晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

のんびりバードウォッチングとはじまる春

2013年02月24日 | 生き物
どうもテンションが上がりません。。。
週末で、大潮というのに海にも行かず、家でだらり。

それじゃあ、まずいだろうと日曜の午前中は近所の雑木林へ。
このあいだ、猛禽を見た場所へ行く。



この場所は、基本的には誰も来ないので、のんびり観察ができる。
いつもの倒木に腰掛けて、周りを伺う。

エナガはやっぱり巣は放棄したんだな。。。

おっ、目の前にアオゲラが!



うーん、望遠レンズが欲しいなあ。

おっ、ルリビだ! いると思ったんだよな!
最近、会社の近所の靖国神社にもいるらしく、
それなら当然家の近所にもいるだろうって思っていました。

ああ、この動き。遠目でジョウビタキって思ってたかも。

しかし、ルリビはどうしてメスばっかりなんだろう?

1 オスは別の場所にいる
2 性比がメスに偏っている

林床から小さな蛾のようなものが舞い上がると、
ピッて、ルリビが枝から下りる。採れたのかな?

目の前の笹藪でウグイスの地鳴きが聞こえる。
しばらくすると、姿も見えた!

猛禽は現れないものの、カラ類の混群が過ぎ(ヒガラとかはいなかった)、
下の方では、落ち葉に潜ったシロハラの周りにキジバトやシジュウカラ、アオジが集まる。

30分が過ぎ、1時間が過ぎる。
そのまま斜面でごろりとする。



ああ、気持ちいいなあ。

日当たりのいい場所のニワトコの芽がゆるみ、春が始まっていました。







なんか人っぽくてキモイ。。。


【観察した鳥】
アオゲラ、ルリビタキ(メス)、ウグイス
シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ
キジバト、シロハラ
シメ、アオジ、カシラダカ
カラス(何ガラス?)

【鳴き声】
コジュケイ

ボクトウガの論文が来ました

2013年02月19日 | 生き物
(独)科学技術振興機構の文献複写サービスに依頼していた論文が来ました。

タイトル=
ボクトウガ幼虫による樹液依存性節足動物の補食-予備的観察

執筆者=
市川俊秀・上田恭一郎

掲載誌=
香川大学農学部学術報告 第62号


先日、葉山の森で見たあれを学ぶためです。

読み始めて、まず前提を整理する必要があることに気づきました。

本報告で、コナラ属樹木に樹液場を作って、そこに来る昆虫を食べる…とされているのは、
あくまでもボクトウガ科ボクトウガ亜科のCossus属の「ボクトウガCossus jezoensis」のことです。

「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の一覧によると、
この属には、ほかにオオボクトウとヒメボクトウがいます。

で、わたしが葉山で見つけたような穴と糞をもって「ボクトウガの被害」とされてきたのは、
従来はボクトウガCossus jezoensisだったわけですが、どうもそれはヒメボクトウではないかと考えられているようです。

いや、そうじゃないかもしれないのですが、いくつかのWEB上の報告なんかを読んでも、
ボクトウガの被害の中にヒメボクトウのも混じっているのか、
そもそも被害は全部ヒメボクトウだったという話なのかは、よく分からない感じです。

今回手に入れた報告書でも、Cossus属の3種が同定が難しくて混同されていた可能性を指摘しています。

ただ、少なくとも、樹液ウンヌンに関してはボクトウガCossus jezoensisであることだけは、
この報告によって確かなものになっています。

えーと、何が言いたいのか分かりにくいですね…。



つまり、葉山で見たこれが、ボクトウガなのかヒメボクトウなのか、
あるいはオオボクトウなのかは、当然分からないわけで、
樹液場でハンティングするボクトウガによるものなのかどうかはまったく不明です…ということです。

本報告でも、ぱっと見、つぶつぶ木質食痕(ウンコ?)の写真は出ておらず、
つまり、、、

「つぶつぶ木質食痕」→「ボクトウガCossus jezoensis」=不明。別の種の可能性あり
「ボクトウガCossus jezoensis」→「樹液場でハンティング」=確か。

ということですね。 

どこかで包括的な報告はないのか?

