晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

目の前の糞

2010年12月30日 | 
玄関を出ると、お隣のお家との境界に建つブロック塀の上に、小さな糞が。
長さ1センチぐらい。うーむ、、、、これはなんだ?



最初は、ハクビシンにしては小さすぎるし、鳥の糞というと白いのが混じるし。。。
と思ったのですが、ま、ヒヨドリですね。



なにかの種子や昆虫の断片が入っていそうです。
久しぶりに糞分析をしようか悩んでいます。。。年末なのに。

隕石じゃなくて、隕石由来

2010年12月29日 | その他
28日の仕事納めで納まらず、今日も仕事。
結局、今日でも納まらず、会社がはじまる5日じゃなくて4日出社が決定。。。

ああ、、、。ま、それはそれとして、今年は妻にとっては、世の中と同じでイトカワとか「はやぶさ」とか
「あかつき」がブームだったようで、熱心に新聞とかサイトとかを見ていました。

宇宙にまったく興味がないわたしとしては、すげえな、と思いつつも、やっぱりそれほど興味がなくて、、、。
でも、ちょっと思い出したのです。



この石。1996年にアフリカのナミビアを旅したときに拾ってきた石です。
当時、仕事の関係の知人で、石に凝っていた人がいて、その人へのおみやげとしていくつか拾ってきたものです。
なんか、へんな石だなと思っていたのですが、その知人が国立科学博物館に持ち込んだら、
これが「テクタイト」という石だとわかったのです。

昔は隕石という説もあったそうですが、今では、隕石が地球に衝突したときに、
地球の物質が溶けてガラス状になったものと考えられているようです。



ナミビアで隕石というと、ギベオン隕石という約4億5000万年前のものが有名です。
ええ!? このテクタイトも4億5000万年前にできたもの!?

ま、それはよくわかりませんが、これまでの人生の中で、いちばん宇宙と自分のつながりを感じた出来事です。
ま、わたしは地球人という宇宙人で、宇宙の一部であって、つねに宇宙とのつながりはあるのですが。。。




大山のシカ対策など

2010年12月27日 | 
大山の山頂付近でこんなのを見ました。



前に見たことがあるような、ないような…。
「グレーチング階段」だそうです。
要は、金属製で格子状の側溝のフタのようなものを使った階段ですね。
幅が2メートルぐらいあって、看板によると、なんかシカがいやがって通らないんだそうです。
周りはシカ柵で囲んであって、そこしか通れないんだけど、通らないと。
シカが山頂部に上がらないような仕組みだそうです。

階段の下には落ち葉が溜まり、土壌の浸食も防がれている様子で、
シカが通るかどうか別にしても、別の効果もありそうです。

日向薬師に下るところで、手作り感あふれるこんなものを発見。



わかりにくいですが、これも格子状の金属をテントのように(?)に三角形にくみ上げたものです。
高さは30~40センチぐらいでしょうか。

これは、、、左の樹木の根っこ周辺の浸食がひどくて、それを復元させるもののようです。
印象では、落ち葉や落枝を溜めるような感じです。
人の侵入を防ぎ、まずは土壌よりも落葉層を復元させることを先行させるのでしょうか?
いろいろ、やってますね。。。。

丹沢・大山登山

2010年12月26日 | 
土曜日は、家の窓を拭いたり、妻の実家に行ったり、
もろもろそつなくこなし、日曜はひとりで山へ。

どこに行こうかと思ったのですが、今年はなんとなく東丹沢を攻めているので、
大山(1252m)へ。

春に隣の三峰山に登ったのですが、どうせならそれをつなげるようにと思い、広沢寺温泉から不動尻、
唐沢峠から大山を目指しました(いや、正確にはつながってないんですけどね。三峰山と唐沢峠間が)。

7時前の小田急線に乗って、本厚木まで。駅の近くの吉牛で豚丼を食べて、8時のバスで広沢寺温泉へ。
全部、パスネットで行けるのが、なんだか不思議な感じです。

広沢寺温泉からは、誰もいない林道をひたすら不動尻へ。誰ひとりいませんでしたね。
ひとり黙々と林道を歩きました。

フィ、フィ…と鳴くウソを見て、お腹がちょっと赤くて、もしかして山から下りてくるウソじゃなくて、
シベリアから渡ってくる亜種アカウソかな、、、と思いつつ、
ああ、シベリアかシベリアかと、ひとり歩きの妄想がはじまります。

数年前に奥多摩でアカウソの死体を拾ったことがあって、
一緒だった人が、「鳥インフルのことがあるから、触らない方がいいよ」みたいな話があって、
ああ、鳥インフル、鳥インフル。

鳥インフルといえば、出水のツルたちは大変なことになるかも、、、そもそもシベリアで繁殖するツルたちが、
環境収容力の足りない日本で越冬するのに、餌付けという手法に頼ってしまったために、
一段と鳥インフルの感染と拡大が危惧されるわけで、、、。

