超正常刺激という言葉があります。
なんだよ、その刺激は?と思いますよね。
生物学的な用語で、そんなに難しい話ではないです。
動物の本能に関する言葉です。
たとえば、ミヤコドリは大きな卵を選んで育てようとする本能を持っています。
それで、いたずらのつもりで、本物の卵より大きな人工のボールを巣に置きます。
すると、自分の産んだ本物の卵を捨てて、人工のボールを温めます。
ミヤコドリの遺伝子には、大きな卵を育てたほうがいいというプログラムしか備わっていません。
卵が偽物かどうかを判断する能力が欠けているのです。
このように、自然界にないことに本能が反応してしまうことを、「超正常刺激」といいます。
これを人間について当てはめてみましょう。
たとえば、アニメの美少女です。
女性は大きな目をしていると魅力的だと言われますが、それをより強調しているのがアニメです。
また、胸が異常なくらい強調されている場合もあります。
男性は人工的な絵なのに、本物の女性より好きになってしまうことがあります。
これも超正常刺激の一種です。ポルノビデオとかもそうですね。
また、お菓子とかジャンクフードも超正常刺激の一種です。
自然界には、果物の他にそんなに甘いものは存在しません。はちみつくらいかな。
しかし、お菓子は糖と脂肪が絶妙に配合されて、僕たちの舌に不必要な刺激を与えます。
どの例も、自然に逆らっていますので、おかしな結果を招いてしまいます。
どんなにアニメの少女が好きになっても恋愛は成就しません。
どんなに美味しいからといって、お菓子ばかり食べてると肥満になります。
しかし、現実の社会は僕たちの本能を利用する形で、さまざまなマーケティングが行われています。
ある種の罠ですね。
利益優先で、僕たちの生活や健康のことは考えてもくれません。
でも、本能に逆らうのは、なかなか難しいです。
だから、正確な知識と強い理性で、本能を抑えないといけません。
まあ、そういいながらも、美味しいチョコレートを目の前にすると、完全に負けてしまいますけど。
ポルノビデオもかな。
4次元までの人の形態空間(ニッチ)で、カタチ(〇 △ ▢)を無意識に纏め上げる行為を十進法の基における西洋数学の成果の符号(i e π)から数の世界(ヒフミヨ)が、3・4次元で閉じている風景を絵本で知る・・・
もろはのつるぎ
(有田川町ウエブライブラリー)