トランプ大統領、13%増額案も拒否…
韓米防衛費交渉の長期化への懸念高まる
両国の会議の日程すら決められず難航
海外メディア「交渉、米大統領選挙まで続く可能性も」
韓国政府が韓米防衛費分担金交渉で、米国側に対前年比13%増額案を提示したが、ドナルド・トランプ米大統領がこれを拒否したという海外メディアの報道が出た。最近、暫定妥結の雰囲気だった韓米防衛費分担金交渉が、土壇場で登場した“天の声”で難航し、長期化するのではないかという見通しも示されている。
ロイター通信は10日(現地時間)、韓国政府が4・15総選挙を控えて提示した「前年合意に比べ少なくとも13%引き上げ」の提案をトランプ大統領がすでに拒否したと、2人の高官の発言を引用して報じた。トランプ大統領の拒否は先月末、マーク・エスパー国防長官やマイク・ポンペオ国務長官との面会後に行われたと、同通信は報道した。これと関連し、米NBC放送は先月31日、ポンペオ長官とエスパー長官が在韓米軍韓国人労働者の無給休職事態を防ぐため、ホワイトハウスを訪問したと報じた。これは、韓米防衛費分担金交渉の妥結が遅れている背景に、トランプ大統領の強硬な大幅増額要求があるという見方を裏付ける内容であり、注目される。
実際、韓米防衛費分担金交渉は、先月17日から3日間開かれた第7回会議でも合意点を見出せず、次回会議の日程も決められないなど難航している。6日には交渉を促進するため、韓米防衛相の電話会談が行われたが、この会談でも在韓米軍韓国人労働者の無給休職問題の優先解決を求めるチョン・ギョンドゥ長官に、エスパー長官は防衛費分担金の大幅増額の必要性を再度強調したという。
米国のマスコミは、このような雰囲気のため、防衛費分担金交渉の妥結が長期間遅れる可能性もあると見ている。ロイターは米政府当局者の話として、韓国の総選挙前に合意がなされる可能性はほとんどないとし、こうした状況が夏を通り越して米国の11月の大統領選近くまで続く可能性があると懸念を示した。米大統領選挙が近づくほど、トランプ大統領が強硬な立場を和らげることはさらに困難な状況になるという予想だ。ロイターは、膠着状態の長期化で韓米同盟が打撃を受けかねないという専門家らの懸念も報じた。
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