今日の一番のニュースは、朝青龍の引退だろう。なんとなくさみしい。
朝青龍が問題をおこすたびに、横綱の品格とは何か思わず考えさせられてしまう。抽象的には、こうあるべきだとか色々言うが、誰もはっきりしたことは言わない。多分、横綱は日本人のイメージする強さを象徴していていなければならないのだろう。私も日本人だから、なんとなく抽象的にはどういうものかは分かる。「気は優しくて力持ち、明るい笑顔で今日もゆく」、つまり、ドカベン・山田太郎的なイメージだ。
私も、血の気が多くて、何回も殴り合いのけんかをしたことがある。それほど致命的なものではなかったが、怪我をさせたし、自分も怪我した。
警察に突き出されれば傷害罪にあたるようなこともあった。別に自慢する気はない。どちらかというと恥ずかしい思い出だ。
しかし、一つ言えることは激しいエネルギーがなければ喧嘩にはならない。そして自分の怒りを押さえ込むには、それ以上のエネルギーが必要である。
横綱の品格は、他を圧倒するパワーとそれを押さえ込むエネルギーがなければ生まれてこないのだと思う。
核爆発のような激しいエネルギーがなければ、トップにはなれない。しかしそのエネルギーをコントロールできなければ、うまく生きていけない。