晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

裏からアマガエル

2009年10月31日 | 生き物
うららかな秋の日の昼下がり。“二度寝王”と呼ばれる私は、至福の二度寝に入っていました。

「ケケケケケッ」と裏のお宅から声がした。んん~、寝ぼけていたけど、、、この声はアマガエル??

再び「ケケケケケッ」と声がする。むっくり起きて裏をのぞく。のぞいてもアマガエルが見えるわけではないのだが、池とかあるのかな?

1階に降りて妻に声をかけると、「たしかにカエルの声がした」と妻も。

ときおり遠くからアマガエルの声が聞こえるのだが、この時期にすぐ裏で鳴いてるとは。飼ってんのかな?







『透明標本』

2009年10月31日 | 
まあ、どうしてこういうものばかりに惹かれるのか?

『透明標本』(冨田伊織/小学館)。1500円の薄い写真集ですが、これまたなかなか…。



生きものを何かの薬品に付けると、筋肉は透明になり、軟骨は青く、硬骨は赤く染色されるという生物標本の手法が昔からあるようで、それを写真集にまとめたものです。

きれい。ほんとうのきれい。魚とかヘビとか。ネオンサインのような色と繊細な構造…。

『BONES』(早川書房)とか『骨からみる生物の進化』(河出書房新社)もすごかったですが、これはまたちょっと異次元ですね。

標本そのもののおもしろさもありますが、写真の良さもポイントですね。けっこう生きてるっぽい感じが不思議感を強めています。

Amazonのレビューをみると「科学的でない」的な意見もありますが、それはそれ、これはこれ。素直に楽しい本です。

曲げわっぱ再生!

2009年10月25日 | その他
来ました! ぬし熊さんに塗り直しをお願いしていた曲げわっぱが。

以前、尾鷲に行ったときに曲げわっぱを買ったのですが、そこで剥げた漆を塗り直してくれるというので、送ってあったのです。

10年以上前に飛騨高山で買ったらしい(わたしは忘れてた)妻愛用のわっぱです。きれいになって戻ってきました。



ああ、塗り直し前の写真を撮っておけば良かった・・・・。単純な塗り直しだと3000円ということでしたが、なんか漆塗りの方式が違うらしく、今回はいったん前の漆を削ってから塗ったということで、送料込みで4800円。

これでまた10年使います!

冬鳥到来

2009年10月25日 | 生き物
寒い…。

そういえば、先週の木曜あたりから、ジョウビタキが来ている。

家の周りで「ヒッヒッヒッ」って鳴き声がする。

昨日、会社に行ったら市ヶ谷のお堀にはカモがいた。双眼鏡がなかったので、何ガモかは判然とせず。ホシハジロのような地味やヤツ。サイズは小さめ。

たまたま気づいたのが土曜日なだけで、もうちょっと前から来ていたのかも。電車を降りて、ふーってお堀をみたのは久しぶりだから。

秋が深まり、冬の気配を感じる雨の週末。

フクロウ、その後の情報

2009年10月24日 | フクロウ
昨日、うちよりちょっと町田寄りにある街に住んでいる友人と話していて、「じつは、ウチの裏にフクロウがいるんですよ」と言われてびっくり。

「ええっ、そっちも!? ウチにもいるんだよ!」

けっこう、フクロウいるみたいですね。多摩丘陵には。特に鳥に詳しい友人ではないのですが、話を聞いているとアオバズクではなく、いわゆるフクロウのよう。

みんな残された雑木林で頑張って生きてるんだな~。

なつかしい人

2009年10月19日 | その他
今日、帰りの電車の中でなつかしい人に会いました。

会った…というのはちょっとウソで、見かけた、、、というのが正確です。

何年ぶりだろう……電車の座席で宝くじをずっとチャッチャッとしているサラリーマン風の人を見たのは。

厚さ7~8センチの宝くじの束を、チャッチャッてめくりながら何かの仕分けをしているのです。ぜったい前に見た人と同じです。

宝くじの束を、一枚一枚何をチェックしているかはまったく謎なのですが、とにかく仕分けをしているのです。分厚い宝くじの束を何束も何束も。

で、ときおり、曲げた人差し指を口元に寄せ、フーって息を吹きかけるのです。

あ~、ぜったい前見た人だ。確信しました。

多摩川のアート?

2009年10月18日 | その他
今日は府中市の美術館に「多摩川で/多摩川から、アートする」という展示会に行ってきました。

今の家を建てるまで、多摩川からなるべく離れないように生きてきたので、多摩川というコトバには敏感に反応します。ちなみに今で約2.5キロ多摩川から離れていて、過去には川から50メートル以内に住んでいたこともあります。

この展示会は朝日新聞で知ったのですが、ちゃんと記事を読んでいたなかった私は(切り抜いて壁に貼ってあったのに)、行ってみてちょっとびっくり。個人的に、アートはまったく解さないので、とくに60年代だとか70年代の訳の分かんない現代アートみたいなのはよくわかりません、、。

それでも、ダムやコンクリで固めた法面などを撮った柴田敏雄の写真とか、最初はモノクロ写真かと思った日高理恵子の絵はなかなか良かったです。

ガラスの球体の内側に、ピンホールカメラで写真を、、、撮るっていうか、写し込むというかなんというか、、、大竹敦人の作品もなかなかおもしろかったです。

『考える人』2009年秋号

2009年10月17日 | 
はじめて新潮社の季刊誌『考える人』を買う。

特集が「活字から、ウェブへの……。」ということで、ちょっと興味があって、本屋で立ち読みをしていたら、養老孟司の「生物多様性と採算性」という長めの原稿がおもしろそうだったので購入。



