いろいろと世間を賑わしている問題がある。例えば、TPPの問題、大阪市長選の争い、オリンパス問題などである。なんとなく感じるのは、これらの問題はすべて同根のなのではないかということである。つまり、日本人の昔からの精神性、狭い自分たちだけの村社会(共同体)の利益をどのよう守るかという思考である。
日本人は寛容でおとなしいにも関わらず、自分たちの共同体の既得権が侵されそうになると、かなり激しい抵抗をする。また、共同体が閉鎖的で、情報をオープンにしてそれを共有的に使うことを嫌う。
私も、何を隠そう日本人であるから、共同体の利益を守っていく感じがよくわかるし、自分がその中心にいたらそうなるかもしれないなぁとも思っている。それはそのような社会で生きてきて、そのような価値観にどっぷり使っているからである。
と同時に、アナーキストでもある。だから、一回日本の慣習や制度を壊して、新たに作りなおしたほうがいいのではないかとも思う。そして、そのほうが混乱するかもしれないが楽しそうである。全く知らない土地に放り込まれてしまった場合、不安に襲われ一歩も踏み出せない状態になるより、この街どうなっているんだと歩きまわるのが本能だと思うからである。だから、知らない街に放り込まれることが、大事なのである。
私は、基本的に、守るより(自分の利益も含めて)壊す方の政策を支持しようを思っている。もちろん例外もあるけれど。