フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ファシズムの小説

2011年12月01日 08時06分08秒 | 日々の出来事・雑記

 今、村上龍の「愛と幻想のファシズム」を読んでいる。ちょうど上巻を読み終わったところだ。面白い。どう面白いのかは、全部読み終わったところで書こうと思う。
 大阪市長選で橋下さんが当選した。彼は独裁が必要だという。私もそう思う。が私にとっては関係ない。私は意思決定を自分で行うし、それを人に委ねる気はないからである。
 この小説の評判はよく聞いていたが読んでなかった。20代の頃読んでいたら、かなりの影響を受けたのではないかと思う。それくらい力のある小説だ。身震いするくらいである。
 
 ジャック・ロンドンの短編で、インディアンの年老いた父親を極寒の地に置き去りにする小説がある。弱者になった父は死を受け入れ死んでいく。私はああいう死に方がいいなぁと思っている。
 弱者は死んでいく。そこにはヒューマニズムもへったくれもない。厳しい自然の中ではそれが事実だからである。
 主人公のトウジは、弱者は死ねと言う。私が言い直せば、「弱者は死ぬ」である。それは、事実だ。

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