特集そのものは、インタビュー中心の構成で正直物足りない感じ。巻頭の糸井重里のインタビューはそれなりにおもしろかったけど。

雑誌そのものとしては、養老孟司や橋本治、堀江敏幸など、同じ書き手が何度もでるところとか、気になるところもあるけれど、さすがに新潮社という感じのキラ星の書き手がいろいろ出ていて悪くない感じ。

分厚いし、原稿も長いの短いのいろいろでマンガもネイチャー系グラフもあって、当分楽しめそう。季刊だから当然だけど。

グラフで今森光彦と岩合光昭という、これまた新潮社らしい組み合わせには、そろそろ違う人でやれよ…と思ってしまうけれど。

この雑誌はユニクロ丸抱えのもの。何年も前に鳴り物入りで登場したけど、まぁ、売れなかったんでしょうね。でも続いているのはたいしたものです。

雑誌の方向性そのものが違うから、比べてはいけないけれど、講談社のノンフィクション誌『g2』よりはずっといい感じ。


←立ち読みだけで買わなかった。

理由は、、、、中身もありますが、それよりも造本、紙質、デザインの違いかな。そんなもんで比べんな!というのはわかりますが、個人的にはけっこう重要なことなので。

これはおそらく、、、独占スポンサーであるユニクロの戦略にはまっているのかも。

ゲリラ豪雨?

2009年10月14日 | その他
すごい雨だった。

めずらしく下北沢で夕飯を食べていたら、真夏のゲリラ豪雨並みの雨。たまたま入っていた中華料理屋のおやじが「傘、使っていいよ」と言ってくれたのだが、ビニール傘をさしても膝下はべちゃべちゃ…。

自宅に帰ってきたら、雨はそこそこだけど、ひどい雷。季節はずれな感じです。

鳥の巣

2009年10月12日 | 生き物
秋晴れの三連休は、1日目は仕事疲れでぐったり。2日目は訳あって浜松日帰りで、渋滞でげっそり。今日、3日目は、、、のんびりしてました。

近所をちょっとお散歩しました。モズが鳴き、ヒヨドリが騒がしく飛び交っていました。

先日の台風のせいだと思いますが、コナラやクヌギのドングリがゴロゴロ落ちていました。

クヌギに関しては、葉っぱが枝先20~30センチほどといっしょにずいぶんと落ちていました。それに絡まるようにして鳥の巣が落ちていました。



何の巣でしょう? メジロとかかな? ビニールヒモの細いのが入っているのは、住宅街らしいところでしょうか。みんな無事巣立っていったのでしょうか?

スーパー●ライか、、、。

2009年10月10日 | その他
今朝の朝日新聞(神奈川県版)を開いたら、箱根・丹沢山系の水源林保全のために、ア●ヒビールがスーパー●ライ1本に付き1円の寄付をしたという広告が載っていた。

神奈川県下で1241万5232本が売れ、1241万5232円が神奈川県と南足柄市、山北町、南足柄森林組合、松田町森林組合に寄付されたという。

ふうむ。47都道府県でそれぞれね。

なかなかすばらしいじゃないでしょうか。問題は、そのお金をどう使うかですね。

間伐がメインでしょうか? さすがに水源林保全のためにシカの駆除はできないでしょうね。ほんとうはそれぐらいやった方がいいのでしょうが、さすがにスーパー●ライでシカ駆除っていうのわけには…。

それにしてもスーパー●ライ…。飲みませんね。





どこへ行くのか

2009年10月07日 | 生き物
台風直前、日帰りで松本出張。

朝のあずさに乗ると、窓際にカメムシが。



誰かに付いてきたのか。

ハムサンド食べて、コーヒーを飲んで、うとうとしていたら、いつの間にかいなくなっていました。

どこへ行ったのか? 八王子あたりで降りたのか?

台風が来るらしいよ。

手強い本。

2009年10月06日 | 
手強いけどおもしろい本を発見。



『分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』(三中信宏著/講談社現代新書)。

生物の「種」とはいったいなにか、そもそも実在しているのか? 個体はあるけど「種」は? 

分類学の歴史と哲学の話がゴリゴリっとクロスして、読み応えがあります。歴史物が苦手な私は、科学史&哲学史的なところがかなりしんどいのですが、なかなかおもしろいです。

昔読んだ生態学の教科書で、生物の分類クラスのなかで唯一「種」だけが実在している、、、という意味のことを読んだことがあり、当然、種は存在しているよな…と思っていました。

生物の種って、実在するのではなく、人類がそもそも持っていた思考体系というか、もともとの性質として“分類”した結果として生み出されたもの……つまり、人間による人間のためのものなんじゃない?

ざっくり言って、こんな感じでしょうか?

少なくとも「種の定義」というのも決定打を聞いたことはありません。ウィキを見てもそうですね。いろんな説…というか立場があるようです。

わたしにとってこの本は、たとえば養老孟司の『唯脳論』を読んだとき(かなり昔ですね)、あるいは上野千鶴子の『発情装置』を読んだとき(けっこう昔ですね)のような感じです。

自分の中で「当然」と思っていることが、じつはそれはある前提条件の下にそう考えているだけ……ということがボロッと分かったときの快感。本の醍醐味ですね。

『もやしもん』からの引用が笑えます。

直保曰く。「(オリゼーに向かって)そもそもどう分類されてもお前ら関係ないじゃん」

ある意味では、本書も広義の唯脳論のひとつなのかもしれません。著者は怒るかもしれませんが。

比べてはならぬ…

2009年10月05日 | 
そう思いつつ、どうしても比べてしまうヒノキ林ふたつ。


丹沢のヒノキ林。


尾鷲の速水林業のヒノキ林。

「日本の大部分の人工林はね、一度も伐採したことのない森も多いんですよ。つまり、“森林経営”なんてされたことがないに等しいんですよ」

目から鱗の、速水林業の方のお言葉でした。