先日の地価調査結果で滋賀県内の工業地の需要が伸びているとお話しました。
確かに全県的にみると交通アクセス良し、土地代安い、災害リスク低いの
三本立てで魅力的な立地にある滋賀県の工業地、全部引く手あまたなのかと思いきやそうでもないエリアもあります。
今回ご紹介するのが甲良町産業集積地
場所は国道307の西側山手(うまく表示できませんw)
ここは29haの広大な土地で、307号線から進入路があり、大半が造成が必要な土地ですが、スマートインターや国道へのアクセスが良く、見た感じ申し分のない立地状況ですね。
ただ、工業団地計画がスタートしたのが2014年、そこから開発事業者を募集かけたものの応募がないという結果でした。
アウトレットパークや物流拠点、住宅開発などの事業者が興味を示したものの、事業者の進出計画に合わなかったり、過大な造成費がネックになったり、造成実績などの要件も合わなかったりで現在に至るとのこと。
一部、民有地が介在していたことから権利関係の整理の上,再度募集をかけるとのことです。
ただ、周辺住民は工業地よりもグランピング施設などの観光施設を要望しており、工業地進出が人口減のストップや財政の好転などにつながらないとの意見も聞かれます。
滋賀県の工業地の動向の中で取り残された工業用地、原材料高騰などの逆風もあるなか今後はどのように進むのか、地価公示評価員としても気になるところです。
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