あー、もー、疲れた。。。
わたしの頭の悪さが炸裂しています。
この報告の中身に関しては、また今度ということで失礼します…。



ハンティングをした猛禽

2013年02月17日 | 生き物
土曜日はめずらしく新宿に出て買い物をして映画を見た。
ゼロ・ダーク・サーティ。どういうわけかCIAものに目がないわたし。
なかなかおもしろかった。

日曜日は、朝近所の雑木林の管理活動に参加したあと、お散歩に行った。



今日もメジロがホバリング。

先週、エナガの巣作りを観察した場所に行くものの、
エナガの姿は見えず。。。。

角度を変えて観察すると、
巣はできあがっているような気もするけれど、何分待っても親は現れず。。。



放棄しちゃったのかな?

そういえば、以前、野鳥に詳しい方が、
「エナガとかメジロの毎年最初の繁殖はカラスにやられちゃうんだよね」
とおっしゃっていたのを聞いたことがある。

葉っぱが茂らないと、目立つからかな。。。
でも、まだ巣作りだけだったような気もするしな……。

しばらく林でじっとしていて、林床をあさるシメを観察していたら、
突然、何かの猛禽が鳴きながら頭上を過ぎる。
意外と近くにいたみたい。

羽根がシュンととがっている。
それほど小さくはない。チョウゲンボウか????
双眼鏡に一瞬入れるので精一杯。


雑木林の上空でホバリング!

いっきに急降下して、目の前に畑に降りていく!

おおおっ! 

急旋回して、また上空へ。
滑空して視界から消えた……。


おおおおおお……。
ハンティングに失敗か。

いいもの見た!!!

オオタカ
チョウゲンボウ
ハヤブサ
ハイタカ
ツミ

どれだろう? うーん。

細くてシュンとして、ホバリングする。。。
多摩川の土手で見たらチョウゲンボウって言うだろうな。

わたしの鳥見力では、サイズ感もあいまいでまったく自信はない。

さて。。。



【観察した鳥】
シジュウカラ、コゲラ、メジロ、キジバト
ヒヨドリ、シメ、キクイタダキ
ガビチョウ(鳴き声)、アオゲラ(鳴き声)
カシラダカ、ジョウビタキ
カラス(どっち?)
猛禽類1



タマカンアオイのちょっとした群落を見つけました。


驚愕のボクトウガ

2013年02月13日 | 生き物
昨日のブログで「カミキリの糞?」というのアップしたら、
takeさんから「それはボクトウガの幼虫の食痕」というコメントいただきました。

 *

ほほう、ボクトウガ。蛾か…。てっきりカミキリかと思ったよ。
知らないことばかりよのう…と朝の満員電車に揺られながらスマホで検索する。

「ぼ・く・と・う・が」。どういう漢字を書くんだ? 画像検索だな。
まちがって、ひらがなのまま検索し、蛾の姿とともに木刀の画像とかが出てくる。

んー、ちょっと失敗。。。
検索結果を見チラリと見ると「クヌギの樹液」なんかの話が多いよう。
クヌギねえ。葉山の木は常緑だし違ったな。

新宿行き準急は成城学園前を過ぎる。このあたり、ドコモの電波が入りにくい。

続いて「ボクトウガ 幼虫 糞」と検索すると、ドンピシャでまさに同じ画像が出てくる。


(昨日と同じ画像です…)

おおっ、やっぱりtakeさんの言う通りか! 蛾の幼虫が木材をねえ……と思い検索を続ける。

ボクトウガにも種類がいろいろいるんだろうから、
クヌギじゃない常緑の木の名前が具体的に出てこないだろうか。。。

検索結果の詳細を見る。
クヌギの樹液ねえ。。。だいたいその話題が多いみたい。

ほほう、ボクトウガの幼虫が開けた穴から樹液が出て、
それがカブトムシなんかが集まるいわゆる「樹液酒場」になるんだ……。

へー。

えっ?
幼虫は肉食??
樹液に集まってきた、食えそうな昆虫を食べる???

えーーーーーーー!!!!

そ、そんなのいるのーーーーーーーーー!!!!!!!

そ、それは、つまり狩り場を作ってハンティングするっていうこと????????
そんなのいるんだーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

画像を見ると、樹液場の隅で隠れるように写っている幼虫の写真もある。

ほんとうなんだ。

【驚愕のポイント】

1 肉食の蛾の幼虫っているんだ
2 樹液場を自ら作ってそこでハンティングをするんだ
3 それって、結果的かもしれないけど、かなり頭脳レベルが高くね? 
3 いや、木の幹を食べて、木屑のような糞をするんじゃないの?
4 え? 雑食なの??
5 ええ? 蛾界(?)ではそんなの常識なの?

