トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

本バスめぐりん 大崎梢

2017-01-29 07:47:55 | 本 2017年
種川市  湘南エリア?

そこの移動図書館の話
めぐりんとはバスの名前

一介のサラリーマンとして
定年まで勤めあげ
嘱託として数年間会社に残った後
本格的に退職

時間を持て余していた男
照岡久志

友人の紹介で
その移動図書館の運転手になった

呼び名はテルさん

同行する相棒の司書は梅園菜緒子
二十代半ばだが先輩
呼び名はウメちゃん

久志の日記風で語られていく

バスにやってくる本が大好きな人々とのふれあい

会社勤めとは異なり
自分自身があらわになってしまうと感じる

採用時
運転技術に関してはみっちり研修があった
それ以外は指導や指示は大ざっぱ

マニュアルもなく
その場その場での臨機応変が求められる

仕事仲間に加え
利用者との出会い
様々な境遇の人たちがいる
いいんですよ
お互い様です
が自然と出るようになった

定年退職した後も
成長してる

気になった本名を記載

「おばちゃまシリーズ」ドロシー・ギルマン
おばちゃまがCIAスパイの話
コージーミステリというのを
初めて知った

居心地の良い居間で
香り高い紅茶に焼き菓子でもお供に
くつろいで読むのに適したミステリ

「蒲生邸事件」宮部みゆき

松原秀行シリーズ

はやみねかおる

誉田哲也

「モモ」ミヒャエル・エンデ

暁烏吉右衛門という本は見つからず・・・



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15のわけあり小説 ジェフリー・アーチャー

2017-01-21 14:53:49 | 本 2017年
第一話 きみに首ったけ

お金持ちと思われるアラベラと
恋に落ちた平民のジェレミー

プロポーズして
指輪を買うつもりだと言うと
彼女は
指輪を盗む手口を教える

まずジェレミーが一人で
宝石店に行き
見せてもらっている時
店員のスキを狙って
ガムでテーブルの裏側に
宝石を貼り付ける

身体検査されても
当然見つからない

ジェレミーが帰宅後
今度はアラベラが宝石店に行き
テーブルの裏側から
持って帰るという方法

しかしアラベラは
それを持って別の男の元へ
去ってしまう

第二話 女王陛下からの祝電
百歳になり
女王陛下から祝電をもらったアルバート
妻のベティは
3年後自分も百歳になり
祝電をもらうことを
楽しみにしていた

3年たったその日
祝電は来なかった
何日か待っても届かず
ベティの留守中
バッキンガム宮殿に電話をし
調べてもらったら
5年前に送ってますよと!

5歳もサバ読んでいた妻・・・
祝電もらった時
隠していたんだなあ
百歳になっても女心あり

第三話 ハイ・ヒール

アラン・ベールフォールという
初対面の男が
筆者に自己紹介し
物語の材料になるかもしれないと
語りだす

彼は保険調査員
初めての一人での仕事の話だった
ロマックスシューズという
靴の輸出入業者が火事になった

不審火か否か

アランの調査結果は不審火
否定する社長のロマックス

証拠を見せるアラン

ロジェ・ヴィヴィエの靴のバックルが
残骸の中に一つも見当たらなかったと

ロジェ・ヴィヴィエ?
ブランド無知なので画像検索
なるほど!!

