今日は約束通り、類推について書いてみようと思います。
類推は、アナロジーともいいます。
まずは、ぜんぜん別の二つの物事に共通点があることを見つけます。
そして、その共通点をもとに一方の物事にみられる性質が、
もう一方にもあるだろうと推論することです。
ちょっとややこしいですかね。それはそうです。
かなり高度な脳の機能だからです。
僕たちがよく使うものとして、たとえです。
たとえは、ある事を別の事で表すことです。
「androidのスマホとIphoneって一緒でしょ」
「いや、えなりと稲荷くらい違うよ」
これは、似ているんだけど全然違うものを、たとえで表現したものです。
8浪している人が9浪目に挑戦すると聞いて、
「9年、当時生まれた犬がぼちぼち死ぬ頃やん」
これはフットボールアワーの後藤さんの得意とするたとえツッコミと言われるものです。
おもろいですね。
また、バイオミメティクス(生体模倣)と呼ばれるものがあります。
これもある意味、類推の一種ですかね。
生物の変わった機能を真似して、人間のテクノロジーに利用することです。
たとえば、ハスの葉っぱは撥水力があって水をはじきます。
その性能を利用して、ヨーグルトの蓋が作られています。
もし撥水しなかったら、べったり蓋にヨーグルトがつくでしょうね。
また、カタツムリの殻は汚い自然で生活していても泥がつきにくい性質を持っています。
それを利用して、風呂場のタイルが作られています。
こんな感じで、まったく違う自然の機能を、人間の使うものに応用しています。
このような発想は、人間にだけしかできない類推能力です。
AIがどんどん進化していっても、フットボールアワーの後藤さんのようなうまいたとえツッコミはできないでしょうね。
じゃあね。