晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

満月のダンゴウオ

2010年01月31日 | 
満を持して満月、大潮の海。
GENさん、teruさんらと行ってきました。三浦の磯。

8時半ごろ磯に入りました。2週間前と違って、けっこう暖かい。
しかも、満月。天気も上々。明るい磯でさっそくダンゴウオ探しです。

土曜にひとりで来て、1個体発見していたGENさんが、
「いましたよ~」と声を上げる。
腿ぐらいの水深のところ。赤紫の個体が泳いでいる。
「1回捕まえますか?」
とエビ網を振ったところ、痛恨のロスト…。
「えっ!? どこいきました??」
その後、付近を丹念に探してもまったく見つからず…。
うう、、、穴にでも入ってしまったのか?

この日は、ほかのダンゴウオハンターも来ていて、
なにやら和気あいあいと話をしながらの探索で、
目も多いぶん、何個体か見つかりました。
正直ほっとしましたよ。見つかって、、、。



緑色の個体。まったくフクロノリと同じ色ですね。



上の同じ個体。
お腹が膨らんでいるといえばそんな感じですが、どうなんでしょう?



すごい浅い潮だまりにいた個体。
肉眼で見ると、ずいぶんと白っぽくて、薄ピンクに見えた個体。
写真に撮ると薄い緑ですね。
GENさんの方は、見た目どおりピンクに写ってますね…。

この日は、上の2個体とも妻が発見して、鼻高々です。
わたしはひとつも発見できず、地団駄をふみました、、、。

で、24時近くなって、そろそろ帰ろうかというときに、
GENさんから「お~い、またいましたよ~」と声が上がる。
まぁ、最後にもうひとつ見るか、、、と戻ってびっくり。



背びれが立ってる!!
泳いでいるときも、定位をしているときも幅広の背びれが立ってる!
こんなのはじめて見た!
どこかのブログで見て、
こんな背びれがあるんだ~とびっくりしたことがあるのですが、
実際にははじめて見ました。
背びれはともかく、尾びれがぴんと伸びたダンゴウオもはじめてです。

04年の冬に、この磯ではじめてダンゴウオを見つけてから、
だいたい10個体ぐらいのダンゴウオ(そんだけしか見てないのか…)を
見ましたが、こんなのははじめてです。

GENさんとは「オスですかね?」と話しましたが、どうなんでしょう?
根拠としては、ほかの個体がお腹が膨らんでいて、
卵を持っているのではないか、、、
つまり、メスではないか?という仮定に基づいています。

さて、どういったものでしょうか?
可能性としては以下の通りかと。

①これまで見てきたダンゴウオも背びれがこのようになる。
②個体差である。
③これがオスである。
④じつはメスである。
⑤じつは別種である。

どこかの先生に聞いてみるか、巨大魚類図鑑を調べてみます。

この晩は計5匹のダンゴウオを見ました。
その他の生きもの、海の状況、懸案のウミユスリカの件はまた後で、、、。

★追記 ダンゴウオのメッカ(?)女川のほうのブログでは、
このひれは繁殖期のオスの形態…というように書いてありますね。

ウミユスリカ!?

2010年01月30日 | 
反省しております。
恋は盲目と申しますが、
目の前のことだけに夢中になるのは危険です。
なにか、大きなものを失うことになります。

なんかふわふらした白い蚊のような虫。
確かにいました。あの日の夜中。
大潮干潮の潮だまりの水面にいっぱい。

まるまる軒さん「なんですかね、この虫?」
わたし「んー、蚊とかじゃないですか?たまにいますよね?」
まんまる軒さん「ティンカーベルみたいですね」
わたし「……(ティンカーベル!?何それ。それよりダンゴウオっすよ、ダンゴウオ!)」

というやりとりがあったのですが、その後、まんまる軒さんは、
きちんとご自分の疑問に迫っていたのでした。

ウミユスリカ
←go!

すごい。こんな虫だったとは。
反省だ。これは深く反省だ。
目の前で起こっていることを、疑問に思わず、流してはいけない。

それって何だろう? いったいなにやってるんだろう?

そう思って当然ではないか!
まんまる軒さん、ほんとうにありがとうございました。
目が見開きました。夜の潮だまりの楽しみが増えました。

今晩、ウミユスリカ見てきます。
ま、こういうときに限って、あの晩だけの現象で、もう2度と見えないかも……。
ダンゴウオも探しますが、、、。

東京右往左往

2010年01月25日 | その他
日曜日は都内を右往左往してぐったり。

まず、朝起きて小平の霊園に親戚の法事。10分遅刻。
昼食をとりつつ、もろもろあいさつしつつも早々に中座。

西武線だの、地下鉄だの、新交通だの3つも4つも乗り継いでお台場へ。

仕事関係の新年会に出席。1時間遅刻。
壇上であいさつなんぞをして、30分で速攻離脱。

ゆりかもめ(モノレールみたいの)に乗って、夕陽を眺めつつ、
この海にはスズキがいっぱいいるのかと、釣りのことで頭がいっぱいになる。



スズキ釣り(シーバス、シーバス!?)なぞしたことないし、実際釣りに行っても30分ぐらいで飽きるくせに、
海でも川でも、水を見ると釣りのことを考える。
なんでだろう? 子どもの頃からその習性は変わらない。

新橋から山手線に乗って恵比寿へ。
ガーデンプレイスの39階にあるイタリアン「ViVi la verde」でディナー。

もう15年ぐらい前に、マダガスカルで知り合った旅の仲間たちと、年に1回のお食事会。
展望がよくて、というかちょっと怖くてびっくり。



3800円のコースと、お酒派3人で赤ワインのボトルを開けて満足。

えーと、前菜は、、、、白身魚のカルパッチョと、
イカのフリッターとあと何かもうひとつ。
パスタは『たっぷり野菜のトマトソーススパゲッティ 菜園風』。
肉料理は『自家製サルシッチャを詰めた大山鶏と根菜のロースト ポルチーニのソース』
デザートは『ユズのセミフレッド苺のソース』とホットコーヒー。
ワインは、、、予算と好みを言って、適当にチョイスしてもらう。6000円だったかな。

旅からずいぶんと時間がたって、みんな随分と年もとったけど、
みんな、それぞれに問題を抱えつつも、まぁ、人生を楽しんでいるよう。
たまに会う、昔の仲間は気楽でいいなあ。

21時過ぎにはお開きで、だらだらと話ながら恵比寿駅に戻ったら、
途中で、なんかお腹が急に痛くなって、駅のトイレに駆け込む…。

22時過ぎに地元に着いて、家へぽくぽくと歩いて帰る。
坂を登り切った見晴らしのよいところで、
夜風に当たりつつ、眼下の竹林でゴソゴソ音がするのに耳を澄ませていたら、
妻が、ハアハア言いながら坂道を上がってきて合流。
妻は妻で仲間たちとなにやら打ち合わせだか、飲み会だかの帰り。
「ネコかねえ」とか「ハクビシンかもよ」と言いつつ帰宅。

多摩の黒豹が遊べ遊べと大歓待。

ああ、疲れた…。もうぐったり。バタンキュー。

このときは、翌朝起きて右のまぶたが腫れて、お岩さんのようになることは、
まだ知らない……。

アカハラ

2010年01月23日 | 生き物
通勤途中でアカハラを見ました。
家の塀にじっと留まっていました。
意外なまでに鮮烈な赤茶色のお腹。
けっこう接近できて、デジカメがないのが残念なぐらい。

3メートルぐらい離れて、同じ塀の上に、
ツグミが首をすくめて留まっていて、
キジバトも参入しようとばたばたやってきました。

なんだろう、この家は。野鳥天国なのか? 
小さいお庭なのに。エサ台もなさそうなのに。

ちょっとのぞくと小さな畑にネギとかが植わっている。
あれか、あれが鳥たちを呼ぶのか!?
ウチの庭じゃ無理だな…。

邂逅

2010年01月21日 | その他
春のように暖かい日。

秋葉原のはずれの、なにもない交差点で、
ばったり知人に出会った。

どうして裏磐梯でネイチャーガイドをしている彼女と、
そんなところで鉢合わせるのか?

「営業に来てるんですよ」
「あっ、こっちも営業…」

わずか1分ぐらいの邂逅。

お互いガンバロウ。

これはアマクサアメフラシ?

2010年01月20日 | 
今回の夜の磯観察は、
ゲストも多くて、なんとかダンゴウオを発見しなければ、
というプレッシャーもあり、ウミウシ類の写真は正直適当に撮ってました。

で、先日紹介のフウセンウミウシのほかに、
ちょっと気になるものが写っていました。



これは、、、アマクサアメフラシ?
ミドリアメフラシの斑点もないですし。

まぁ、今回に限らず、
正直アメフラシ類はけっこうスルーしているので、
これまでも見た気はしているのですが、きちんと認識していませんでした。

アニサキス!

