見晴らしの丘を去り、国道403号へ。田上駅の桜を愛で、さらに道なりに北上すると、道はそのまま、県道41号~県道320号となり秋葉区新津へ。
次の目的地は新津を通り抜け福島潟。新潟市周辺の桜が満開になるにはあと数日かかるので、先に福島潟の菜の花でも見に行こうかと車を走らせてきた。
3時には野暮用で県庁近くに居なきゃならないので、あまり時間に余裕がないなぁ、などと思いつつ、JR新津駅近くまで来た時、視界の右手に、桜が綺麗なお寺が。
今の桜、福島潟の菜の花よりいいんじゃない?時間的にも余裕が出来るし。
暫く迷いながら車を走らせたが、やはりUターン。
きょうの、次の目的地を、この寺に変更。
寺は、日蓮宗妙本寺。
右手奥に人がいることには、まだ気づいていない。
門から、桜の枝が覗いてる。
県道から見えたのはこの枝垂桜だったか。
純白の枝垂桜と山桜の対比がいい。
咳払いが聞こえて、漸く人が座っていることに気づいた。
勿論、そちら側にも回って撮りたかったので、近づいて会釈すると、何事か語り始めた。
良く聞き取れなかったので、さらに近くに行くと、桜の説明をしてくれていた。
どうやら、このお寺の住職のようだ。剪定鋏で庭木の手入れをしながら、一息入れて腰掛け、開花した桜を眺めているところ、かと。
あの枝垂桜は、53年前に身延山から苗木をもらってきて、住職自らお手植えされた。
近くに植えた紅葉と高さを競い合うようにぐんぐん伸びたのだそうだ。
目の前の染井吉野と、たぶの木。
この2本は樹齢百年。先代の住職が植えたのだそうだ。タブノキは、この沢山付く葉が落葉し海に流れ下り、豊かな海を作る大切な木なのだ、と。
住職は、染井吉野より葉が同時に出る山桜のほうが好きだと仰るが、いやいや、この位置から寺と一緒に眺める染井吉野もなかなかのもの。自分で植えた桜のほうが愛着があるってことかな?
一度に色々な種類の桜を見ることができてお得。父などは、今年の花見はこれで充分とかいうが、それはさすがに・・・。
帰宅し、グーグルマップで妙本寺を探し、クチコミを調べると、12件。でも、この桜についてのクチコミはない。一度は、この季節に訪ねてみて損はないよ。
見晴らしの丘も、妙本寺も、私には初物。まだまだ、私の知らない名所が沢山あるはず。
終わり。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます