トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

結婚のとき 平岩弓枝

2017-03-01 06:00:29 | 本 2017年
平岩弓枝さん1976年の作品

四谷で「甚七」という料亭を
経営している河内家の孫娘さやか

高名な書道家相馬家の次男
浩司

二人の結婚までのストーリー

二人の初対面は
ハワイへ向かう飛行機の中

さやかは
「甚七」の分店をハワイにオープンさせるため
祖父母と兄と一緒に

浩司は
相馬家の先代
書道家だった父の遺作展を開くため
兄夫婦と一緒に

そしてさやかの兄の忠二と浩司は
大学時代の友人だった

何度か会っているうちに
互いに惹かれている感じなのに

浩司君
さやかに男友達にならないか

女っぽくないところが好きなんだ
なんて言ってしまうんだ

アホちゃう?

だから
さやかはお見合いの話が来ても
断れなくてずるずると・・・

これまた相手はお医者様一家

みんなセレブで素晴らしい

その間
浩司の方は相馬家にゴタゴタあり
さやかの見合いを知っていながら
どうにもできない

兄夫婦の離婚話
兄が怪我して右手が使えず
筆を持てなくなったことで
跡継ぎ問題発生

デザインの仕事をしていたが
兄の代わりに
書を教えることになる

なんだかんだ
両方の兄の尽力で話はまとまる

1979年に
ドラマ化されてるが
キャストなど不明
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キャプテンシー 鳥谷敬

2017-02-28 09:44:13 | 本 2017年
鳥谷敬
阪神タイガース所属プロ野球選手
購入したのは昨年の春
読もう読もうと思っているうちに
鳥谷選手の成績低迷

読む気がしなくなってしまった

今なら開幕前なのでと急いで
読み始めた


チームの状態が悪いときに流れを変えるのが
キャプテンの役割の一つ
不甲斐ないシーズンだったと
反省しているのは2015年のシーズンのこと

翌年はもっとひどいんだよと
このころに戻って
教えてあげたい


毎年
今年は優勝できると思うで始まる
そう言ってきて
悔しいシーズンでしたで終わる

キャプテンとして感情を出せと言われる

向き不向きがあり
それが低迷の原因?

2000本安打をマークしたようなバッターの中で
気持ちを前面に出したり
派手なパフォーマンスした人がいたか?

ガッツポーズしない理由

まだ試合が終わっていないから
サヨナラ打以外は感情を出さない

されて嫌だった経験があるから

感情をコントロールできる人間が強い人間

弱い犬ほどよく吠える

喜びは別な気もするが・・・

全力疾走は基本
状況に応じた走塁

チャンスなどで打順が回って来る

何とかしてやると思う
力みがくる

プレッシャー

キャプテンに指名されて嫌だなあ
声を出せと言われて
嫌だなあ感が溢れている



子供の頃
最初は柔道だった
そして野球

あこがれは秋山幸二さん

右打ちから左打ちに変えたエピソード

中学で野球を辞めるつもりだと
父親に言ったら
強制するつもりはないが
どこでもいいから野球は続けてほしい
と言われた
理由は最近知った
もしかしたら成功するかもしれないと思ったと

聖望学園に進学

高校一年からレギュラー
セカンドを守る人がいなかったから
二年からはピッチャーに!!

三年の夏
甲子園出場が決まった試合
リリーフに立ち
最後のアウトを取った時
自分で禁止していたガッツポーズをしてしまった

禁止しなくていいのに

その後
プロに行こうと思ったが
ドラフト上位と下位ではスタートからして違う
下位から頭角を現すのは想像以上に大変

そうなんかなあ

ドラフト5位の糸原
結構目立ってるけど
監督によるんかなあ



そして早稲田大学へ進学

早慶戦もよく知らないほど大学無知

体力もつけないうちに
いきなりセカンドレギュラー
セカンドの先輩が
監督ともめて退部したからだって
運がいいねえ

猛烈なトレーニングを始める

結果三冠王

しかし三冠王をとったことで油断する

ダイエーキャンプに参加
プロのすごさを間近で見るも

弟の病

プロに行こうと決意

早稲田のOB谷沢健一さんの的確なアドバイス
スタンスをオープンに変える

結果6球団からの指名
なぜタイガースを選んだか

長くプレーするため
土のグラウンド

大観衆の中での試合

達成しやすい明確な目標を設定すること

これ普通の生活でも使えそう

一年目の目標は
100試合くらいに出ること

タイガースの場合
好プレーであれ
ミスであれ
マスコミの扱いが大きい

いいプレーが絶賛されれば
自信になるがそれが両刃の剣
若手がトンネルして負けたりすると
新聞に写真が出る
タイガースの選手はそういうプレッシャーとも
向き合っていかなければならない