2010年01月19日 | 生き物
yahooのニュースでアニサキスの新治療の記事が出ていました。
気仙沼の医師が、アニサキス症の治療薬を学会発表するという記事です。

アニサキス。サバとかにいる寄生虫で、食べると胃壁とかに侵入するというヤツです。
最近亡くなられた森重久弥さんが、前にアニサキスにやられて話題になったことがありますよね。

じつは仲間がアニサキスにやられたことがあります。

ここ数年、三浦の海沿いに住んでいる友人たちと、港で魚を釣って、
いつも雑魚しか釣れないので、近所の魚屋で捕れ捕れの新鮮な魚を買って、
友人宅で宴会をするということをしています。

2、3年前なのですが、ハゼとかヒイラギとか適当に釣って、
いつものように魚も買って料理したのですが、
締めサバの締め方があまかったのようで、
友人のひとりが夜中から脂汗を垂らしてお腹が痛くなって、
朝になって、もうダメだ、、、と病院に行ったのです。

アニサキスだったようで、実際にはどうかは分からなかったのですが、
内視鏡ではアニサキスは発見されず、
まぁ、胃壁から取れて消化されたんでしょう…ということになったのです。

以来、その人は「アニー」と呼ばれ、
目黒の寄生虫博物館に売っている、
本物のアニサキスをアクリル固めしたキーホルダーを記念としてプレゼントされ、
仲間内で伝説となったのです。

なにしろ7、8人は同じ締めサバを食べたのに、当たったのは彼だけだったので、、、。

記事によると、アニサキス症をアレルギーの一種として捉え、
抗アレルギー剤を使って治療するようです。

うーん、あの脂汗を伴う痛みはアレルギーなんだぁ(他人の痛みだけど)。
もっと物理的な、胃壁とかを貫く痛みだと思っていたんですが。


初のウミウシいっぱい

2010年01月18日 | 
ということで、多くの目で夜の磯観察をしたのですが、
一応見たもののリストを。

便宜上、自分たちで見たものと、
自分たちが見ていないけれどGENさんが見たものを分けておきます。

●見たもの
スギノハウミウシ(初)
セトミノウミウシ(初) ←ま、セトミノということで。
ミスガイ
エムラミノウミウシ
クモガタウミウシ
ヤマトウミウシ
ウミフクロウ
メリベウミウシ
クロシタナシウミウシ
アメフラシ
タツナミガイ
ミドリアメフラシ

●上記にGENさん記録プラス分
アカエラミノウミウシ
コノハミドリガイ
アオウミウシ
カメノコフシエラガイ

●その他生きもの
タコノマクラ

タコもいて、ああ、タコマクを横に置いて、
リアル「タコの枕」をやればよかった!とちょっと後悔してます。

★写真を整理していて気づいたもの


ちょっと、わかりにくいのですが、
これはフウセンウミウシではないでしょうか?

撮影しているときは、ただ漠然とウミウシとは違うもの…
と思っていたのですが、、、。

ウミウシとはいっても、アメフラシの仲間のようですが。
図鑑を見ると、
「背孔に吸入した海水を勢いよく噴出してころがるように泳ぐ」
(山溪フィールド図鑑 海辺の生きもの)とありました。

残念ながら泳いではいませんでしたが、触ると、ぽろっと落ちて、
あんまり海底にしっかりは着いていない感じでした。
カラダがちょっと透けているようで、
体内に赤い何かの固まりがあるのがきれいでした。

と、いうことで今回初確認のウミウシは、若干同定に不安があるものの
3種類ということでした。

大満足です。
でも、、磯から上がるのが24時をまわるのは厳しいですね。。。

スナビクニンのこと

2010年01月17日 | 
今回、この場所でスナビクニンを見たのは2回目なのですが、
記録をたどったら、前回は2004年3月のことでした。
じつに、、、6年ぶりということです。


          2004.3.21 葉山の磯

発見者のNANAのteruさんがしきりに
「こんなに大きいんですか?」と繰り返してらっしゃいました。

今回のは全長7、8センチぐらい。


         2010.1.16 葉山の磯
 観察のためにちょっと捕まえちゃいました(すぐ離しました)
    ちなみにアクリルケースの幅が10センチ


前回のも5センチぐらいだったので、
「こんなもんじゃないですか?」
と言っていたのですが、
手元の図鑑(山溪ハンディ図鑑『日本の海水魚』)を見ると、
掲載されている4点の写真は、
どれも1.5~2.5センチの幼魚(?)なんですね。
ダイバー諸氏が見るのは、だいたいそのサイズようです。

潮だまりで見るのは(たった2回ですが)、ずいぶんと大きくて、
今回は2匹いて、しかも一匹は抱卵を疑うようなお腹をしていました。

写真はGENさんのほうがずっといいのでそっちを!

