晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

残雪の尾瀬ヶ原

2012年04月30日 | 
GW前半の29日、30日は尾瀬に行ってきました。朝3時半過ぎに家を出て、鳩待峠から入りました。

いや~天気良くて最高でした。



鳩待峠から下りのブナ林はまだまだ雪の中でした。



尾瀬ヶ原は、さすがにミズバショウは早いのですが、川が開き、一部木道も顔を出していました。



雪原の向こうに燧ヶ岳が見えました。



ヤナギも今か今かという感じです。

大好きなオオジシギも来ていました! 朝早くは、ほとんどアマガエルのような鳴き声で(本当にそっくり)、ジャ、ジャ、ジャ…って鳴いていて、最後にちょっとだけズビャーッって鳴くぐらいで、とてもさえずりとは言えない感じでした。その後、8時ぐらいになると、典型的な鳴き方で、ディスプレイ・フライトをしていました。それでも9時を過ぎるとまったく鳴かなくなりました。

いやー、わたしオオジシギのディスプレイ・フライトの鳴き真似が得意技で、最後の羽音までそっくりなんですよ(自慢)。問題は、それを迫真の鳴き真似を披露しても、誰も「???」なところですが……。

29日はずいぶんと暑かったので、いっきに雪解けが進みました。

鳩待への登山道脇の細流にはミズバショウが顔を出していました。





尾瀬の春も、もうそこまで来ています。

悪魔の計画発動!

2012年04月28日 | 
うちの脇にタネから育てたガマズミがすくすくと育っているのですが、アブラムシがすごいのです



どんどん増えてる…。有翅個体もいる。

じつは以前にこのブログに、かの有名なくるねこ大和さんからコメントをいただいたことがあります。確かアブラムシの話題で、お母さんがテントウムシを放流(?)して退治するという話だったように思います。

へへ~、と思っていたのですが、最近、多摩川つながりの「どてっこ通信」さんも、同じ話をされていました

それで、ちょっとやってみるか…と思ったのです。悪魔の生物兵器計画です。すでに実行しているのがふたりとも女性というのは偶然でしょうか?

テントウムシの当てはありました。近所の空き家の庭にカラスノエンドウが繁茂していたはず。ちょっとのぞいてみると、ほとんどテントウムシはいなかったけれど、1匹だけゲット。



いくのだ! アブラムシを喰ってくれ!



アリに負けずに喰ってくれ! いや、キミ、先っぽの方に逃げるなよ!!

近所がすごい…。その2 花たち

2012年04月28日 | 生き物
2匹のアオダイショウを堪能して、ふらふらと浄水場周りを歩きました。



これはフデリンドウでしょうか? ふつうの野草ではありますが、近所ではじめて見ました。逆光できれいでした。



ちょっと古くなりかけですが、アミガサタケですね。食べられるそうですが…食べたことはありません…。



ホウチャクソウの大群落を発見! 見渡す限り(うそ)林床はホウチャクソウだらけでした。



足の踏み場がありませんでした。



マルハナバチの仲間が忙しそうに花をまわっていました。



おおっ、これが噂のタマノカンアオイ? 多摩の寒葵ということで、地域の名前が付いています。関東西南部に分布するそうで、環境省のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。



ま、ぶっちゃけキモイ系ですね。大きさはまったくちがうけれど、ボルネオのラフレシアの思い起こさせるような不思議な花です。

いやー、山に行く必要ないな。近所がすごいです。

近所がすごい…。 その1 ヘビ日和

2012年04月28日 | 生き物
近所の雑木林にでかいアオダイショウがいました。1.5mぐらい。



上目づかいでこっちを見ていました。



かっこいい。

でかいアオダイショウを堪能したあと、雑木林と住宅地の境を歩いて行くと、もう1匹! 



かっこいい。



さっきのよりちょっと小さいかな。こんなに急なコンクリの法面に器用だなあ。

今日は暑くて、ヘビ日和ってことだったのかな?

昼寝タヌキ

2012年04月28日 | 生き物
雑木林に行ったら、3兄弟が昼寝をしていました。昼間に林床で寝てるんですね。



疥癬ちゃん……。かわいそうに。思いっきり寝ぼけていて、逃げませんでした。そういう子なのか、疥癬だから弱ってる…なんてことはないよね? うう。



後ろの子にうつったりしているのかな?

虫こぶという名の宇宙 その2

2012年04月28日 | 
近所の雑木林で虫こぶを発見したわけですが、庭の植木にも見つけました。

ケヤキの葉にできてました。



調べてみると、これは「ケヤキハフクロフシ」(欅葉袋五倍子??)という虫こぶで、ケヤキヒトスジワタムシというアブラムシが作ったもののようです。

ワタムシっていうのは……雪虫のたぐいでしょうかね? そういえば、いつか雪虫がいたな…。これがそうなのかな?

ここのサイトによると、一次寄主はケヤキなどで、二次寄主にアズマネザサがあげられています。ワタムシの類は、成長の段階にあわせて2種類の植物間を移動することが知られています。

アズマネザサと言うことは、近所の雑木林に死ぬほどあるわけですが、つまりうちの庭の植木と雑木林はつながっているということですね! 造園の世界では害虫扱いですが、なんだかちょっとうれしい感じです。

脳内里山はもういいんじゃないか

2012年04月25日 | その他
先日の朝日新聞にこんな記事がありました。



「傍芽更新」という書き方ははじめて見ましたが、検索するといくつか出てきます。わざとなんでしょうね? 僕らはふつう「萌芽更新」を使いますが…。文語的な表現なのかな?