初仕事は忘れられないぞと
会う人ごとに言われていた

第四話 ブラインド・デート

目の不自由なトレヴァンサンは
喫茶店で隣り合った客に話しかけ
その人がどんな人だったか推理し
ボーイに当たっているか確かめるということを
楽しんでいた

今回はジャスミンの香りのする女性

いろいろ話し
彼女が帰ったあと
ボーイにどんな女性だったか聞くと
彼は言った
あの女性も同じことを質問していったと

第五話 遺書と意志があるところに

したたかな女イヴリン・ベイティの悪女ぶり

お金のために娼婦になったが
それも年を取ったら続かないと
今度は看護婦に

既婚の医師と親しくなり
取った資格

その後は病院の面接官にせまる

そして終末近い患者を診ている医師

最後のターゲットは
資産があり配偶者をすでに亡くしていて
家族があまり面会に来ない患者

色々な手段を使い
遺言を書きかえさせる

死後
裁判を起こそうとする子供たち

しかし弁護士は助言する

裁判しても無駄だと

遺産の一部を
社会的に力のある団体に寄付をしているので
その団体を敵に回しては勝ち目はないと

その分を差し引いても
リンの取り分は相当な金額だったのだ

第六話 裏切り

宝石を盗んだ罪の被告 ブライアントは
決してダイヤのありかを言わなかった

困ったマシューズ警部補は
服役しているベニーに減刑と引き換えに
ブライアントから
ダイヤのありかを
聞き出すように頼む

マシューズの力で
同室になったベニーとブライアント

ダイヤはなんと飲み込んでいた

トイレで出し
ジャージに隠していた

見せられたベニーは偽物だと嘘をつく

盗まれた宝石商の男アボットとベニーは
グルだった

保険金ほしさだった
ブライアントはアボットに騙されたと
悔しがり
トイレに流してしまう

そして宝石商の男が
詐欺罪で捕まらなければ
宝石は本物で
ベニーに騙されたと
ブライアントが気づいてしまう

マシューズ警部補は
約束通り減刑してくれというベニーに向かって
減刑されて出所すれば
ブライアントは血眼になって
誰を捜すかなと訊ねる

第七話 「私は生き延びる」
女優に成りすまして
詐欺を働く女性と
騙された骨董商の話

第八話 並外れた鑑識眼

若いころから
絵画や彫刻に興味を持っていたハンス・グレブナー
町の議員

絵画収集が趣味

彼は画家のフリードリヒ・ブロッホという男が
飲酒と秩序紊乱(ちつじょびんらん)の罪で
捕えられたことがきっかけで
彼の作品に出合い
彼の才能を見出す

罪を犯したり
酒に溺れても
金銭的援助をし
彼に絵を続けさせた

ブロッホは絵を完成させてから
飲んだくれて死んだ

グレブナーはその絵「最後の晩餐」を
教会の天井に飾る

298年後
その天井が傷みだす

修理には金がかかる

代々
絵を守って来たグレブナー家

修理する金はない

見知らぬ男が
絵を買ってくれた
金額は70万ユーロ

そのお金で天井を修理

その後先祖のハンスが作った美術館が全焼
放火の疑いあり

ブロッホの作品は
「最後の晩餐」以外
全部焼失した

その後のオークションでの
落札額は
なんと4200万ドルだった


第九話 メンバーズ・オンリー
チャップマン・クリーニング・サーヴィスを経営する
チャップマン家の長男ロビンの人生の物語

父のシドニーが
たまたまくじで当たったゴルフセット

それが息子ロビンの運命を変えた

そのゴルフセットにあったサイン
ハリー・ヴァードンに憧れ
彼の出身地で彼もプレーしたであろう
ゴルフコースの
メンバーになるため
あらゆる努力をする話

戦争に邪魔されたりしながらも
ついに・・・

第十話 外交手腕のない外交官

代々外交官を務めてきたパーシヴァル・アーサー・クラレンス・フォースダイク

学業成績は優秀で
国家公務員試験も
最優秀の成績で合格したが
常識に欠け
社会性に乏しいため
外交官には向かなく
ついには地下で
文書保管の仕事をすることになる

しかしそこは
彼にとってまさに適職だった

そこで得た知識は
退職後に役に立った

未開の地を
大英帝国のものにするため
行動した

条約の例外を見つけて
90日間島を占有

他国が異議を唱えなければ
その占有者の物になるというもの

半径150マイル以内の
埋蔵している石油や
漁業権も

そのためパーシーは90日間
その無人島にたった一人で滞在した

しかし母国は
他国との争いを避けるため
パーシーの話は
なかったことにしてしまう

それでも
翌年叙勲者リストに彼の名前があった

第十一話 アイルランド人ならではの幸運

アイルランド人のリーアム
イングランドの不動産会社の見習い社員

休暇でマジョルカ島へ出かける

そこで
不動産会社で働く同じオドノヴァンと知り合い
同じアイルランド人ということで
意気投合する

二人で島の土地を売買して
大儲けするのだが
島の主要政党が
選挙により変わったことで
計画したプロジェクトが頓挫

無一文になってしまった

しかし
その後訴訟を起こし
補償として大金を手にする

よくわからなかった
話の最初に
アイルランド人が関わっていると
教えられなければ
この話を信じる者はいないかもしれない
と書いてあり
あとがきにも
そのことの説明はあるのだが
残念ながら読解力のなさで
理解できていません