…という感じでございます。



こんなものから、そんなことがねえ。
久しぶりにびっくりしたら、
いつのまにか、3分遅れで新宿駅に着きました。

また、この目で見たい生きものが増えました。









カミキリの糞?

2013年02月12日 | 生き物
葉山の森で見つけました。



この丸いウンコみたいなのはなんだろう?
最初は、ここでなんかの木の種かなんかをネズミが食べたのかと思いました。



穴がある。。。



ほとんど木屑です。
これはカミキリの幼虫の食痕でしょうか?
いや、これはこれで糞のようですね。

木を食べて木の糞をする。
なんか不思議だなあ……。

何カミキリでしょうか?


森戸川源流遡行

2013年02月11日 | 
連休最終日、
どこへ行こうかいろいろ悩んだ挙げ句チョイスしたのは、
葉山の森戸川源流遡行。

森戸川は、葉山町の桜山あたり……横須賀横浜道路あたりを水源とする小河川です。
森戸海岸に流れ込んでいる川ですね。

源流遡行というとかっこいい感じですが、
まぁ、ハイキングですね。

山の世界には「ハイグレード・ハイキング」なる世界がありますが、
ここは……ミドルグレード・ハイキングという感じでしょうか?

細流を遡上して、藪を抜け、けっこう歩きました。





林道終点に車を止め、歩き始めます。なかなか雰囲気のいいところです。

川をのぞき込んでも魚とかは見えませんが、
暖かくなったら、水遊びがてらにいいかもしれません。

基本、スギの人工林と雑木林、シロダモなんかの照葉樹林ですね。
林床はシダとアオキが優占している感じです。
いずれも荒れた感じの林で、夏はサンコウチョウが来るそうです。
たしかにそういう感じの林ですね。



今回は、ふいに思いついたので地図を準備する余裕がなく、
iPhoneの電子国土活用アプリFieldAccessを使いました。
GPSもばっちり入ってなかなか頼りになりました。



途中から川を遡上しました。
水量が少なくて、ゴアのトレッキングブーツで充分です。





照葉樹林の小渓流というのは、なかなかこちらにはありませんが、
ボルネオとか対馬とか、そんなあたりの川を歩いている感じです。
右岸から左岸へ、左岸から右岸へ。なかなか楽しいです。



最後は川沿いではなく、急登の小径を辿って、ポンッと尾根道に出ました。
ここまで、歩き始めて2時間かかりました。



尾根筋に通る安心のハイキング道です。
ここからすれ違うハイカーが多くなりました。



木々の向こうに横須賀の港と海が見えました。



鉄塔のところでちょっと休憩して、アップダウンの続く尾根道を戻ります。



これは…タイワンリスの食痕ですね。
姿も2頭ほど見ました。



この写真の真ん中にフサフサの尻尾が見えるんですけどね……。
この個体は、ずーっとカッカッカッ…というかキャッキャッキャと鳴いていました。
警戒音でしょうか?



細かいアップダウンが続くなかなかの稜線です。
なかなか汗をかきましたよ。

林道終点に戻るのに、スマホの地図を見ながら下降点を探しました。
国土地理院の2万5000分の1地形図にはルートは載っていません。



かわいい手製の道標がありました。ここから谷沢尾根を下降です。
「17」番の番号看板が目印です。



これが、ちょっとひどいルートでした。。。



倒木の嵐です(涙)。
乗り越えて、くぐって、腐りかけの丸太橋を渡って、林道に戻りました。

結局、車に戻ったのは12時半過ぎでした。
行動時間約4時間で、ハイキングとしてはなかなか手強い感じでした。



林道にあった味のあるルート図に、
赤い線で今日歩いたルートを落としてみました。

稜線の乳頭山も地蔵山も、きれいにピークをはずしたコースでした。
また暖かくなったら行こうと思います。










昼間のフユシャク

2013年02月10日 | 生き物
たまにフユシャクガを探しに夜の雑木林を歩きますが、
実際昼間の方がいっぱい見かけますね。

これまであまり気にしていませんでしたが、最近は冬の雑木林でパタパタしている
オスのフユシャクガ類が目に付くようになりました。



うーん、、、何フユシャクか?
帯とか線とかないな。これは点なのか…。
ちょっとわかりませんね。。。

一度、その生物をきちんと認識すると、
いつもの自然が別のものに見えてくるのがおもしろいところです。

壁の穴を探すのだ!