打てなくても使い続けてくれたことで
明日こそなんとかしようと
前向きになれた


優勝した年2005年の忘れられない試合
6月22日
大阪ドーム 対中日戦
2対2
延長12回
サヨナラホームラン

早速YouTube見てみる

この年は
赤星さんの次の打席
これもラッキー
赤星さんが塁に出ると
相手は走られたくないから
ストレートが多くなる

それを狙って行けと

今年は糸井選手の次の打席が誰になるか
2005年
リーグ優勝はできたが
日本シリーズ4連敗

あの時の悔しさは覚えている
本当にテレビの前で泣いたっけ


気持ちが緩んだ
厳しさが足りなかった
マスコミの問題も小さくないと思うと

二軍落ちを監督に言われる前に
知ることもある過度の注目

在京球団に比べての移動による疲労の蓄積

そして2008年
13ゲーム差逆転劇

岡田監督の辞任

2007年あばら骨折でも使ってくれた監督

そしてコンプレックスは
一番がない点

すべてが平均点より上
秀でるものがない

今ではそれが長所

苦手ピッチャーはジャイアンツ杉内投手

よおく存じ上げております
今でも時々2014年のクライマックス録画観るけど
解説水野さんが
よっぽど嫌いなんでしょうね
と言っていた


そのほか苦手いないって

2009年5月代打を送られた屈辱

中西太さんからのアドバイス

結果を気にするな
自分のスイングや打球をきちんと評価しなさい

それからは盗塁に対する意識も高くなり
代打を出されたことは
プロに入ってからの大きな転機になった

フルイニングに固執するつもりはないが
こだわりがある
信頼の証

それが昨年止まってしまった
残念な反面ホッとしている
自分の記録よりチームの勝利


気が付けばレギュラーが奪われている

昨年春に出た本だけど
今年読むとこたえますわ

途切れた時の怖さはあるって
想像できないって

それを経験しちゃったから
今年は強いかも


すべてが一番になれない選手は
トータルで勝負するしかない

重要な場面で出番が回って来るかどうか

その運をしっかりつかめる選手がいい選手

運に恵まれるのと運を味方にできることの違い

しっかりした準備

満塁で回って来た時
デッドボールで押し出しは避けたいから
インコースは投げにくい
データをもとに狙い球のヒントが
たくさんある
チャンスの時の答えが出しやすい

チャンスで緊張したのは
2013年のWBC
負けたら終わりの試合

プレッシャーに打ち勝つためには練習
不安を感じたら練習

後悔しないためにも練習

印象深い打席は?
答えようがない
気にかけているのはいつも次の打席

タイガースは就職先
仕事をしていくことでの環境がいいから選んだ
好みだけなら在京球団
埼玉出身だから西武か?
秋山幸二さんファンだというし


野球は仕事

座右の銘は
ピンチと思うなチャンスと思え

肩を壊してしまいピンチになった時
徹底的に走って下半身が強化できた

レッドバードプロジェクト
アジアの恵まれない子供たちを支援する活動

履かなくなった子供用靴を
フィリピンに送る

メジャー挑戦
高い志はチームにとってもプラス

そしてWBCの盗塁
条件が揃っての盗塁
決して無謀ではなかった

準備を怠らずにできたのは
メジャーにいくという目標のため

結果メジャーとの交渉はうまくいかず断念

生涯タイガースを決意

五年の複数年契約

それがなかったら今年は大幅ダウンだったなあ

メジャーという目標がなくなった
次のモチベーションは
もっと向上したい

サインに添える言葉は
向上心

向上心がなくなった時
結果を出すために
準備することが億劫になった時
バットを置く時だ

キャプテンの意味
キャプテンが話題になるのは
タイガースとジャイアンツくらい

野球を始めてから今まで
キャプテンも副キャプテンもやったことがない
自分のことしか見えてないから

なぜアドバイスしなかったか
自分の行ったことが間違っていたら責任とれない
アドバイスして自分よりうまくなったら困る

正直もん


金本さんに言われた
お前は自分のことしか考えていないと

自分が打てなくても
チームが勝てばいいとは思えない
そうかもなあ

キャプテンとしての自覚

後輩に対する配慮ができるようになった

意見する時は誰もいないところで
これは大事
その人にも家族や親せきがいる

強いチームは
レギュラーがケガで離脱しても
その穴を埋める選手が必ず出てくる

阪神タイガースは
人気は抜群にあるが強さはない
同感です

ファームにいてもチヤホヤされる

引退したら
監督やコーチにも
解説者にもなるつもりはない
野球と全く関係のないところで
生きていきたいだって
寂しすぎる

チームが勝てばいいキャプテン

個人的には
やはりキャプテン向きではないと思いますわ

ピッチャーがピンチの時
駆け寄る姿あまり見ないし


今年ダメだったら引退か?
でも契約残ってる
2015年から5年契約だから
2019年まで
複数年契約にしてからよくないのでは?