第十二話 人は見かけによらず


人は見かけで判断してはダメよと
小さい頃から母にいつも言われていた銀行家のアーノルド

近々別の支店へ異動予定

マンションの新しい隣人は
無精髭を生やし
挨拶もせず
温かみのない冷ややかな目をしていた

母が言っていたっけ
髭面の男は信用するな
何かを隠していると・・・

マンションの受付にいるデニスに
彼の身元を聞いてもよくわからず
アーノルドは何となく気に入らない

反対に
アーノルドの部屋の
廊下の向かい側に住む放射線医学者の
ミスターゼバリには好感を持っていることを話す

別の日
バイクに乗る怪しい男と話すその隣人

デニスは隣人よりも
彼を訪ねてくる男たちの方が
怪しいという

そこにミスターゼバリがやってくる

これから夜勤だと
デニスは彼を褒め
女房の誕生日には花をもらったと
アーノルドに教える

また別の日
例のバイクの男ともう一人が
マンションのエレベーターに乗り込む

一緒にならないように
足を止めるアーノルド

部屋のある5階に着くと
反対側の部屋が開いていて
大きな声が聞こえた

中を覗いてみる
一人の男が仰向けに横たわり
さっきの二人組が抑え込んでいた
ナイフも見える

アーノルドに気づき
ドアは閉められた

自分の部屋に入り
震えながらどうするべきか考える

復讐などを想像し
何もできず酔いつぶれてしまう

次の日も
用心しながら
勤務先の銀行へ向かう

落ち着いて
事の次第を順にデスクでメモし
警察へ電話

警察へ行きロバーツ巡査部長に詳しい話をする

相手の名前は知らない
短期間しかそこにはいない予定らしいと教える

そしてアーノルドは新しい支店へ赴任

忙しさにかまけていたら
ある日
ロバーツ巡査部長から連絡

最新情報を伝えたいと・・

会ってくれたのは
マーク・ハリソン警視長

高官の登場に驚くアーノルド

アーノルドのおかげで
テロリストの一部が見つかったと
十五人ものテロリストの容疑者を逮捕できたと

その後
アーノルドは妹と観劇を予定していた

そこにはアン王女もやって来た

そのロイヤルボックスの
王女の近くには
見覚えのある顔が

ロイヤルボックスに向かおうとするアーノルド

警察官に止められると
ロイヤルボックスにテロリストがいると告げるが
警察官はロイヤルボックスにいるのは
有名なアメリカの整形外科医だと言われる

ハリソン警視長に聞いてくれと頼む

ハリソンは言う
あなたが言っていた男は
厳重な監視のもとにいるから大丈夫だ
今いる男はミスターゼバリではない事を保証すると・・・

二回読んでようやく理解
たぶんだが

男が抑えられていた部屋って
反対側の部屋ってあるから
そこはミスターゼバリの部屋だよね

感じがいいと思っていたミスターゼバリが
テロリストで

謎の怪しい男が外科医だってこと

見かけで判断するなってことで
いいんでしょうか

第十三話 迂闊な取引

癌で余命2年か3年と宣告された銀行頭取

ワンマンで冷たい男

ある日ミスター・デ・アスという
死神みたいな男が現れ
だれとでも命を交換してあげるという
取引を持ちかける

相手は受付にいる若い事務員のロッド
健康状態も完璧だと

その男には不利な条件だと言うと
ではその男は死んだら天国へ行けるようにしてあげる
そのかわりあなたは最終的に地獄へ堕ちると・・・

その取引を受けた頭取は
ロッドとして生まれ変わり

頭取に変わったロッドは
いい人に変わってしまう
清掃員にまで挨拶したり
秘書にはボーナスを出したり・・・

そしてロッドに変わった頭取は
通りを渡るとき事故に遭い
命を落としてしまう

最後にミスター・デ・アスが言う
余命を聞いてくれればよかったんですよと


第十四話 満室?

あまり高級でないホテルのフロントで働く女性が
いい男と一夜を共にするため
満室だって嘘ついて
自分の部屋に連れ込むって話

第十五話 カーストを捨てて


インド マハラジャの息子 プレイボーイのジャムワル

ポルシェを運転していたら
追い越していくフェラーリに熱くなり
追いかける
運転していたのはいい女
一目惚れ

彼女は屈指の実業家シアム・チョウダリーの娘ニーシャ

今までの女たらしの生活を捨て
彼女を妻にしようと決意するが
弊害があった

ジャムワルはラージプート族で
同じカーストの娘としか結婚は許されない身

その身分を捨てて一緒になった二人

ようやく結ばれ二人で迎えた翌日
ジャムワルはプールで得意の飛込みを披露する

しかしプールの水は少なかった

車いす生活になったジャムワル

二人の愛は冷めることなく・・・
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江戸あわび 料理人季蔵捕物控 和田はつ子

2017-01-10 15:14:11 | 本 2017年
江戸 日本橋 木原店にある
一膳飯屋 塩梅屋
料理人は季蔵

小田原町で海産物屋を営む富助
店で出したいと
アワビ料理を季蔵から教えてもらっていた
そしてある日殺される

それが今度の事件の発端
彼は勢州 玉木藩の生まれ
(勢州は伊勢)

鮑玉と言われる
アワビの中から出てくる
白くて七色に輝くふっくら丸い玉

大粒は真珠より価値がある

それをめぐっての
争い?