2013年02月10日 | 
さて、大潮です。
ダイバーによって、ダンゴウオの抱卵が観察され、すでに子どもが産まれています。
彼らの写真を見ると、どうも抱卵する穴は、
オオヘビガイとか、なんかそういう生物由来で岩の壁面に開いた穴のように見えます。

ふむ。。。

潮だまり派のわたしが、ダンゴウオの抱卵個体を発見するのは至難の業のような気がしてきました。

秘密兵器が役立たずというか扱いきれないというか、
まぁ、穴が小さすぎて入れることもできなさそうだし、
そうなると、肉眼で水平方向の穴は……潜らない限り水中のものは見れません。

しかし、今年の初ダンゴのときに
潮が引いたあとの穴に魚が残っているのを観察して、
もしかしてダンゴウオもそういうことがあるんじゃないかと思ったのです。

図にするとこんな感じ。



つまり、大潮の最干潮で出てくる穴なら、まぁだいたい水中だから、
そういうところで抱卵しててもいいんじゃないか…という都合のいい解釈です。

現場はこんな感じ。
今晩は、風も波もなく、いいコンディションでした



頑張りました。しゃがんで壁面の穴という穴をのぞきました。


おっ、魚がいます。。。



うーん、なんだろう?

いくつものぞいていくと、ナベカはなんとなくわかるようになりました。
ぬるんとした感じで、眼の近くに筋があって、独特なおでこ周りの形状でわかります。



しかし、これは??
すっかり空気にさらされて、くたっとしているようにも見えるので、
ぴしゃぴしゃと水を入れてやる…。

「ほうら、潮が満ちてきたよ。ヒレとか伸ばしてごらん」

うーん。。。わからん。

ほかを探しても、何度もこの穴に戻ってきて、確認をする……。
そのたびに水を入れてやると、ついに顔がよく見えるようになりました。

なんか、もじゃもじゃが見える…。



あれ? これはコケギンポか! とさか(皮弁)か……。
ああ、残念。わかっていたけど、ちょっとだけ期待してしまいました。

けっきょく、穴という穴を探して、ナベカ3匹、コケギンポ1匹でした。



ふつうの(?)ダンゴに癒やされました。。。。

さすがに空気にさらされるような潮間帯の穴では抱卵しないのでしょうか?
そうするとダイビングでしか観察できないのでしょうか?

手詰まりか。。。。



【その他】
ウミユスリカはいっぱいいました。
アカエラミノ、アオウミウシ、クロヘリアメフラシ、ミドリアメフラシ、タツナミガイなど。
海藻も伸び、海が生きものでざわついていました。
なんかの稚魚も多かったですね。


エナガの巣作りと鷹匠さんの訓練

2013年02月09日 | 生き物
午後、近所の雑木林に行って、またツミだかハイタカだか飛ばないかなと思って、
林の中の倒木に腰掛けてじーっとしていました。

目の前の木に何度もエナガが来るので、ちゃんと見てみると、
どうも巣を作っているようです。



○の場所。



○がエナガ。。。





クヌギの木に絡んだツタの幹の間のようです。
見ている方からは逆側から巣材を運んでいます。
たまに白い羽毛のようなものもくわえています。

これからしばらく観察してみます!

さて、それはそうと、
タカがこないかと思っていましたら、来ましたよ。
鈴付きのオオタカが。

いつもの鷹匠さんです。こちらには気づいてらっしゃらないようです。

いつかお話ししたとき「人には見せられないからね~」とおっしゃっていた秘密の訓練が始まりました!
うおっ! たしかにフツーの人には見せられんな。そりゃ、ドバトの羽根も落ちているよな。。。

そそくさと逃げるように帰ってきました。
キクイタダキもじっくり見えて、満足のお散歩でした。


さて、、、今晩は潮が引きますね。ふふ。

メジロのホバリング大会

2013年02月09日 | 生き物
メジロって、2羽でいるのと群れでいるのって、どういうちがいがあるんでしょう?
すでにつがいになったのが2羽で、若いとか、これからというのが群れているのでしょうか?
あるいは2羽のときも群れのときも、臨機応変な感じなのでしょうか?

