晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

あ~、だらだら…

2009年03月29日 | その他
今週末も山にも行かず、海にも行かず、だらだら。最近ずっとそう。いかんいかんと思いつつ、やっぱりだらだら…。花粉がひどいから、、、とそんなことを言いつつ、結局ただの引きこもりか。

天気がいいので散歩には行く。木々の芽吹きがはじまって気持ちがいい。

コナラが芽吹きはじめていて、ミズキは芽吹きはじめ。タチツボスミレが満開で、モミジイチゴやイヌシデの花は満開がとうに過ぎていました。


左:ミズキ/右:アオキ

林床にはアオキの花を咲いていました。アオキって、ミズキ科なんですよね。ミズキとアオキって、あんまり似ていないので不思議な感じです。亜高山帯に生えるゴゼンタチバナもミズキ科で、いったいこの科って、どうなんだろう? 花の構造が同じとかそういうことでしたっけ?

ま、いずれによ、いきいきと生命力あふれる季節です。それにしても、わたしの“いきいき”はいいったいドコにいってしまったのか? どんよりする今日このごろ。

プロファイルしてみる③

2009年03月29日 | 
前回、「線を引いた人は、歴史的事実と小説を検証するために線を引いたのではないか?」と考えました。

ネットで検索すると、、、この開高健の『ロビンソンの末裔』は、うーん、この作品を題材に日本史とか移民政策、あるいは文学的研究は、、、あるにはあるけれど、うちの近所の人が書いたようなのは見あたりませんね(あたりまえか…)。

借りた図書館の近くには大きな大学がふたつあり、学生も多いしなあ。

「特別臨時列車で座席もたっぷりとって、」
「私は自分が係官の郷愁につりこまれたとは思いません」
「会計課に辞表を出し、拓殖課に願書をだした次第です。」

うーん、なんだろうな~。この線引きは。
まだまだ、まだまだ線が引いてあります……。


『寿命論』

2009年03月28日 | 
今週の朝日新聞の書評欄に載っていた『寿命論』(NHKブックス/高木由臣)を即買い。


今は、まだ1章の途中。Amazonのレビューにはいろいろ難しいことが書いてあるけれど、まぁ、今のところはとてもおもしろい感じです。

寿命というものが、有性生殖と共に生まれたという、、、、「説」を解説したもののようです。

もともと寿命というのにちょっと興味があって、株立ちや伏条更新(ふつう知りませんね、こんな言葉。枝が垂れて地面について、そこから根が出て子供が増えること)で増える……つまり栄養繁殖する樹木の寿命ってのは、どう考えるんだろう?と思っていたので。

今のところ、なかなか読みやすくて、へーそうだったんだ~とうことがいっぱいです。

そもそも寿命というものが有性生殖とともにセットで考えられているということ自体、ちゃんと知りませんでした。おもしろいなあ。

プロファイルしてみる②

2009年03月26日 | 
次に、具体的に線を引かれたところを見ます。

第1章の上野駅で東京都が北海道移民のために仕立てた汽車を待つところでの記載。この本でいうと、260-261ページの見開きのところから線が引かれはじめます。

「今晩は見送りのために知事があいさつにくるそうです。」
「(…現地では)受け入れ態勢が進んでいるのです。」
「私たちの住宅は陸軍工兵隊が建ててくれます。」
「都庁の拓殖課がくれた『入植募集要項』の書類にはっきり明記し」
「係官は楠公炊きを食べていました。」

全5文に線が引かれています。違和感ありますよね? ふつう…かどうか分かりませんが、線を引くとしたら「いい言葉だから覚えておこう」「大切なこと言っているから覚えておこう」という感じだと思うのですが、この線が引かれたところはそうじゃないですよね?

事実③ 少なくとも線を引いた人は、「いい言葉だから覚えておこう」と線を引いたわけではない。

なんだろう。ある事実を確認するために線を引いているような。線を引いたところが、事実だったのかどうか? そのことをチェックするために線を引いたような気がします。

推論② 線を引いた人は、歴史的事実と小説を検証するために線を引いたのではないか?

ふーむ。どうだろう?

