欠点ばかりの人間ですが(笑)、良いところをあげるとすれば、食べ物の好き嫌いがないことです。
何でも食べます。まずくても、大丈夫です。全部、キレイに食べてしまいます。
逆に、好き嫌いが全くないというのは、ちょっとおかしい気もしています。
人間の好き嫌いはきちんとありますから。
僕が食べ物に好き嫌いがないと言うと、疑り深い人が「ほんとに、嫌いなものないの?」って聞いてきます。
「ないよ」というと、
「じゃあ、あえて言えば何?」って突っ込んでくるアホがいます。
「うーん、あえて言えば、ロールキャベツかな」と答えたことがあります。
ロールキャベツは嫌いではありません。
ただ、あの食感がいまいちだなと思っていただけです。
そこに、たまたま洋食屋の息子がいて、「ロールキャベツはハシで食べる?」って聞いてきました。
「そうだよ、ハシだよ」と僕は言いました。
「そのまま、かぶりついて食べるんでしょ」
「まあ、そうかな」と答えると
「ナイフとフォークで食べてごらん。そしたらうまいから。家庭のは硬いんだよ」と言っていました。
それから、何年もの月日が流れ、ロールキャベツを食べる機会がありました。
それで、そのときの話を思い出しました。
まあ、ためにしにと思い、ナイフとフォークで食べてみました。
うーん、確かにうまかったです。
ハシでかぶりつくと、食感が悪いですが、ナイフとフォークで、小さくして食べると美味しいです。
それからまた、何年か経って、新宿のロールキャベツの有名な洋食店に、行く機会がありました。
ロールキャベツを頼んで食べたら、柔らかくてめちゃくちゃ美味しかった。
キャベツが柔らかくてふわっとしているのに、驚きました。
そんなこんなで、今となっては、ロールキャベツは、大好物です。
僕に食べ物の死角はなくなりました。あしからず。