今年は福留さんがキャプテンだから
その理由も鳥谷を身軽にだというし
今年は復調してくださいませ~~

本の題キャプテンシーじゃなければよかったのに
キャプテンがむかない言い訳本っぽい


なんだかんだ言っても
今年も応援してますよ
ファンクラブ好きな番号は
もうずっと1番ですから
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おめでとう 川上弘美

2017-02-27 06:03:57 | 本 2017年
「いまだ覚めず」

明日が大晦日という日
タマヨさんに会いに行った
十年ぶり

奉公人だったのだろうか
同性愛にも似た感情を持っていた?

「どうにもこうにも」

災難が続いた時
モモイさんに取り憑かれた

十年前に亡くなった時30歳という幽霊
色白美人

主人公が(名前は出てこない)
不倫関係にあった井上という男の前の女

事故で亡くなり
井上に復讐するために出てきた

恨みの手紙を送ったり
無言電話かけたり

井上はげっそりやつれる

今度はモモイさんは井上に憑依する

どんなにつまらない男だったかわかり
復讐する気も失せたが
成仏はせずブラブラ

「春の虫」

ショウコさん
元同僚

街でばったり会い
退職理由が同じで意気投合
親しくなり
一緒に旅行することになる

その時期
ショウコさんは
男にお金をだまし取られ
自分は男にふられていて
二人で慰め合う旅行


「夜の子供」

別れた男に偶然会う

朝に生まれた朝子
夜に生まれた竹雄

ナイターに誘われる

復縁の兆し

「天上大風」

夫の不倫でバツイチになった
結婚13年
別れてくれという夫の言葉を
受け入れる

新しい男は年下
しばらく付き合って
他に好きな子ができた
別れてほしいと言われ
いいよと私

翌朝
必ず返しますの置き手紙
通帳と印鑑が持ち出されていた
(今は本人確認いるから無理だね)

親友のミヤコさんはそういう話に
呆れ気味
そして天上大風という良寛のことばを教える


てんじょうおおかぜ
空は何もないように、穏やかに見えても
その上では大きな風が吹き荒れているという意味

にこにこしている人でも、心の中には怒り不満があるという意味?

「冬一日」

ダブル不倫

相手はトキタさん

一時間半の体を重ねるだけの逢瀬

暮れの一日

トキタさんの弟が帰省したので
弟の部屋で
二人は初めてゆっくり会う

二人で周りにはたくさんの嘘をついて・・・

スーパーで鍋の材料を買う
お酒を買い忘れて
急いで買いに行くトキタさん

帰ってくるとただいま
お帰りと言い合う

帰らなければならない時間が来る

手際よく後片付け

トキタさんは言う

百五十年生きることにした
そのくらい生きていれば
あなたといつも
一緒にいられる機会も来るだろうし

「ぽたん」

芙蓉の花がぽたんと落ちた

ミカミさんは
ベランダで にわとりを飼っている
そのにわとりを連れて
日曜日ごと公園にやって来る

知り合って二ヶ月

産みたての卵をくれる

別れ際
また来週と言われ
また来週と返す私

今度はさよならと言って来る

さよならと私

「川」

一郎と鳩子
川岸でお弁当を食べ
お酒を飲み
たわいもない話をする
恋人同士のどうでもいいような会話

「冷たいのが好き」

僕が45歳
章子が35歳

6年間続いている恋愛

あ~あ
また不倫

章子が冷たいのが好きなんだ
シーツにすべりこんだときに
ひんやりする感触


「ばか」

これも不倫

女友達と飲んだ後
終電後の線路を歩く藍生

(今問題になっていることだぞ)

歩きながらばかと言う
不倫をしている自分に対して?

突然保線車輌と書かれた電車が走って来る

運転士と挨拶を交わす
(叱らないんかい)

気を付けてだって

そして再び ばかなひと
ばかな私とつぶやく
死んでしまいたいこともあるぅ~
と唸る

「運命の恋人」

恋人が桜の木のうろに
住みついてしまったで始まる

うろ 木の洞 空洞になっているところ

擬人化?
全身が毛におおわれ
羽がある

鳥か?

子孫を増やし
末永く幸せに暮らしたそうな

「おめでとう」


近未来の話か?
解説には西暦三千年のことだと書かれている

食べ物もろくになくて
人もあまり住んでいない
ボロボロの東京タワー

スカイツリーはないんだ

何がおめでとう?


不思議などうでもいい話ばかり

裏表紙によるべない恋の12景とある
よるべないとは
孤独であり不安である
という意味
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九十歳。何がめでたい 佐藤愛子

2017-02-26 13:43:36 | 本 2017年
全部面白かったけれど
一部抜粋

いつもは図書館から借りていて
返した後思い出せるように内容記載するんだけど
この本は友人からプレゼントされたので
ずっと手元に置いておけるので一部だけ

プレゼントされた理由が
この本読んでいたら私のこと
思い出したって
どこが?