ああ、そういえば、カモしろハクチョウにせよ、同じだよな。
瓢湖とか、鳥インフルがはやったら地獄だな。。。絶滅だ絶滅だ。

ああ、渡り鳥と環境収容力といえば、今年、三峰登山で見たサンコウチョウとかの夏鳥は、
東南アジアの熱帯雨林の伐採で減っているという説があったな。

ああ、でも『捕食者なき世界』を読むと、ちがう要因の可能性だってあるよな。そもそも日本の生態系もいびつなんだし。

ああ、そう考えたらソウシチョウとかガビチョウとかの外来鳥類だって、
単に移入されただけじゃなく、それを受け入れるような生態系があったわけで、
それは、あるいびつさが前提だった可能性だって、、、否定できないよな……。

……と、連想ゲームのような妄想が炸裂しているうちに不動尻に到着。
そそくさと登山道に入り、結局、唐沢峠まで、誰にも会いませんでした。

登山道には霜柱がいっぱい立っていました。



春に登った三峰山が目の前に見えました。



大山の手前でお昼ご飯。



いつものようにお湯を沸かして、どん兵衛のリフィルにサトウの切り餅を加えて、
いつものように満足満足な感じ。



稜線にでると展望がよく、左には江ノ島、三浦半島が見え、
右には真鶴半島や雲のかかった伊豆半島が見えました。

大山の山頂は、さすがに人がけっこういました。



奥の院でお参りをして、見晴らし、日向薬師経由でそそくさと下りました。

よく歩きました。

なつかしい感じ

2010年12月23日 | 生き物


雑木林が荒れているというとそれまでですが、
実際、奥多摩や丹沢のような山地では、林床のササがほとんどなくなっています。
ほとんどは言い過ぎかな。。。
ま、でもだいたいシカに食べられて、林床はスッカラカンです。

その意味では、稲城の未整備の雑木林は、なんだかなつかしい感じもします。
学生時代、、、だいたい20年ぐらい前のイメージですかね。
ササというか、アズマネザサはほとんど竹ですが。。。。


開発進む稲城の雑木林

2010年12月19日 | 生き物
日曜日は、家から歩いて稲城市の雑木林に行きました。
ここに行くのは久しぶりですね。

読売のゴルフ場に隣接した都下としては広大な雑木林は、
谷戸には畑が広がり、なかなかよいところです。
ま、開発されちゃうんですが。。。



南山と呼ばれるエリアが宅地になるようで、
そうですね、、、全体の1/3か1/4ぐらいの面積でしょうか。
春に来たときよりも、ずいぶんと開発が進んでいました。
ま、しょうがないんでしょう。



トウキョウサンショウウオもいるそうです。
保育中の看板が……。
近くで開発が進むとどうなるんでしょう?
ピンポイントで生息地を残して、うまくいくのかなあ。。。
ま、余計なお世話ですが。

そんなことを考えながら林道を歩いていると、木の上に鳥の影が。
双眼鏡で見るとイカルでした。



20羽ぐらいの群れが、アカシデのタネを食べているようです。

ピチッ、パチッ、パチッ

黄色の分厚いくちばしでタネを割る音が雑木林に響きます。
(くちばしの上下で隙間が空いているのを発見)

生き物の音はいいですね。
心が穏やかになります。

ココココッ、ココッ

アオゲラのようです。



光の具合がよくて、意外と近くだったので、双眼鏡でじっくりと観察できました。
赤い帽子と目が冬の午後の光で輝いていました。



開発エリアを抜けると、いつもの雑木林が広がっていました。











最近のブック・ローテーション

2010年12月18日 | 
通勤などはこれ。



『LIMIT』(ハヤカワ文庫/フランク・シェッツィング著)全4巻のSF。
『深海のイール』の著者です。

月の開発をめぐるアメリカと中国の固執、ヘリウム3、カーボンナノチューブの宇宙エレベーター。
日本のマンガではすでにさんざんやっているテーマですが。。。

ま、なかなかおもしろいのですが、登場人物が多くて。。。。
もうすぐ1巻が終わりますが、いまだ主人公が誰かなのかわかりません。。。

近未来のお話ですが、現在とつながっているのが悪くない感じです。デビット・ボウイとか出てきます。

お風呂では、あいかわらず彼のノンフィクション『知られざる宇宙』を読んでいます。
ようやく、、、終わります。。。宇宙というタイトルの海がテーマの科学ノンフィクションですが、
基本は生物進化を扱っていて、、、、作家らしく、ちょっとふざけていて読みやすい本でした。



休日は、今年の開口健賞をとったこれ。



『空白の5マイル』(集英社/角幡唯介著)。まだ、読み始めですが、なかなかな感じです。


枕木の下の宇宙

2010年12月15日 | 
12月に入って、ようやくゴーヤの亡骸を処理しました。
ずっと妻に「片付けろ、片付けろ」と言われ続けてようやくです。

で、プランタの日除けとしておいていた枕木をずらしたら、ダンゴムシワールドでした。


(写真はゴーヤを植えた当時だから、、、5月とか?)