今日、近所の雑木林に行ったら20羽ぐらいの群れに行き会いました。
ちゅるーちゅるーって鳴きながらみんなせわしなく食べ物を探していました。

そんななかで、以前も見たのですが、
斜面の上に立っているクヌギの枝先からしきりにホバリングをしてました。
ユスリカでも飛んでいるんでしょうね。











頭の上を、メジロたちが何度も何度も、
入れ替わり立ち替わりホバリングするのを眺めているのは気持ちがいいですね。

思いっきりトリミングしたら意外ときれいでした。



今晩のお出迎え 2013.2.5

2013年02月05日 | 
また大雪なんでしょうか?
気象庁が先日の予報外れを意識して、そう言ってるだけじゃないでしょうか?

そんな夜。今晩のお出迎えです。





外横線が「く」の字に角張る…。



ということで、クロテンフユシャク(オス)でいいのではないでしょうか?

いつも参考にさせていただいています!
ありがとうございます!!


アカネズミ調査3 不発……

2013年02月05日 | 生き物
何事もうまくいくとは限りません。
近所の雑木林で、ヒマワリの種を仕込んでアカネズミ調査を始めたわたし。

計7カ所に仕掛けたうち、何らかの反応があったのが1カ所。
1度仕掛けてヒマワリがなくなり、2度仕掛けてもなくなりました。

で、満を持してカメラをセットしたのですが、
3日間仕掛けても……まったくの無傷でした。



おかしいなあ。
ヒマワリの種は減らないし、当然シャッターも1枚も切れてないし…。

最終兵器を投入するしかないか…思案中です。
ちなみに最終兵器とは、圧倒的な誘因力をもつピーナツバターの投入です。

うーむ。。。。

子ダヌキ発見!

2013年02月04日 | 生き物
さっき帰宅する途中で、子ダヌキを見ました。
家からは少し離れているので、いつもの兄弟のどれかかは…ちょっとわかりません。

団地の影から走って階段を横切り、マンションの下でちょっと佇んで、こっちを見ていました。
距離4、5メートルぐらい。



スマホを取り出して、パスワードを入れ、カメラを起動して、撮影。
一連の動きで、、、20、30秒ぐらいかな?

小さくて、逆光で毛が光っていて、疥癬とかじゃない感じでした。

タッて、走っていきました。

常時持ち歩ける小型コンデジがほしいなあ。

東丹沢ナガレタゴガエル探索 その2

2013年02月04日 | 生き物
再び、林道の急な法面をジャケツイバラを避けつつ降り、
人工林の斜面をトラバースして沢に降ります。

さっきのところよりは水量も少なくて探しやすい感じ。



場所によって、雪がうっすら残ってましたね。

ちょっと沢を登って、巻くのがめんどうっぽい滝に阻まれて、
今度はちょっと下流に降りる。。。

岩の上に立って、双眼鏡で淵を探します。

茶色のカエルがいないか、
岩の下から、白い卵がはみ出てないか。。。

ああ、偏光グラスをもってくるんだった…。
ああ、ダンゴウオ観察用の箱メガネもあればよかったか…。
ああ、長靴じゃなくて、バカ長の方がよかったか…。

そもそも、時期がちょっと早いのかなあ…。
後悔ばかりが頭をぐるぐると巡ります。

もう、日だまりでラーメン食ってかえるか……と岩の上であきらめて、
最後にくるっと振り返って淵を見たら……。

あれ!? カエルがいる!?
さっきまで見てたところなのに!?



出ました~!!
しかも、交接してる~!!



まずは、逃げないか不安なんで真上から撮影。
このオスの皮膚のたるみ方、
まぁ、ナガレタゴガエルですね(いい加減な同定)。



落ち着いて、今度は横から撮影。
ダンゴウオ観察用に買った、腕全体が入るゴム手袋が便利です。



メスのお腹がパンパン。これから産卵ですね。



ちょっと泳ぎますが、だいたいじっとしていました。



眼は、「見えるまぶた」の瞬膜がかかっています。半眼?



後ろ脚の水かきが異様に大きいのもナガレタゴの特徴。



小錦のような尻。

30分ぐらいは腕を水に突っ込んで撮影していたでしょうか。
水が冷たくて、だんだん手がしびれてきました。

ああ、堪能しました。東丹沢のナガレタゴガエル!
最後の最後で奇跡の逆転です!