いろんなことに不満を言う点?

読みながら
私もこんなエピソードたくさんあるわ
と思ったのは確かですが・・・



夜道の女の一人歩き
危険を感じたら
櫛を口にくわえ
追ってくるものに向き直って
「イヒヒヒ!」と笑う

おばあちゃんの知恵
今は櫛など頭にさしてないから
財布をくわえたという話



花粉症は年を取ったら治る

愛子さんも長年苦しんできたのに
91歳になったとたん
ピタッと治ったって

花粉症が治るということは
アレルギー反応が起こる体力が
なくなったということ
つまり
完全婆ァになったということ
私は半分死んだのだ
棺桶に片脚入ってる
そういうことなのだ




子供に自殺と頭痛はないと言われてきた

頭が痛いから学校休むといっても
そんなもんあるかいなと一蹴されたと

当時の子供は鈍感で暢気

そして親子が密着していた

嫌なことがあって
死んでやれと思っても
家族のことが浮かんできた
そして死ぬ気は消えてしまう

ところが今は・・・
大事に大事に育てられながら
親に黙って突然死んでしまう
どの親も一所懸命に子供の教育に
心を砕いているのに・・・

愛子さんもどうしたらいいかはわからないって



そしてそして
愛犬ハナちゃんを亡くした話

私も愛犬亡くしてまもなく一年の身

自分の飼い方が悪かったのだろうかと
思ってしまうのですよねえ

愛子さんの場合は
ドックフードではなく昆布入り汁飯を与えたこと

呵責と後悔の暗い穴が
開いたまま

ある日霊能者から
ハナちゃんはあのご飯もう一度食べたいっていってます
これは何ですか?
なんだかグチャグチャしたご飯ですね

途端に涙が溢れる愛子さん

私も聞いてみたいわ~~


他にも笑える話や共感する話がたくさん
本の帯に書いてある読者の共感の声
全てに納得

なんか本の宣伝になってる!!

愛子さん
まだまだ長生きしてくださいませ!!
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恋するハンバーグ 佃はじめ食堂 山口恵以子

