ、他の住民たちが反発するなど、怒号が飛び交う場面もあった。50代の住民Kさんは「京畿道で出生率が最も高い都市の一つが金浦市」だとし、「金浦がソウルに編入されるからといって絶対に気後れすることはない」と述べた。
ソウル編入に肯定的な立場を示しながらも、「実現時期はいつか」と問うなど、実現可能性に疑問を示す住民もいた。あるマンションの入居者代表は「金浦がソウルに編入されればよいが、性急すぎると感じる」と述べ、別の入居者代表は「金浦市民が考えることは『本当に可能か』ということと、『時間はどれくらいかかるのか』の2つ」だと話した。
この日、共に民主党に所属する金浦市議会議員は金浦市議会で記者会見を行い、「金浦のソウル編入が拙速に推進されている」とし、「念願の事業である5号線の延伸をまず解決せよ」と強調した。
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