(つづく)

プロファイルしてみる①

2009年03月25日 | 
図書館から借りてきた『開高健全集 第3巻』(新潮社)に鉛筆で線が引かれていた件ですが、いったい誰が何のために線を引いたのか、なんか気になったので、プロファイルしてみることにしました。

この第3巻は「一日の終わりに」「白日のもとに」「流亡記」「屋根裏の独白」「街と部屋で……」「穴」「ロビンソンの末裔」の全7作品が収録されています。

どれも戦後の混乱期の人々の生活や、そんな中でも変わらない釣り人の性(さが)などが描かれています。これは1~3巻に共通することです。

事実① 少なくと第1~3巻まででは、この第3巻しか線が引かれていない。
事実② 線は、「ロビンソンの末裔」だけに引かれている。

ふむ。確信犯ですね。

推論① この人の全般的な癖であるとか、開高健、あるいはこの本に対する興味・姿勢(?)ということではなく、「ロビンソンの末裔」だけに向けられた興味ではないか?

ふむ。

(つづく)


図書館の本に、なぜ線を引くのだ?

2009年03月24日 | 
引き続き、市立図書館で『開高健全集』の3巻を借りてくる。
が、本のそこここに鉛筆で線が引いてあった。



むむ。なぜこんなことを? 怒り、、、というよりは、ちょっと理解できない不思議な感じで。どうしてこんなことができるのかな?

でも、線を引いたあるとことがまた、どうしてココに線を引いてあるのか考えてしまう感じで、それはそれで、いったいどういう人が何のために、ま、当然忘備録だと思いますが、どうしてここに線を引いたのか。想像するのが楽しい感じになってきました。

『極北で』

2009年03月23日 | 
久しぶりにクレストブック(新潮社)の一冊を買う。青い表紙に惹かれた『極北で』(ジョージーナ・ハーディング著/小竹由美子訳)。



この小説は、1600年代前半に、極北・グリーンランドの捕鯨基地でひとり冬を越した男の残した日誌をベースに小説を紡ぎ出したものだという。著者自身は、どこにもそれ自体については明記していないし、訳者あとがきにもそれを前提としてるが、日誌に関する記載は少ない。

もちろん、それが事実かどうかは問題ではないけれど、ちょっと気になるところ。

中身はシンプルで翻訳も読みやすく、悪くない感じ。帯には「悲しみを抱えた男の・・・魂の救済」とある。本書には、その面と、もうひとつテーマとなっているのは、自然への畏怖のようなもの。

捕鯨やアザラシ猟と極北の大自然。人間の醜悪さと清々しいまでに厳しい極北の自然の対比が鮮烈。エコというとちょっとちがうけれど、、、。

巨峰日記 その7 ガレージリフォーム編

2009年03月21日 | 
もしかしたら、これで巨峰日記は終わりかもしれません、、、。うう。

ガレージのリフォームは、まぁ、順調に進んでいるのですが、巨峰がガレージぎりぎりのところに植わっていて、工事の人に声を掛けないとやばいな~、と思っていたら、タッチの差で、引っこ抜かれてしまいました!!

ああ、怒りというか、悲しいというか、とにかく、一時避難させましたが、いったいどうなるか、、、。ああ、巨峰!


『パタゴニア探検記』

2009年03月20日 | 
以前に買ってあった『パタゴニア探検記』(岩波新書/高木正孝)を読む。1968年初版。

パタゴニアものはけっこう読んでいて、椎名誠からブルース・チャトウィンまで、何冊ぐらいだろう。どうでもいいけどブルース・チャトウィンの『パタゴニア』(めるくまーる社)がamazonで、中古で1万6000円とかしてびっくり。売ったろか!?

さて、この本。探検記となっているけれど、最終的にというか、目的はパタゴニアの未踏峰の登山の話。

日本とチリの合同登山隊の話で、登山シーンよりはそれまでの過程に多くが割かれている。

とてもいい話。登山を通して国を超えた友情とか献身とか、そんなものが描かれている。

それにしても著者の高木正孝という人は、どういう人だったのだろう。心理学者で、戦前からドイツに学び、戦中はヨーロッパ・アルプスでガイドをしていたという。戦後日本に戻り、大学で社会心理学を研究していた。かのマナスル遠征にも参加していた。

