フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

マル暴甘糟 今野敏

2020年11月09日 07時00分00秒 | 読書・書籍

最近は、あんまり小説を読まなくなりました。

アマゾンオーディブルの朗読が多いです。

スマホからイヤホンで聴けるからです。

自転車に乗ってるときも、家で横になっているときも、いつでも聴けます。

それで、今野敏さんの「マル暴甘糟」を聴きました。

まずは、ナレーターの桑原敬一さんのことを書きたいですね。

朗読には、大きく2つのタイプがあります。

一つは、登場人物の声を一人一人変えないで、朗読していくタイプです。

アナウンサーが朗読するとこういう感じになります。

もう一つは、キャラクターごとに声色を変えて、演じるように朗読していくタイプです。

こっちは声優さんに多いですね。桑原敬一さんは声優なので、こっちの方です。

登場人物が、10人くらいいるんですが、声を見事に使い分けています。

これぞ、プロという感じです。ほんとにすごい。一発でファンになりました。

ナレーターの良し悪しで、朗読はかなり変わりますからね。

次に内容ですが、この小説は刑事モノです。

主人公の甘糟刑事は、マル暴、つまり暴力団担当の刑事です。

しかし、この甘糟刑事は気弱で真面目です。

史上最弱な刑事というキャラクター設定が、絶妙に面白い。

今野敏さんのキャラクターは、ほんとにイキイキして楽しいですよ。

甘糟刑事は、暴力団に聞き込みをしますが、いつも脅される感じになってしまいます。

そのたびに、あんたが刑事なの忘れるよと言われてしまいます。

そのやり取りで、おもわずクスッとなります。

彼自身、不本意ながら、いつの間にか暴力団に好かれてしまう。

グダグダになりながらも、きちんと事件を解決するので、おもろいです。

暴力団の話なのに、絶えず笑っているのは、今野敏さんの小説くらいです。

むかしは、今野さんの小説は、行間がスカスカで内容が薄いなと思っていました。

しかし、今は丁度いいかな。

もし、サクッと読みたい人は、おすすめします。

もう次の「マル暴総監」の朗読版を購入しています。楽しみ。

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