先日から投資の話をちょくちょくしてますね、
先日は不動産証券化のお話をしました、
今回はこの資金調達について、関係する論点ですね。
一般的に良くお世話になります銀行の借り入れ、
大体が担保有借入(住宅ローンとか)になります。
【通常借入(リコースローン)】
通常の銀行の借り入れは、借り手の信用に基づいて融資を行い、返済の原資は借り手の全財産が返済責任を負うことになります。
これがリコースローンと言われます。
借入金がちゃんと返済出来れば問題ないんですが、返済が滞ると、
債務者の財産、もしくは担保に出した不動産、もしくは連帯保証人などを巻き込んで弁済となります(こっから先はダークな話なんで省略)
会社で借入してもし返済が滞ったら連帯保証の社長の個人財産にも影響するとお考え下さい。
【ノンリコースローン】
不動産ノンリコースローンは不動産を対象とした場合、返済の原資は対象となる不動産の産み出すキャッシュフローのみに限定するものです、すなわち不動産から得られる収益と運用期間満了後の不動産売却額にのみ返済の対象とするものです。
銀行などの貸し手も、借り手に対し、対象の不動産以外の財産をもって返済することを要求できず、不動産運用終了後の不動産売却額が返済金額を下回っていても、それ以上は借り手に請求できないローンです。
すなわち、資金調達において、SPC(不動産証券化の特別目的会社)は、その保有する不動産の証券を発行するわけですが、不動産の証券=SPCの有価証券であるため、投資家に対して少額の証券を発行して資金調達を効率的に行います、このため、SPCにとっても効率の良い資金調達手段としてノンリコースローンが利用されます。
これはSPCが事業者個人の信用とかリスクに依存した形ではなく、投資不動産の収益を返済原資とすることにより事業者個人へ返済リスクをかぶらず、
また事業者の倒産リスクも回避できることから証券化不動産の資金調達方法として評価されています。
他方、思ったような条件で資金調達ができないことから(返済額を下回っても遡及しないので)、まぁ一長一短ですね( ´∀` )
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