半年たって、左の枕木をどかしたら、
→コレ





コンクリの上に置いただけの枕木の下に、こんなにいるとは。
土壌化していて、小さなミミズとかハサミムシもいてびっくりです。

みんなあたふたと逃げていきました。
冬眠しようというときに、すまんことです。

『捕食者なき世界』

2010年12月12日 | 


『捕食者なき世界』(ウィリアム・ソウルゼンバーグ/文藝春秋)

テーマは、トップ・プレデターなき生態系。
オオカミだけはなく、ラッコとかシャチとか、あるいはサルとかヒトデとか……。
その生態系の頂点たる捕食者が絶滅したあと、変容し、いつしか“メルトダウン”していく自然。

シカが増えすぎた日本の森だけじゃなく、世界中の大地や海や、科学者の実験場となったヒトデでなき潮溜まりまで。
ああ、恐ろしい、、、。

イエローストーンのオオカミ再導入の話はなかなかおもしろく、
オオカミの直接的な捕食だけではなく、“恐怖”よってワピチ(シカ)の行動が抑制され、
それによって、復元するヤナギの木々というのはなかなか興味深いです。

この本を読んで思ったのは、前に読んだ外来種地獄の本『翳りゆく楽園』と同じですね。



「本来の自然」とか「原生的自然」とか、「あるべき自然」とか。そんなものはすべて幻想ということ。

いつもツキノワグマのことを考えるのです。
今は、植物食寄りの雑食性ということになっていますが、それはいつからでしょう? あんな歯して。
サケが自由に川を遡上したいたころは、ツキノワグマだって、もっと言えばブナの森も今とはちがっていたでしょう。

だからと言って、オオカミを再導入したイエローストーンの話を日本に当てはめる気も起きません。

わたしは、日本にオオカミを再導入しようとする人たちに対しては、ある種の嫌悪感を感じます。
科学者の傲慢だと思うのです。彼らは、自然に対して謙虚じゃないばかりか、科学に対しても謙虚ではないと思います。

その意味では本書に出てくる「アメリカ再野生化プロジェクト」も、わたしにとっては気持ち悪いものです。
更新世に絶滅した野生動物の代わりに、、、ゾウとかライオンとかチーターを放すという話です。

解説の高槻先生のいうとおり、単純に絶滅した種を戻しても、どうにもならないのが自然です。
ま、目的のためには手段を選ばず……という考えなのでしょうか。

じゃあ、どうするんだよ!と言われると、今のところ自分の中にまったく答えがないのが、
この問題の困ったところですが。。。

自分たちが生きていくために、他の生物を殺すことを、“業”と思ってきましたが、
この本を読むと、やはり人の存在そのもののことを考えざるを得なくなります。

ああ、どう考えたもんか。。。



うーん、電子書籍。。。

2010年12月10日 | 
電子書籍のソニーリーダーは発売されて、約2万冊が買えるというので、
この週末にでも買いに行こうかと思っていました。
文庫とか新書とか、まぁ、読み捨ての可能性の高い本は、電子の方がいいよなあ、、、と思っていたのです。

で、専用書店のリーダーストアをのぞいてみると、ぶっちゃけ、ろくな本がないですね。
これは、、、だめですね。ハードより、ソフトが大事なのに。
話になりません。正直残念です。

待ちですね。そもそも、通信がついてないから、PC経由というのも解せない。。。。
やっぱりキンドル&アマゾン待ちでしょうか?

漫画三昧

2010年12月07日 | 
年末に向けて、毎週、出張だの、今夜は宴会だの、明日はパーティだのでぐったりの日々。
マンガで癒されています。



『よつばと!』10巻。あいかわらずとしかいいようがないですね。
そういえば、日曜の朝ご飯はソーセージ丼だった。ああ、うまかった。。。



『アタゴオル玉手箱』全9巻箱入り。
妻が欲しいということでアマゾンで大人買い。
なんだか知らないけど、へんな世界。
主人公のヒデヨシ(ねこ)の異常な食欲具合と傍若無人ぶりに、これまた癒さてれます。



『とりぱん』10巻。
わたしは毎週、週刊モーニングで読んでいるので、単行本は必要ないのですが、
これも妻がいつも欲しいと。。。。
よく続くなあ、と感心しています。

マンガ三昧です。




『生命樹』

2010年12月04日 | 
また、デカイ本を買ってしまいました。

『生命樹』(奥田實/新樹社)。



樹木の図鑑というか写真集というか……。とにかく、すごい本です。大きさも。
日本産の樹木150種を、美しい写真とエッセイに近い読みやすい解説で紹介しています。

なにより葉っぱとか花とかのひとつひとつを白バックで撮影して、
それを1枚のプレートに集めて表現しています。
昔の図鑑のスタイルでしょうか?

ベンチマークというか、元ネタはおそらく『北海道主要樹木図譜』(北海道大学出版会)。



すばらしいボタニカルアートで構成された樹木図鑑です。
確か、、明治時代のものかな?

おそらく、この『生命樹』は、この図譜を写真で再現したもの……だと思います。
著者も北海道の人だし。

おすすめですが、9975円です。
重さも優に2キロはありそう。。。