 *


このナガレタゴガエルのように、
厳冬期に繁殖期を迎える生きものは意外と多いですよね。

最近、わたしが凝っているダンゴウオ(魚です)や
フユシャクガ類(蛾です)などもそうです。

捕食者対策か子どものエサのタイミングか、
それぞれの理由で、あえてこの寒い時期に繁殖をする生きものたち。
「こんなに寒いのに!」というのは人間の感傷ですが、
でも…寒いですよね。
ありきたりの言い方ですが、まさに生命の神秘。ほんとうに不思議です。


 *






帰りにうきうき林道を歩いていたら、
水たまりにヤマアカガエルの卵がありました。
こいつらも厳冬期に卵を産みますよね。



ハギマシコのおまけ付きで、大満足の1日でした。

東丹沢ナガレタゴガエル探索 その1

2013年02月03日 | 生き物
先日、神奈川県立生命の星地球博物館に行ったときに、
図書室で見た「神奈川県自然誌資料」に
東丹沢のナガレタゴガエルに関する報告がありました。

こちら。

上記の報告の要点は以下の通りです。

【東丹沢におけるナガレタゴガエルの繁殖活動について】
東京都で発見されたナガレタゴガエルが丹沢でも見つかったのが85年。
90年代には広く丹沢に分布していることが確認されている。
東端は宮ヶ瀬湖に注ぐ金沢だったのが、それより東のN沢でも発見された。
標高280~390mの狭い間。
(神奈川県自然誌資料30号より)

そもそもナガレタゴガエル以下のようなカエルです。

ナガレタゴガエル
Rana sakuraii
1978年に水中写真家の桜井淳史さんが
奥多摩町日原川で発見したアカガエル科のカエル。
渓流性で、2月から4月に白い卵を産む。
渓流にいるときは、皮膚呼吸のために、
皮膚がビロビロと伸びている(表面積アップ!)。
中山間地の渓流に、意外とどこにでもいるんじゃないの?

……というカエルです。

わたしがナガレタゴガエルを見たのは2004年2月28日。
五日市町の小坂志川というナガレタゴガエルのメッカ中のメッカ。
あれから9年。

最近、よく登っている東丹沢の沢にもいるんだあ……と思って、
2月に入って、そろそろじゃないかと思ったのです。

報告書では、「ナガレタゴガエル保護のため沢名を公表せず」とあるので、
地図を眺めながら、適当にあたりをつけました。

こういうの楽しいなあ…。

で、今日、天気もいいので、探しに行きました。
もちろん、報告者らの流儀にならい、
場所は「東丹沢の沢」とだけしておきます。

沢沿いの林道を歩いて、事前に地図上で調べておいたあたりで沢に降ります。



ふうむ。手頃な小渓流だけど……。



双眼鏡で川底を見るもののカエルの姿はなし。

ふうむ。

小坂志川に行ったときは、詳しい方に連れて行っていただいたし、
タイミングもあったのだと思いますが、
それこそ川中にナガレタゴガエルがいて、
交接中やら水中ですっくとメスを待つオスやらいて、
水中からも、グッグッグッって声も聞こえる「祭り」状態でした。

そういう経験があると、だいたいそういうもんかと誤解してしまうわけです。


ぜんぜんいないじゃん!!

コケに逃げるわたし。









コケはきれいだなあ。
渓流の岩に広がるコケを堪能。

ちょっと沢を遡行するものの、ちょっと長靴では怖い感じです。
小さな滝を巻くにも精一杯……。
このままいくといつか軽く滑落でもして、ジャブンといくな…と思ったので、
再び林道に上がって、探索場所を変えることを決意。

無理に遡行してケガでもしたら、こんな誰も来ない場所だと、
けっこうヤバイ感じです。臆病者の安全登山です。登山じゃないけど。

「もっと上流の水量の少ないところに行こう…」

植林地を登り、林道直下の法面をあがる。

「ああっ! ジャケツイバラのトゲが!!」



こいつら悪魔の植物ですね。



トゲが逆向き!!

服とか手袋とかザックに引っかかり、にっちもさっちもいかなくなる。
暴れれば暴れるほど、逆向きトゲをもった鞭のような、タコを足のような枝が絡むのです。
しまいには顔もさくっとやられる…。

うがが…。

いったいこんな機能をもってどういうつもりなのか、ジャケツイバラ!
捕って食うのか?としか思えない感じです。
確かに二度と近づくまいと思うので、そういうことでしょうか?

なんとかジャケツイバラを外して、林道にたどり着く。

そこから再び林道を歩き、林道終点までたどり着きました。
地図を見ると、沢まではちょっと距離がある感じ。。。

ふう。

一瞬、もう帰ろうかと思ってしまいました……。


(つづく)