秋だというのに蒸し暑い部屋
真夜中 寝苦しさに目が覚めた
暗い部屋から夜光虫のように
また誰かにめぐり会うこともないと
涙も出ない さみしすぎて
ため息も出ない 孤独過ぎて
僕の背中なんて誰も見向きもしないくらい
人生の翳がまといつく
このまま青春もないまま終わっていくの
愛すべき女性(ひと)と別れたまま
夏の翳
なにも変わらない 風景の移り変わりは
きっとすべてが幻 僕が年を取っていくだけ
髪の色を変えて 自分に魔法をかける
僕の背中なんて誰も気づきもしないくらい
人生の翳がまとわりつく
このまま想い出もないまま終わっていくの
愛すべき女性(ひと)とはぐれたまま
夏の翳
あの女性(ひと)は いまごろ幸せになってる…