前回もこのシリーズ読んで
途中までは面白いんだが
最後まで読んで
なんだかなと思ってしまう

あまりに事件の推理が多く
それがあまり解決に結びついていない感じ


ここからネタバレ


にゃあ屋という猫の店の主
お亜喜が
店の客で猫好きだけが共通の人たちを集め
宴を開く

その料理人に選ばれたのが
季蔵

料理はアワビづくし
こんなに
アワビばかりで
読んでいて
胃がムカムカしてくる

その宴の最中
招待客の一人
悪行の数々の玉木藩江戸家老 根本剛右衛門が
殺される

骸の傷が九箇所
なんて書いてあるところで
もう犯人はわかる

オリエント急行殺人事件だ

読んでいて根本に対し
読者にも殺意を抱かせる
こんな男でも
猫に対しては
愛情は持っているんだ
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ユートピア 湊かなえ

2017-01-04 07:40:33 | 本 2017年
登場人物

記載されている人物紹介
丸写しで・・・

堂場奈々子
鼻崎町で生まれ育ち
高校時代の同級生と結婚
現在は「鼻崎ユートピア商店街」にある
仏具店の嫁として
店を切り盛りしている
夫は食品加工会社・八海水産に勤務

相場光稀
八海水産に勤める夫の転勤に伴って
5年前から鼻崎町に住んでいる
商店街で、社宅の仲間たちと、
雑貨とリサイクルの店
「プティ・アンジェラ」を運営

星川すみれ
陶芸家
鼻崎町の美しい景観に魅せられ
美大時代の恋人・宮原健吾に誘われて
二年前に鼻崎町へ移住してきた
芸術家が多く住むエリア
「岬タウン」在住

堂場久美香
奈々子の娘 小学一年生
幼稚園登園時に
交通事故に遭って
足が不自由になり
今なお車いすで生活している

相場彩也子
光稀の娘
小学四年生
キッズモデルのように容姿端麗で
久美香の親友


太平洋を望む
人口約七千人の港町鼻崎町が舞台

町のお祭りの実行委員になったことを通じて
すみれ 奈々子 光稀の三人は仲良くなった

昔のママ友との付き合いや
PTAのことを思い出す

噂話 悪口 陰口

女の世界のいやらしさ
人間社会のいやらしさ

自分だけならどうにでもなれと
思えるが
子供を守るという立場にあって
それもできず

趣味が仕事に結びつくという
専業主婦なら
誰しも憧れるショップ運営

障害を持つ子の親の気持ち

過疎化の町の現状もチラホラ

IT社会の象徴として
メールやり取りの心情あり
ネット検索の時の心情あり

そこに殺人事件まで加えてきて
なんと贅沢な展開

奈々子
光稀
すみれの大人三人は
信じられる友がいないんだなあ

それに反して
娘の久美香と彩也子は
本当に気持ちの通じ合った
親友のように思える
ずっとこのまま
純粋に
仲のいいままでいてほしいなあ


ここからネタバレ

久美香は早い段階で
歩けるようになっていたが
両親が自分の足が動かないことで
仲がいいようだったので
動かないふりをしていた

動くことがわかってから
案の定 遊び人の夫の帰りが遅くなってしまう

鼻崎町では
以前殺人事件があり
殺された男は
奈々子の義母がかけおちしようとしていた男だった
金(きん)をたくさん資産として持っていて
それを狙われての犯行

義母は金を持って失踪
(殺人事件には無関係です)

その際後ろめたさから
金を少し息子たちに残していった

その金を最初に見つけたのは奈々子
夫には一部だけみせて
隠し持っていた

夫と別れる気になったら金がある


光稀家族は
夫の転勤でベトナムへ行ってしまう
夫婦関係はあまりよくなかったけれど
これがきっかけでよくなるはず

すみれの工房は火事で焼けてしまう
その跡地から殺人犯と思われていた男の
死体が見つかる
火事の原因は子供二人の火遊び

火事のニュースで
すみれの恋人健吾が消火している映像が報道されると
殺人事件を見てしまった駆け落ち相手
(奈々子の義母だと思われる)
からの匿名の通報で
すみれの恋人が共犯だとわかる

地に足着けた大半の人たちは
ユートピアなどどこにも存在しないことを
知っている
ユートピアを求める人は
自分の不運を土地のせいにして
ここではないどこかを
探しているだけだ
永遠にさまよい続けていればいい

ユートピアに誰よりも焦がれているのは
奈々子自身なのだ

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