トライアングルの部屋

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老後の資金がありません 垣谷美雨

2018-08-18 13:47:23 | 本 2018年
最近話題の本

予約してようやく本を受け取ったら
ひどく汚れている
発行日を見たら2015年だった
そんな前に発行されていたのに
最近の老後本ブームで売れるようになったのか?

主人公の篤子
夫はあと三年で定年
自らもパートをしている

貯蓄もある程度できたし
退職金も少しではあるがもらえる予定
老後はまあまあ大丈夫かなと思っていた時
娘の豪華挙式や舅の葬儀で大きく減らしてしまう

その上
夫も自分も解雇され失業保険で暮らす身に・・・
あてにしていた退職金もなし

毎月ケアマンションに住む義母への仕送り
9万円も苦しくなり
実情を打ち明け
引き取って同居することにした

義父母は商売をやっていた土地を売り
二億円を手に入れたが
贅沢三昧で使い果たし
子供の仕送りと年金で
贅沢な老人施設に入居していたのだ

同居後
姑との仲はうまくいったんだけど
篤子の友人に頼まれ
嫁姑二人して犯罪に手を染めてしまう

このあたりから
題名とそれてきてないか?
老後の資金と関係なくないか?
本を売るための題名?
なんて思ったけど
よくよく考えたらその犯罪も
お金がないからなのだ

その犯罪というのは
お役所が年金をもらっている高齢者を
確認に来るというので
身代わりになるということ
ベットで寝ているだけ

頼んだ方も親の年金頼りでやむをえず・・・
姑はそこに付け込んで
高額な報酬を要求

篤子が通っていたフラワーアレンジメント教室の先生
優雅な暮らしをし教室は老後の趣味なのかと思っていたら
実は夫を介護しながら家計は火の車で
ついに夫を殺害してしまう

その教室で一緒になった同じ年くらいの美乃留
既婚子供なし
夫が不倫した上
子供までできてしまう
夫の親は孫ができたと大喜び
離婚するも専業主婦だった美乃留は
どうやって生きていくのかが悩み

本を開く前
小説ではなく体験談のような内容だと
勝手に思い込んでいた
資金がないのでこうやって生きていますみたいな?

小説だとわかってがっかり

次に詐欺やら殺人やら
事が大きすぎてがっかり

それと篤子が料理が上手
姑との仲が順調という点も
自分と違うので
ある意味がっかり

この姑が賢く描かれている
詐欺の点はずるがしこい?

結局何が言いたいかというと
リストラなどの不測の事態は
誰にでも起きる可能性があるわけで

豪華挙式も葬儀も見栄を張って
できないと言えなかった結果の事
身の丈に合った生活をしなさいよ
ということか?

年金基金から脱退するとき
一時金でもらうか年金でもらうかは
長生きするつもりなら
年金でもらう方が絶対得だということも
書いてある

そのほかに葬儀に関しての節約法
葬儀は葬儀社に頼まず
お寺の本堂で行う
花は花屋に頼まず自分で市場やスーパーで買ってくる
遺影はパソコンで拡大し百均で黒い額縁を買ってくる
会葬御礼の印刷も自分でやり
ハンカチはスーパーで買って自分で包装
料理は煮物揚げ物自分で作る

身内を亡くしたドタバタで
ここまでやれるかとも思ったけど

お金がなくてもこうやって心のこもった葬儀ができますよ
ということだし
昔はみんなこうだったんだよね



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