あんじゅう 宮部みゆき

袋物屋　三島屋の姪　おちか
実家の旅籠から行儀見習いでやってきた

許婚を亡くした心を癒すため
女中のように働くおちかを見て
叔父の伊兵衛は何かしてやれないかと
百物語の聞き集めを始める・・・

第一話　逃げ水
旱〔ひでり〕の神様が男の子に取り憑いて
男の子の行くとこ行くとこ
水がなくなってしまう
旱の神様がかわいらしい女の子で挿絵もかわいい
でも怒ったら恐い！！

第二話　藪から千本
女の子の双子が生まれ、その事を忌み嫌った姑
その為一人を叔父の家に養女に出す
姑の死んでからまでの恐ろしい念・・・
最後の落ちがチト恐い

疱瘡　天然痘
今では絶滅？
伊達政宗もこの病のため失明したらしい
疱瘡にかかりあばたが残った人が魔よけになるとは・・・

第三話　暗獣
この本の題名でもあるあんじゅうは暗獣と書くのだ
話の中ではくろすけ
トトロの真っ黒くろすけを思い出す

ある古家に住み着いた不思議な生き物
どうやらこの生き物は人間がそばにいると
気が減っていくらしい

第四話　吼える仏
偽の僧侶　行然坊がある村で体験した恐ろしい話
人の念とは恐ろしいものじゃ～～

変調百物語事続
どうして最後にこの話を載せたのか？
第四話にもその前触れはあったけど
この話が最後にあったおかげでホッとした
後書きじゃない一番重要な感じ！！

暈を感じるあたり偽の僧侶が本物になってきた？

浪人青野利一郎とおちかの今後は？

続きに期待！！