2017-02-20 19:15:54 | 本 2017年
昭和40年
佃の町に
洋食屋「はじめ食堂」が開店

店主は帝都ホテルで
副料理長だった
一孝蔵
苗字の一は「にのまえ」と読む


妻は一子といい
なんと一一子という
世にも珍しい姓名になってしまった
そして岸恵子にも劣らない美貌の持ち主という設定



最初はホテルの料理を
三分の一の値段で食べられる
というコンセプトだったが

客が来ない

試行錯誤の結果
こういう場所で食べるのは
ご飯に合う料理だと気づく

それからは塩を
多めに入れることにした

客のリクエストにも答えた

徐々に客は増えていった

無銭飲食する少年あり

銀行の頭取夫婦は
一流レストランではできないと
カレーにソースをかけて食べる

心臓外科の女医は
難しい手術の前にビフテキを食べにくる

ブラジルに移民した男が
30年ぶりに帰国
クラス会をすることになり
ブラジルに帰ったら食べられないからと
日本料理を混ぜて出すという気遣い

昭和40年代のテレビ番組
ウルトラQやウルトラマン

東京オリンピックを
終えたばかりの東京の様子

ホウレン草が一把40円で
先月の二倍という
そのころの物価

ブルー・シャトウの替え歌
森トンカツ♪♪♪

後継者がいない飲食店の相続問題

別れた妻の得意料理だったコンソメスープと
ビールだけを注文する老人

大鵬や双葉山の連勝が止まった話


孝蔵一子夫婦の会話

バーのホステスにだまされて
有り金巻き上げられるような人の
どこに風格があるのよ
と妻が言えば

人をだまして有り金巻き上げるような人間より
ずっとマシ
と言う夫
それを聞いて惚れ直す妻

昔一子を口説いていた
キザでボンボンの慶應ボーイ

孝蔵の娘だと言う女の登場

ここから
少しネタバレ

無銭飲食をした少年は西亮介

青森から集団就職で
三年前に東京へやって来た

就職先は月島の板金工場

住み込みで日曜まで働かされた

挙句に工場は不渡りを出し
社長夫婦は亮介の
なけなしの貯金通帳まで持ち去っていった

事情を聴いた孝蔵夫婦は
店にあった売上金を彼に渡し

青森へ一度帰ってこい
戻ってきたら
この金と今日食べた分
うちで働いて返せと・・・

帰って来た亮介は
一生懸命働く

兄弟子達は料理学校を出ているが
自分は出ていない分
努力するしかないと
猛勉強する

ある程度基本を覚え
賄いまで作るようになったころ
弟弟子が入ってきて
その子も料理学校を出ていたので
最初から出来が良く
落ち込む亮介

そんな時
ラーメン屋を手伝う機会があり
自分はこちらが向いていると気づく

この本は前に読んだ
「食堂のおばちゃん」の続編
続編とはいっても
「食堂のおばちゃん」は孝蔵の死後の話

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ストロベリーライフ 荻原浩

2017-02-15 15:39:13 | 本 2017年
望月恵介

グラフィックデザイナーとして
11年勤めた広告代理店をやめ
独立

だが仕事は思うようにいかない

そんな時
静岡でイチゴ栽培をしていた父親が倒れる

姉が3人いる長男で
父は農業を継いでくれると期待していたのに
それを裏切った

農業は絶対やりたくないと思っていたのに

母一人で頑張る姿

世話をしないと
すぐに枯れてしまうイチゴたち

仕方なく手伝っているうちに
夢中になってしまう

東京に妻と子を置いて
実家に入り浸ってしまう

同級生だった同じイチゴ農家の
ガスこと菅原の助言
父親のメモに書かれた
栽培日誌などを参考に試行錯誤

グラフィックデザイナーという
知識を使って
ホームページのデザインをしたり

あれだけ避けていた農業に
徐々に染まっていく恵介

イチゴを栽培していく過程は
あまり頭に入らなかったが

姉夫婦や恵介夫婦の成行きに
興味津々

恵介夫婦は息子も一緒の時
夫婦だけでメッセージを送りたいとき
指文字を使う

妻の美月は手のタレント
手タレ





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桜風堂ものがたり 村山早紀

2017-02-11 06:29:19 | 本 2017年
忘れ去られようとしていた町
桜野町

廃校になった小学校
そこに住むのは幾分汚れた毛並みの三毛の子猫
名前はアリス

捨て猫

人間が口にする
「いってきます」
「おるすばん」
「ばいばい」
「さよなら」は嫌な言葉

「ただいま」
は大好きな言葉


月原一整

星野百貨店の中にある
銀河堂書店勤務

星野と銀河って
読み終わってから気づく鈍感さに自分であきれる

一整は売れそうな本を選ぶのが得意

店長の柳田は彼を「宝探しの月原」と
陰で読んでいた

書店での万引き事件

たびたび被害に遭っていて
とうとう一整がその現場をみつける

少年を追いかける
少年は道路に飛び出し車にひかれた

一命は取り留めたが
ケガをしてしまった少年

いじめにあっていて
盗んでくるよう命令されてのことだった

両親と一緒に
誠心誠意謝罪する家族

ネット上では
少年を追いかけていった一整に非があったと言われる

非難の電話やハガキ

君は悪くないと言ってくれる店長や同僚

しかし万引きした子供を追いかけたときの一整の映像が
ネット上で広がり
わざわざ店にまで まだ辞めてなかったのかと
言いに来る

その場を救ったのは
同僚の苑絵
泣きながら無言で頭を下げる

(一整を王子様だと思っている)

励ましてくれるいろんな人たちもいた

それでもやまない誹謗中傷
百貨店にまで迷惑がかかり
とうとうやめる決心をする

一番悪いのは
いじめて万引きを強要していた子供たちなのに・・・
マスコミは何をしている?と思ってしまう

一整は「胡蝶亭」というブログをやっていた

そこで知り合った年長の友人は
桜野町で桜風堂という書店を経営していた

そこに行ってみようと思いつく

店主の祖父は病で入院
自宅では孫の透が一人で暮らしていた
父親が亡くなり母の再婚相手からの暴力
そこから逃げてきていた

一整も近い境遇だった
幼いとき母が死に
父と姉が交通事故で亡くなり
祖父母に引き取られていた

桜風堂の店主は
一整に店を続けてほしいと頼む

祖父の入院が続けば
透は元の生活に戻らなければならない

そして店に残された本とそれを待つ人々の存在

一整は店主に代わり店を続けることを決意

一整が銀河堂時代に見つけた
素晴らしい本の発売が近づいていた

その本は「四月の魚」と書き
ポワソンダブリンのフリガナ

著者はかつての売れっ子脚本家
団重彦

百貨店と銀河堂では店を上げて
その本を宣伝することにしていた

万引き事件の犠牲になった一整への謝罪とお礼も込めて



銀河堂時代に
仲良くしていた老人の失踪
彼が飼っていた船長という名のオウムを
一整が預かることになる
彼を連れての桜野町への旅

銀河堂の同僚の一人渚砂
一整のブログにアクセスしてきた「星のカケス」は彼女
渚砂は男性に成りすましていて
どちらも知らずに交流を続けていた
胡蝶亭の主に好意を持つ渚砂

