フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

死についてのメモ

2009年05月19日 00時03分58秒 | 社会・政治・思想哲学

 若いときは、客観的には無知だが、主観的には全知全能である。

 それゆえ、死について真剣に考えることはない。

 しかし、歳をとるとパワーが落ちてきて、死について考えるようになる。

 人間だけが、死ぬ意味を理解する。
 
 死は、
他人が引き受けることのできない自己に固有のものである。

 また、人間のあらゆる可能性を奪う。そして、あらゆる瞬間に起こりうる。
 
 死
は人間に恐怖を与える。自己の終わりを意味するから。

 死ゆえ人間は人生が限られたものであることを意識する。
 
 「何のために生きているのか」、「何をするのか」を問う。
 
 その中で、行為の選択をする。
楽しく刹那的に過ごす生き方もあるし、目的をみつけて過ごす生き方もある。

 生き方は時代や環境やに影響される。

 例えば、バブルの時代なら消費が美徳であった。今なら貯金するのが美徳だ。
 どのように選ぶのか。
 
 デザイナーの川崎和夫さんの言葉

 「皆、ここにないもののことばっかりいって文句を言うが、ここにしかないものを捜したらどうだ」

 彼は両足が使えなくなっても、何事もないようにデザインを淡々と行っている。
 
 自分だけではなく人に希望をも与えている。両足が使える人より生き生きとしている。

 状況は変化していく。金持ちが破産し極貧になることもある。また川崎さんのように突然両足が使えなくなることもある。

 現実は残酷だ。

 だが、幸せを掴むことも不可能ではない。

 誰に役に立つこと、愛する人に受け入れられること。

 

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