この時期の潮だまりにいるダンゴウオもそうですが、
当然といえば当然ですが、ダイバーと我々潮だまり派では、
同じ海でも別のものを見てるんですね。

お互いの情報を交換すると、いろいろ補完し合って、
生きものの生態が見えてきそうです。

ダンゴウオ、、、不発

2010年01月17日 | 
うーん、残念。
せっかくGENさん、チームNANAさんまんまる軒さんというメンツが
夜の葉山に集まったのに、、、。

ダンゴウオ不発でした。

でも、NANAさんがすごいものを見つけてくれました!



スナビクニン! しかも2匹いたそうで、
撮影した個体はお腹が膨らんでいて、オタマジャクシのようでした。
いや~、また会えるとは思っていませんでした。
前に見つけたのは縞々の個体。
今回は、オレンジ色の無地のものでした。



あと、これは、、、スギノハウミウシでしょうか??
はじめて見ました。



うーん、これはよくわかりません。
現場ではセトミノでは? という意見もありましたが、、、。

今晩は新月の大潮。
夜の10時前から磯に入って12時ぐらいまででしょうか。
目も多かったせいか、
このほかにも随分とウミウシが見られました。
、、、が、、、ダンゴウオリベンジですね。

それは夏鳥だから(訂正です)

2010年01月12日 | 生き物
10日書いた記事に訂正がございます。

多摩動物公園の駐車場で見た鳥は
「コルリ」ではなく「ルリビタキ」でございます。

今日、鳥好きの前の上司に得意げに報告したのですが、
「コルリは夏鳥だろ」と指摘されました。

そうそう、ルリビです、ルリビ。

ちなみにルリビって、タマビとかムサビに似てますよね。
美大なんだ、、、。わけわかりませんね。 

失礼いたしました。

ユキヒョウ

2010年01月11日 | 生き物
ユキヒョウ。
しっぽが太くて、足が大きくて、模様がきれいで好きです。
多摩動物公園に行くと、必ず見にいきます。



これは、、、子ユキヒョウじゃなくて親かな?
檻の前を神経質に右往左往していて、ちょっとかわいそうな感じ。

そして、ユキヒョウといえば『雪豹』(ピーター・マシーセン)。



うぉ、知らない間に文庫本になってる! 
元々のめるくまーる社の単行本を何度読み直したか。

いつか、プロミナを担いで、
ずっとヒマラヤをトレッキングしながら
ユキヒョウを探すのが夢です。

多摩動物公園

2010年01月10日 | 生き物
朝思い立って、久しぶりに多摩動物公園に。

○よかったもの

1.ユキヒョウの子ども
 うちの多摩の黒豹と同じで、まぁ、子ねこ(若ネコかな)は本当にかわいい。
 ボールにじゃれるのが最高。

2.カワセミの檻にいたカイツブリ
 意外なまでに小さくてまん丸でかわいかった。
 ひれの付いた脚が、けっこう後ろに付いているのが不思議だった。

3.野鳥の檻でタゲリとクイナを間近で見た。





*番外 駐車場の脇の雑木林に瑠璃色がきれいなコルリの雄がいた。


△残念だったもの

1.子どもが生まれたというコツメカワウソは姿を見せず。

2.日本最小の哺乳類、トウキョウトガリネズミもずいぶん待ったけど姿を見せず。

3.ハクビシンもタヌキもマジ寝でぴくりとも動かなかった。


かわいいけど……。

初春 高尾山

2010年01月09日 | 
高尾山に登りました。ミシュラン三つ星だそうです。
恐れていたよりは混んでませんでした。

稲荷山コースを歩きました。
ま、お散歩ですね。

上からは富士山が間近に見えました。



朝はさすがに寒かったですが、
昼間は風がなく、穏やかな1日でした。



下に降りたら、よい雲が出ていました。

リンゴ消失

2010年01月07日 | 
えっと、庭に配置したリンゴの件ですが、3日目にかじり跡を見て、
まぁ、やっぱりネズミかと確信したのですが、
4日目に事件発生(おおげさ)。

一個消失。ネズミが全部を食べることはないような気がするので、
ここでハクビシン登場か?

かじり跡がある一個だけが残されていました。



明日は残っているか??