その壱 まつあね
松吉の姉だからまつあね
そのまつあねことお律
夫に死なれ江戸へ出てきて
聖庵堂で働く身
そこへ全身傷だらけの男が担ぎ込まれてくる
その男新吉は
斬られて持っていた二十両を奪われた
大恩ある人に恩返しをするため
どうしてもいるお金だったと
その話を聞いたお律は
持っていた二十両を渡してしまう
それは亡き夫が持っていた田畑を
売ったお金だった
松吉たちは騙されたと言うが
お律は彼を信じる
その弐 かたまゆ
お里と一緒に成戸屋に奉公しているお多喜
彼の亭主竹五郎は酒乱気味で
お多喜や娘のお智を困らせていた
そしてもう一人の酒乱の男が登場
阿波国徳島藩の藩士 若芽錦之助
彼は以前酒で失敗しているので
今は禁酒の身
貧乏旗本の三男坊と称して
長屋にやってきている
黒石藩藩主 津軽甲斐守高宗と
遭遇
その場で錦之助は
長屋の連中に酒を飲まされ
剃刀で高宗の片方の眉を剃り落してしまった
おけら長屋の万造と松吉は
錦之助と高宗を利用して
竹五郎を改心させようとする
その参 きれかけ
おけら長屋の裏手にある
金閣長屋
そこに住む権三郎とお清夫婦の娘
お菜美は権三郎と口論し
家を出ていた
そのお菜美が二年ぶりに
お腹を大きくして戻ってきた
どこで何をしていたのか
お腹の子の父親は誰なのか
何も話さない
そこでおけら長屋の連中が
動き出す
お腹の子の父親は
お店(たな)に奉公していた佐久助
今で言うパワハラにあい
店に行けなくなってしまった
佐久助に新しい仕事を見つけてきたのは
お菜美と幼なじみの
八五郎の娘お糸
お糸もまもなく子が産まれる予定
はたして佐久助は新しい仕事がうまくいくか
佐久助とお菜美は一緒になれるか
無事子は産まれるか・・・
その四 おみくじ
この話はお糸の子が産まれるまでの話
長屋の連中が本人たちより
浮足立つ
そんな中何かをしてあげたいと
辰次や金太が神社に安産祈願に行き
おみくじを引いて
お守りの中に
大吉のおみくじを入れてあげようとするが
なんと入っていたのは大凶のおみくじだった
そこには出産難ありと書かれているではないか
もらって落ち込むお糸・・・
そして子どもは逆子
さて無事産まれるか
これは少しファンタジー的要素あり
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