最後、学術調査の途中、タヒチの近海で、船から姿を消し、そのままだという。事故か自殺かは、いまだに謎だと言う。

それにしても、現代の登山家、探検家にこれだけの本が書けるとは思えない。今西錦司でも梅棹忠夫でも、ほんとうにこの時代の人は博識で教養があり、ほんとうにすごい。

いい本でした。






登山靴を買う その2

2009年03月19日 | 
ていねいなフィッティングの末、靴はグレードというか使用目的をベースにデザインを加味して決めました。結局、日曜日に目を付けていたGARMONTの靴です。値段も手頃でした。

で、値段も手頃だったこともあって、はやりの熱整形のインソールを作ることにしました。最近は「フットベット」と言うそうです。

コンフォマーブルのものにしました。まずは足のバランスを見ます。



台に乗ると、隣のPCの画面に加重が表示されます。



アーチが高く、内転傾向があり、左足のバランスが悪いそうです。

えっと、以前に大学病院のスポーツ外来の先生に足を見ていただいたのですが、まさにその通りでした。

で、これに合わせてソールを整形しました。30分くらいかな。足の型を取って、それに熱でやわらなくしたソールを入れてカタチにします。で、スタビライザーをつけて、グラインダーで削って……。

いやー、面白かったです。オプションのスタビライザーをつけて、約1万円ぐらい。高いか安いかは、、、履いてみて検証です。

登山靴を買う その1

2009年03月18日 | 
さて、山用のジャケットを買ったので、次は登山靴です。前履いていたのはASOLO社のもので、ご多分に漏れずポリウレタンの加水分解による劣化であえなく破断……。ここ数年、しっかりとした登山靴がな状態でした。

で、先週、神保町の「さかいや」で目を付けておいたのを、今日、買いに行きました。

お兄さんが対応してくれたのです、これがまた、、、、きちんとして、ていねいでびっくりしました。

まずは、「足のサイズを測りましょう」というとこになりました。



「23.5……!?」
「え?」
「ま、24ですね」
「ええっ!? 小さっ!!」

たしにかに、スニーカーとか、女性ものの24.5センチは履いたりしたけど…。
ま、妻と足の大きさが同じで、彼女のが大きいと思っていたのですが、わたしの足が小さかったのですね。

びっくり。

(つづく)


使ってみないと分からない。

2009年03月16日 | 
昨日、いろいろ迷ったジャケットですが、今日、山道具に詳しい同僚に「パックライトとかって、やっぱり強度に問題があるのかな?」と聞いてみました。

「ま、いろいろあるけど、結局、自分で使ってみないと分からないよ」と至極もっともなご意見。

その通り。使ってみるしかないですね。買います。マウンテンハードウェアのタイフーンジャケット。色はオレンジ。袖はアメリカサイズでちょっと長いのですが、、。

これ。クリックするとオフィシャルサイトに行きます。

春になぐさめられる

2009年03月15日 | その他
今日はこんなに天気がいいのに、山にも海にも行かず、都内の山用具屋巡り。

おしゃれさんレインジャケットを探しに、神保町さかいや→渋谷OD-BOX→新宿エルブレス、ICI石井……と行脚。

うーん、マウンテン・ハードウェアとパタゴニアのがちょっとよかったけど、買うには至らず。

ゴアのパックライトとか、それに類する2.5レイヤーものってどうなんだろう? さかいやのお兄さんは「やっぱり耐久性の面で用途は選びますね…」の言葉にびびって買わず。軽くて良さそうだし、値段も手頃なんですが、確かに薄すぎるな…。うーむ。

ぐったり疲れて、帰宅。ひとつ手前の駅で降りて、DVDを借りて、雑木林を抜けて帰ってくる。

もう春。イヌシデやニワトコの開葉がはじまり、モミジイチゴっぽいのは、白い花までのぞいていました。いやあ、ぐったり街疲れが癒されました。


花はまだ開いてないニワトコ


フキノトウ

2009年03月15日 | 生き物
今日、電車に乗っていたら線路脇の土手にフキノトウがいっぱい顔を出しているのに気がついた。あれは、、、採れんな。鉄道会社の人が採るのだろうか?

そういえば、団地脇のフェンスで囲まれた小さな給水施設の草地には、いっぱいツクシが出ていた。ちょっと伸び過ぎだったけど。あれなら、フェンスを乗り越えれば採れるな……。