フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

危機的状況について

2011年12月02日 08時55分29秒 | 日々の出来事・雑記
 危機と危険は違う。危機は生存を脅かす想定不可能な出来事である。
 人は危機的状況に陥ったときにはじめて自分にとって本当に大切なモノは何だったのかが分かる。
 また、今まで遭遇したことのないような想定外の状況に立たされたとき、どう振る舞うべきかを素早く瞬時に決断しなければならない。
 その場合、何を基準にその最善の行為を選ぶのかが問題になる。
 
 この基準を簡単に言語化できない。危機のときにこうしなさいと箇条書きにして壁に貼っておいても、ほとんど役に立たない。危機は想定外の出来事だからだ。
 しかし、言葉に出来ないとしても、ある行為を選ぶべき基準が存在することは確かだ。
 
 危機のときにどう振る舞うべきかといった抽象的な問題を、具体的な行為によって示すときに、その人はその人自身を生きていると言える。
 人は先のことは読めないし何が起こるか分からない。だから、大きな危機、小さな危機の違いはあるものの、毎日の日常が、ある意味、危機的状況にさらされているともいえる。
 
 このような状況では、自分にとって最善の行為や本当に大切なモノを選ぶことになるのだから、客観的にはきついけれど、主観的には面白いし生きてる充実感を味わえる、と思うのだけどどうだろうか。
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