ナンパ断った女性をフルスイングで殴り顔面骨折負わせた
20代男に拘束令状=韓国
ソウル江南(カンナム)の路上でナンパを断ったとの理由で、ある男性が女性に暴行を加えた事件が発生し、警察が捜査に乗り出した。
22日、ソウル江南警察署は傷害容疑で20代のA氏に対する拘束令状を申請したと発表した。A氏は7日午前2時45分頃、ソウル江南区狎鴎亭洞(アックジョンドン)の道端で20代女性B氏の顔を拳で殴り、逃げた疑いが持たれている。
当時の状況は、19日に放送された「SBS」の番組「気になる話Y」で詳しく取り上げられた。番組で公開された監視カメラ(CCTV)画面と被害女性の陳述などによると、A氏を含む男性3人がコンビニの前に立っているB氏に近づき、「一緒に遊ぼう」と声をかけ連絡先を教えてほしいと迫ったという。
B氏は「見知らぬ男に声をかけられ、『申し訳ないが、彼氏がいる』と丁重に断った」とし、「トラブルに巻き込まれたくなかった」と語った。B氏に執拗に迫った男性はA氏の一行だったが、これを見ていたA氏が急に罵詈雑言とともにB氏に殴りかかった。殴られる瞬間、A氏の片足は地面から離れており、B氏はそのまま路上に倒れた。
この状況を目の前で目撃したB氏の一行は番組でのインタビューで「Aが5メートルほど走ってきてほとんどフルスイングで殴りかかった」、「人を殴っておいてどこに行くのかと叫ぶと、私にも殴りかかろうとしたので、殴られると思い逃げた」と語った。同番組によると、A氏一行はB氏に声をかける10分前にもクラブの前で別の女性たちをナンパしようとして断られており、B氏を暴行した後逃げたA氏は居酒屋に入って酒を飲んだという。
A氏の暴行で、役者を目指していたB氏は顔の骨の数カ所にひびが入り全治6週間と診断された。今は人工骨の挿入手術を控えている。肉体的苦痛だけでなく精神的苦痛も大きいという。B氏は「何の前触れもなく(突然)起きたことなので、(これからも)そうなりそうで精神的に不安定になり、薬を飲んでいる」と語った。
放送以後、B氏がナンパを断る過程でたばこの吸殻を投げたことがA氏の暴行の原因になったのではないかという指摘が一部から出てきたことを受け、B氏を名乗るネットユーザーが21日、あるオンラインコミュニティにコメントをよせて反論に出た。
同ネットユーザーは「監視カメラが上から下を映しており、(A氏一行と)身長の差があるため、角度によっては(A氏一行にたばこの吸殻を投げたと)誤解される余地があるとは思っていたが、私にやましいことがないため、たばこの吸殻を捨てる監視カメラ映像が放送されることに同意した」とし、「道端に捨てただけで、A氏一行には投げなかった。万が一そうだったとしても、A氏が私を暴行した事実は変わらず、正当化することもできない」と書き込んだ。
警察関係者は同日、ハンギョレに「被害者の陳述と加害者の陳述に若干食い違いがある」としながらも、「重い事案だと判断し、拘束令状を申請した」と明らかにした。
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