その壱 とりもち
だるま長屋に住む瓦職人の栄太郎は
万造の幼なじみでありながら
二人は相性が悪く
顔を合わせれば喧嘩が絶えない
その栄太郎が
今で言う仲人業みたいな
とりもち屋で
相手を引き合わせてもらうことになった
何度か断られ
四度目の相手お夕は
後家で子持ちで歳は上
相手はそれを引け目に感じ
断ってきたが
栄太郎は子どもの朝太とも仲良くなり
忘れられなくなってしまう
その仲を取り持ったのは
万造
なんだかんだと
からかったりしたが
ほおっておけない心優しい万造さんでした
その弐 よみうり
大店の隠し事などを
読売に書いて
商売をしている春助
おけら長屋の連中が常連にしている
酒場の三祐にその春助がやってくる
八五郎は
人は人様には言えない隠し事の
一つや二つあるもんだ
汚いまねや、人を陥れたというなら
書いてもいいが
昔のことを暴くのは野暮
知らない方が幸せなこともある
書かれた人の幸せを奪うことができるほど
おまえは偉いのかと
説教する
しかし春助は
人は本当のことを知るべきだと
読売が気に入らなければ
買わなければいいと
しかしその後
秘密を暴露された
大店の嫁が自害してしまう
その参 おいらく
おけら長屋の大家 徳兵衛
隠居の与兵衛
薬種問屋木田屋の主 宗右衛門
三人はこの世に悔いを残さないために
吉原に繰り出そうと意見が一致
しかし精力に自信がない
そこで薬種問屋の宗右衛門が
精がつく秘薬をあると
蝦夷の海にいる珍獣の
オスのイチモツを煎じて粉にした秘薬
夫の精力を増大させるので
名前は夫精(オットセイ)
笑うわ~~
さあて三人は吉原で楽しめたでしょうか
その四 ゆうぐれ
これは松吉の話
松吉は下総国の印旛の出
農家の跡取りの兄が死んだとの知らせ
兄には妻はいるが子がなく
年老いた父親は
松吉に帰ってきてほしいと頼むが
その父親も亡くなってしまう
跡取り問題
兄の嫁のお律は
早くに母親を亡くした松吉の面倒を
見てくれた
そのお律の今後のことも考えなければ
おけら長屋の連中の考えで
酒場三祐で働くお栄が
松吉の女房になる予定だという話を作り出す
それが瓢箪から駒?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます