政治の話の前に、ちょっとした言葉について考えてみましょう。
「自由とは、他者から嫌われることである」
これは、心理学者アドラーの言葉です。
アドラー心理学のポイントは、「すべての悩みは人間関係である」というところですね。
人間関係のおいて、承認欲求を満たそうとすると、自分の思い通りにいきません。
人に認められたいと思ってばかりいると、人に合わせるだけの人生になってしまいます。
そこで、自分らしく生きるために、嫌われる勇気が必要になるのです。
嫌われたっていいや、自分のやりたいことをやろう、そう考えることが大事です。
自己中心的になるのではなく、自分も他人も幸せになるように行動しますけど、
その過程で、嫌われることを恐れないという意味ですね。
そうすることで、自由を手にすることができます。
ここで、政治家に目を向けて見ましょう。
僕は、政治家は喧嘩できないとダメだと思っています。
喧嘩に弱いと魅力がないです。弱いやつは政治家をやめたほうがいい。
政治は利害のぶつかり合いですから、
それを調整しつつ、自分の主張を押し通していかなければなりません。
なぜ、菅さんが官房長官のときに人気があったのか。
それは、何を言われても毅然とした態度を崩さなかったからです。
喧嘩が強かったからです。
今はどうですか?
マスコミに叩かれるのは最初から分かっている。
野党に叩かれるのも分かっている。
党内には、自分と意見の違う人間もいる。
国民の中に、自民党と聞いただけで嫌悪感を抱く人間がいる。
もうね、最初から嫌われる運命にあるんですよ、総理になった瞬間に。
僕は最初は嫌いではなかったです。
しかし、中国に対する弱腰な態度を見たとき、これはダメだなと思いました。
僕なら、あの場面で、反射的に喧嘩モードに入ります。
おい、なめるなよと(心の中でね)。
嫌われてもいいから、自分がなんのために政治家になったのかを、もう一度、真摯に考えてみることです。
中国共産党の脅威から国民を守ること、
国民の生活が向上するための施策、
経済とコロナのバランスを図ること。
支持率が下がってうろたえるのではなく、一桁になっても、国民のことを考えて行動することです。
だって、そのために政治家になったのでしょ。
国民に嫌われても、自分のやりたいことをやる。
誰かと喧嘩になってもです。
そうすることが、起死回生の方法だと思うんですけどね。
そうじゃないと、短命政権ですね。あれではもちません。