それが一整だとわかっても
彼に対する親友苑絵の気持ちを大事にする


コンビニや通販
電子書籍の登場で
変わっていく本屋の存在とその努力

さびれた町 桜野町の美しい風景
咲いている花の名前を著者は
漢字で蒲公英(たんぽぽ) 菫(すみれ)と書いている点


ラストは猫のアリス

透に飼われることになり
汚れもなくなり空腹ということも
忘れてしまった

一整も透もアリスも
一人ぼっちから家族になった



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君の膵臓をたべたい 住野よる

2017-02-06 14:19:03 | 本 2017年
ネタバレありで

ちょっとグロテスクな題名だけど
ストーリーはなんて素敵なんでしょうか


クラスメート山内桜良(やまうちさくら)の
死で物語は始まる

昔の人はどこか悪い所があると
他の動物のその部分を食べた

その話を元に
君の膵臓が食べたいと
彼女は言って来た

彼女は膵臓を病んでいた

その秘密を知っているのは
家族と僕だけ

僕の名前は最後の方まで出てこない

最初の方は「秘密を知っているクラスメイトくん」となっている

親しくなる前のことは
「地味なクラスメイト」くんだった

そうなのだ
僕はクラスでは目立たない
友人もなくいつも教室で
一人本を読んでいるタイプの人間だった

反対に彼女は人気者
明るくいつも友達に囲まれていた

その二人が親しくなるきっかけは
病院だった

盲腸の手術後の抜糸のために訪れていた
病院のソファに置き忘れられていた本
「共病文庫」の中には
膵臓の病で死ぬと書かれていた
書いたのが彼女だった

死ぬまでのことを
日記風に書いておこうとしていた



二人の会話は漫才みたいだ

僕はいつのまにか
彼女のペースに振り回されていく

焼肉食べ放題に連れていかれる
病人とは思えないほどの食いっぷり
ホルモン系を食べまくる彼女

自殺するためのロープがほしいんですと
ホームセンターの店員に聞いたり

スイーツバイキングへ連れていかれたり

根暗な僕とクラスの人気者の彼女が
なぜ仲良しなのか
クラスで話題になった
彼女を気に入っている人間は多くいて
嫉妬のせいか上靴を隠されたりする

そして僕の呼び名は「仲良し」に変わる

試験が終わり
出かけたいという彼女

全部彼女の好きにさせたら
それは新幹線で行く一泊旅行だった

旅行っていうより
拉致だと思う僕

行先は福岡?
ラーメン
梅ヶ枝餅は大宰府の名物

そのお店でトラブル発生

傍観者でありたいと願う僕
当事者になろうとする彼女

加害者と傍観者の罪は
同列であるという考え方がある

交友関係の広い彼女は何人の人を傷つけたか
計り知れないのに対して
交友関係の少ない自分は人を傷つけるようなことはしない
どちらが正しいのか

あらかじめ彼女が予約していたホテルにチェックインするも
トラブルがあり
ランクが上の部屋になる
ただし一部屋

そこで見た彼女のバックには
大量の薬や医療器具が入っていた
あらためて彼女の病気を認識する

夏の空も少しづつ群青色を受け入れ始めていた
   ↑
なんとなく好きな文章なので書いておく

本を貸してあげるから
家に来るよう誘う彼女
家族はいなくて
彼女はいけないことをしたいと言い出す
怒りを感じる僕

僕が偶然に病院で出会ったと言った時の
彼女の言葉

偶然じゃない
私達は皆自分で選んでここに来た
クラスが一緒だったのも
あの日病院にいたのも偶然じゃない
運命でもない
君が今までしてきた選択と
私が今までしてきた選択が
私たちを合わせたの
私達は自分の意志で出会ったんだ

これも印象に残ったので・・・


その後彼女は入院

何度かのお見舞い

その後退院が決まり
退院したらすぐに会うことになった

待ち合わせの喫茶店

彼女の顔を思い出し
正直な気持ちになる
君のことを考えていたとメール

僕は本当は君になりたかった
打ち直し
君の爪の垢を煎じて飲みたい
消す
ぴったりのことばがあった
「君の膵臓を食べたい」
そして送信

返信は来ない

いくら待っても彼女自身も来なかった

病状が悪化したのかと
誰でも思う

ところが
なんと
彼女は僕に会いに来るための
路上で
以前から世間を騒がせていた通り魔事件に
巻き込まれたのだった

まだ時間のある僕の明日は
分からないけれど
もう時間のない彼女の明日は
約束されていると思っていた

通夜にも葬儀にも行けず
ようやく自宅に焼香に行く

共病文庫の話をすると
彼女の母は言った
「君だったのね」

そこには日記のほかに
僕あての遺書もあた

私の魅力は
周りに誰かいないと成立しない
だけど君はいつも自分自身だった
自分だけの魅力をもちたかった
そして最後に
「君の膵臓を食べたい」と書かれていた

最後の方は
涙なしには読めなかったです・・・

彼女の親友恭子は
僕と彼女が仲良くしているのを
とても嫌がっていた
それに反して
彼女は何とか仲良くしてもらいたいと思っていたんだ
その意思を尊重して
僕は恭子に病気のことを話し
共病文庫を見せる

