あなたといた夏

はじめてのデートは　まぶしい夏休み

耳を赤くしたあなたが　いきなり誘ってきて

戸惑ったけど　迷わなかった

あなたのこと　別の子がすきだったから

誰にも秘密にして　ふたりで出かけた

あなたの気持ち　知っていたから

最初で最後の一度きりのデート

別れ際にキスして別れたのはわたし

あれから何年か経つね　多分ずっと　すきだから

両思いだったから　誰も傷つけずに別れた

傷ついたのは　むしろ　よく似たふたりのこころ

手をつないで歩いた　あなたといた夏

なにもかもが　変わっていくね

あなたへの想いは　きっと　変わらない

なにもかもが　移り変わっていくね

わたしが初恋だったなら　きっと　変わらない

あなたといた夏…

Economy

夏の週末　彼女がハンカチを見せてくれた

「貧困化で安くて　集めてるハンカチがグレードアップしたの」

お米も安いわ　バラエティーも富んでる　貯金もできてるの

貧困化で物価が安くて助かってるの

自立してる彼女は　部屋中のものを自分で買っていて

学生のころから通学用の靴もバッグもシャツも傘も腕時計も

自分の小遣いで買っていた

普段使いのネックレスから　あまり使ってないものを

お母さんにあげたの

育ててくれた親の恩　おみくじに書いてあったとおり

生きているうちに親孝行をしたいの

お母さんを応援してるの

最近　彼女の普段使いは　ホワイトサファイアのネックレス

普段使いのネックレスも　グレードアップしたな

長い夏

夏の日が暑くて　彼女が秋に親と旅行

自立した親の人生を見つめてる　彼女との暮らし

母と娘の仲のよさ　僕は入っていけないけど

ようやくよくなってきた僕に　彼女が微笑む

感情の起伏が激しい僕が　昇進して満足できるようになった

悪戦苦闘した日々　彼女に八つ当たりしたこと　

やっと幸せをつかめた

長い夏

彼女はとうによくなっていて　よく僕に辛抱した

僕が爆発したことで　彼女は親に怒らなくなって

ますます円満　気分上々　見通しは明るい

今日も　明日も　ひたすら前に

八つ当たりしたころは　彼女を自分の嫁さんだと思ってた

最近気づいたのは　彼女が家事を責任だと思ってること

肩書きが主婦だということ

ますます快調　運気上場　見通しは遠くまで

今日も　明日も　ひたすら前に

夏の日の朝　汗をかきながら自転車を飛ばす

忘れることはない　出会ったころの彼女は　とても可愛かった

とても可愛かった…