今日は所用で懐かしい場所へ行った
僕が学生だったころ ヤツが近所に住んでた
なんとなく気になって 知り合った
誤解されがちというより嫌われていた
語り合ったとき ヤツは泣いた
不甲斐ない人生に 終止符を打ちたいと
あれからどうしていたんだろう
今日ヤツの家の前を通ったけど
ヤツの気配がしない
引っ越したのかもしれないけど
あのころからヤツは変わっていって
悲しいね いまになって思う
もうヤツはこの世から去ったのかもしれない
ウロウロ 車を停めて ヤツの家の前まで行った
やっぱり 家はあるけど ヤツの気配がしない
さみしいね いまになって思う
もうヤツはこの世にはいないのかもしれない