僕の名前は
桜良の母親に聞かれたことで
初めて出てくる
志賀春樹

春と桜  なるほど

また僕の両親が魅力的に書かれている

父親に労いの言葉をかけると
嬉しそうに僕の背中を叩いて家を出て行ったとか

母親は彼女と会う日
彼女できたでしょと言ってくる
母親なめんなと・・・

焼香に行く日の朝も
父親は何も言わず背中を叩いてきたリ
母親は
何も言ってないのに一万円札を渡してくれて
ちゃんとお別れしてきなさいとだけ言ったり

映画化が決まっているようだけど
ぜひいい作品にしてほしいものです
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ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海

2017-02-02 07:17:31 | 本 2017年
ネタバレあり

俺の後ろには
皆同じような暗い色のスーツに
身を包んだサラリーマンの列
年齢はバラバラだが皆一様に疲れた顔をしている

俺とは
青山隆
中堅の印刷業の営業担当新入社員

ブラック企業?

サザエさんシンドロームや
アメフト部で鍛え上げた先輩が
就職して鬱になった

その話を学生時代は自分とは無関係と
聞き流していた

帰りの駅で
またもや上司からの電話

たまらず電源を切って無視
ふわふわっとした気持ちで
ホームへ倒れこむような感じがしたとき
誰かに腕をつかまれた

久しぶり!!
と声をかけてきたその男
ヤマモトだと名乗る
小学校で一緒だったと
途中で大阪に引っ越したと
関西弁で話す男

飲みに行くことになった

久しぶりの楽しい酒
楽しい会話

こんな時間を持つ余裕も俺にはなかった

休みの日こそ
おしゃれしろと彼に言われ
服装にもヘアースタイルにも気を付ける
明るいネクタイを付ける

彼とはよく会うようになり
それから仕事も少しづつ
うまくいく

偶然起こった奇跡のような再会

しかし
そのヤマモトと名乗る男は
小学校の同級生ではなかった
ヤマモトは今ニューヨークにいると・・・

不信感を持ち尋ねると
彼が見せてくれた免許証
山本純

そして再び
地獄はやって来た

何度も確認したはずなのに
ミスを犯す

屋上から飛び降りることまで
考える

山本は転職を勧める

こんな使えない男を雇ってくれる新しい会社なんてない
社会のゴミでしかない俺を置いてくれるこの場所に
俺は居続けるしかない

これが仕事をやめられず
自殺まで追い込まれる人間の思いなのか?

山本純でネット検索
そこでとんでもないものを見つける
山本純は自殺していた
ブログにあった画像はあの山本純そのもの
悲鳴を上げる俺

彼は幽霊なのか?

またもや会社で問題を起こし
俺は屋上の南京錠を壊す
飛び降りようとしたその時
後ろでヤマモトの声が!!

人生は誰のためにあるか
自分自身と
自分を大切に思ってくれる人のため

そのことばで
両親を思い出す

久しぶりの電話
自分を思ってくれる両親の言葉

自分が死んでも
誰も悲しまないと思ったことを後悔する
俺は一人じゃないと・・・

ヤマモトはいったい何者なのか
答はほとんど見えているって俺は言うけど
このあたりでは私はさっぱりわかりません

仕事を休み図書館で過去の新聞週刊誌を調べる

俺の向かった先は
大阪の山本家

山本純の母親と会う

純に逃げ方を教えてあげなかったことを
悔やんでいると

最後に彼に言った言葉が
「大丈夫よ あなたなら」だったと
ダメだったら辞めていいよと言ってあげられなかったと

その母に話す
自分も同じだったと
アイツと出会ってから変わった
本当に大切なものを
教えてくれたアイツ

母は
純と同じ顔をしたあの子を見ていると
思い出して辛かった
それがあの子も傷つけたと

俺は別れる時
母親に言う

あなたが育てられたお子さんに命を救っていただいたと

その二日後
ヤマモトに向かって
俺は言う
「ちょっと今から仕事やめてくるわ」

上司に思いをぶつける

僕には世界は変えられない
そんな僕でもひとつだけ
変えられるものがある
それがじぶんの人生なんだ

音信不通になったヤマモト

最後のメッセージは
「人生ってそんなに悪いもんじゃないだろ?」

最後の章は
ヤマモトの場面

ようやく試験に合格して
フリーランスの臨床心理士になった

「もう大丈夫だから
心配かけてごめんな」
助けられなかった双子の兄弟 純の最後の言葉を胸に
せめて目に止まる人だけでも助けたいという思い
いまだに純を思い出すので
鏡を見るのが苦しい

そして二年
彼の背後で声がする

「俺の命を救ってくれた人を苦しみから救いたい」
声の主は白衣を着ていた

end

うまく話がまとまったでしょうかねぇ
文庫本230ページほどなので
一気に読み終わり
感動しました

仕事を苦に自殺した人を思い
この本を読んでいたなら
変えられたかもと

入社する時の必読書にしたらどうでしょうか

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クランクイン 相場英雄

2017-02-01 15:48:41 | 本 2017年
根本崇 34歳
準大手広告代理店
京楽エージェンシー 勤務

ベストセラー本
「永久の大地」を映画化することになり
就職試験の面接で
映画が大好きだと言った根本に担当の話が来る

初めての経験
しかし日程は半年
大作なので
かなり無理をしなければならない

それでも大喜びしていると
二年前に60歳で亡くなった父の法事の件で
電話してきた姉満喜子が
仮病を使っても断れと言ってきた
姉は大手出版社で副編集長をしていた
何が大変なのか?

それでも話は進んでいく

作家との対面
原作を書いた庄野美希

勝手に女性だと思い込んでいた根本は
庄野を怒らせる

みきはペンネームで
本名はよしのりと読むのだと

他の代理店が交渉に失敗したわけを知る

映画化の話を進めるには
他人を一切受け付けない庄野が
唯一心を許す愛犬
ピッドブルのマリリンを手なづけること

大手の広告代理店が失敗したのに
成功した根本がとった方法とは
乾燥したミミズをポケットに忍ばせること

猫にマタタビのような効き目があった

プロデューサー岩城節子のアドバイス

庄野は映画化の契約に署名する

一難去ってまた一難

予算5億なのに
見積ったら15億もかかることが判明

京楽エージェンシー社長丹羽は
松本清張が「砂の器」映画化の際
厳しい条件を出したのに
観た後で
映画でなければできない表現だったと
言ったというエピソードがある

そんな映画を作ろうではないかと
スポンサーたちに訴える

さらに
原稿2000枚の大河小説
前後編の二部構成にしたいと・・・

拍手が起きる
土下座する丹羽

そしてキャスティング

岩城は
アイドルグループの一人
コウスケに決めていた

根本は演技力もわからないアイドルに
反対する

しかしそれは間違いだった
コウスケの才能と
それを見出した岩城に根本は驚く

そんな時
根本は自分の戸籍謄本を取る機会があり
(恋人の京香が厳しい父に渡すとか・・・)
そこで
自分が2歳の時に
肺炎をこじらせて死んだと聞かされていた母が
実は離婚して出て行ったことを知る

そして映画関係者ではないかという疑惑

「永久の大地」と似たような境遇
自分のルーツがわからない

ロケ地は北海道


撮影場所に
原作の庄野がやってきて
その都度セリフ変更の指示を出すと
わがままを言いだしたり

主役のコウスケのマネージャーが
ビジコンありなしでもめたり

ビジコン
デジタルビデオカメラを長いケーブルでモニターに直結し
現場にいるスタッフや他のキャストが同時に観ることができる装置

これの長所短所が
なんだかよくわからなかったなあ

そして
作品に出演する女優の伊野美知子が
根本の母だと思われる「原いづみ」のことに
興味を持ち調べ出す

母は若いときに
根本の父に見初められ結婚
根本と姉を産んだが
あまりの美しさに父が妄想を抱き
子供が自分の子か?とまで疑いだし離婚

母は以前から興味があった演劇の方に進んだと
その後も子供のことは常に気にかけていたと

プロデューサーの岩城と母も因縁があり
また京楽エージェンシーの社長丹羽の父で
今は会長も母を知っていた
根本を採用したのも
一目見て根本を原いづみの息子だとわかり
熱心に映画のことを語る彼を
会長権限で採用したのだと

母 原いづみは
映画の主役に抜擢されながら
最後まで演ずることなく
がんでなくなっていた

この映画は会長が根本のために
作ろうと計画したのか?

母が残した手紙
震えて読めない根本に代わり
伊野が読みだす

根本君
声に出さないで
一人で読めば?

姉はどうする?

原いづみのこと
ネット検索しても出てこなかった理由が
なんだかなあ
こんな隠れてしまうものなのか?
美しい素敵な女優さんだったみたいなのに

そしてそしてクライマックス

これは私の中ではなかったことにしたい

「永久の大地」がどんな内容かは
詳しく知らないが明治大正昭和平成と
長き時代の話だから重厚な感じなのに
根本の話は
映画になるか?
せいぜい2時間ドラマがいいところでは?
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