トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

架空の犬と嘘をつく猫 寺地はるな

2018-06-27 13:25:05 | 本 2018年
羽猫(はねこ)家

祖父母と両親 長女 紅 長男 山吹(やまぶき)

次男の青磁は小さい時に事故で亡くなった

母親の雪乃は精神的に
青磁が亡くなっている現実と
青磁が生きている架空の世界とを
行ったり来たりしている

山吹はそんな母親に差出人が青磁の
偽りの手紙を書く

父親は妻雪乃や家族から逃げるように
外に女を作る

祖父は遊園地を作る計画を立て
周りからホラ吹きと言われている

事故で亡くなった青磁は気の毒だが
紅と山吹もかわいそう

親の愛情が二人に向かなくなった
それでも悪の道に進むこともなく
生きている
(紅は家を出てしまったが)

話の中で
不憫な子供と表現している

生きてる者も亡くなった者も
兄弟三人とも不憫

その後山吹は結婚するが
子供ができない

苦しむ妻の姿

それにも山吹は優しく穏やかに接する

ラスト 成功してほしいなあ

今までの不憫な人生も意味があるものになるのでは・・・


印象に残った一部

妻雪乃は夫淳吾を愛しているらしい
愛している、あるいは憎んでいる
同じことだ
心の大部分をその相手に占有されているという意味で

なるほどね

憎みたくなるような相手は
忘れた方がいいんだ

心にあるのも憎たらしい









コメント
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