→分室の近所の雑木林を語るブログでは「いいですね~」とだけしましたが、実際どうなんだろう? 企業が地域の里山保全をするのはべつに悪いことではないのですが、気になるのは記事の中身というか、そこに醸し出されている空気というか、ステレオタイプな思考がどうなんだろう?とちょっとだけ思うのです。

記事では「燃料などに使われなくなって数十年がたち、竹やササがはびこって荒廃している雑木林」を「傍芽更新」「竹の伐採」などで「多様な生きものが暮らす豊かな里山」に再生するそうです。

正しいと言えばまったく正しくて、否定する人は誰もいないと思うのですが、なんだかそういうイメージって、すでに「脳内里山」で、そうすることの意義や維持することの意味がどれぐらい考えられているんだろう?と思うのです。

7年で再生して、その後どうするつもりなんだろう? この数十年の「荒廃」は、そんなにひどいことなんだろうか? その竹林の奧にタヌキの巣穴があったりするんじゃないだろうか? ウグイスだって、人が入らなくなったアズマネザサの奧でホクホクと繁殖してるんじゃないだろうか?

里山に限らず、森…だけでもなく、すべての自然の現状は、今の僕らのその自然に対する関係性の鏡のようなもので、いいとか悪いとか、生物が多様であるとかないとか、そういうことで判断するものでもないと思うのです。そんな価値観はどんどん変わっているしね。

たしかに竹林が広がったり、アズマネザサ地獄になるのは、どうかと思うことはあるけれど、別に「悪」じゃないですよね。数十年をかけて、その場所なりの生態系ができあがっているのも事実だし。

すでに断片化された雑木林は、萌芽更新もやがて限界が来て、鳥散布系の樹木だけになり、最終的に荒れ地と変わっていくことも充分あり得る未来なので、べつにほっとけとは言いません。でも、だれも「照葉樹林に戻そう」とも言わないですよね?

いろんな選択肢を考えた上で、いわゆる「里山管理」をする選択もあると思うのですが、ただ「アズマネザサで荒廃」→「刈る」→「多様な生物」っていうステレオタイプな雑木林のあり方が、今後も社会の中で位置づけられ、維持されていくとはとても思えないのです。

それはブームだった市民による里山管理の現状を広く見れば、残念ながらたいした影響がなかったのは明確なので。

薪・炭が木質バイオマスという名で置き換えられ、原発問題も含めたエネルギー政策のなかでどう動くかによっても、この里山の環境は大きく変わる可能性があります。逆にそのレベルでなければ、里山管理は、一部の都市近郊のおやじたちの趣味でしかない…というと言い過ぎですが、まぁ、そんなもんですよね。それが悪いと言うことではなく、その人たちにとってのは豊かなことですが、世代が変わったら誰もやらなくて、また雑木林は放置ですね…。

うーん、これぐらいにしておこうっと。。。




虫こぶという名の宇宙

2012年04月24日 | 生き物
昆虫の寄生とか共生の関係はずいぶんとおもしろいものがあります。とくにハチのたぐい。



虫こぶ=虫えい=ゴールもそのひとつ。このコナラできた虫こぶは、おそらくナラメリンゴタマバチというタマバチの仲間が寄生してできたものようです。このあと赤くなってリンゴのようになるのだと思います。このコブそのものは楢芽林檎五倍子(ならめりんごふし)と呼ぶそうです。

確か植物に異常成長をさせる物質を出してコブをつくって、そこで幼虫が育つ…ということだったような。冷静に考えると、幼虫のエサを作り出すわけだからずいぶんと進化しているというか、なんだかすごいですよね。



近所の雑木林をちゃんと見ようと思って歩き始めると、いろいろありますね。とりあえずこの虫こぶも割ったりせず、成虫が出て行くのまで観察したいと思います。





今朝のトカゲ

2012年04月24日 | 生き物
さすがに朝から暑かった今日は、トカゲがいました。

いつものところにいつものやつ…としか思えない。いっそ名前をつけたい。



今朝のあいつ。



2011年6月22日のあいつ。同じだろうか? そもそもトカゲは何年ぐらい生きるんだろうか?



こっちもいつものところにペろんと…。

毎朝楽しみです。

八ヶ岳山麓

2012年04月23日 | 生き物
土曜日の八ヶ岳山麓、標高1500mぐらい。



ツノハシバミの花が盛りでした。ピンクの雄花が早春の森に栄えて、地味だけどけっこう好きです。



美しい食痕。



シカのバーク食いは、そう多くなかったですね。同じ広葉樹だけ食べられていました。

メルヘン?

2012年04月22日 | 生き物
日曜日に車で八ヶ岳・麦草峠を越えました。メルヘン街道と言うそうです。。。メルヘンって……。



長靴を履いて、白駒池を見に行きました。



積雪は、70cmぐらいですかね。ときおり太ももまでずぼっといきました。





シカのバーク食いがそこここに…。八ヶ岳もやばいそうです。



コガラがいました。ルリビタキも見ました。まだまだ、早春という感じでした。


牧場のアカガエル

2012年04月22日 | 生き物
土日は八ヶ岳方面にドライブ。サクラはまだまだこれからなんだなあ。



八ヶ岳牧場の牛の水飲み場にアカガエル系の卵を発見!



こんなところで無事親ガエルになるのかな??と思ったら、産み主がいました。



どこでしょう?



動いたらばれるよね。標高も高いし、ヤマアカでしょうか? 無事にオタマになって、カエルになるのでしょうか??

朝の死体

2012年04月22日 | 生き物
21日の土曜日は朝からドライブ(?)だったので早起きをしたのですが、ちょっと早すぎたので近所の雑木林をちょっとだけ歩きました。朝5時半ぐらいです。



やっぱり「キョロン、キョロンッ」と鳴いている野鳥がいるのですが、姿は見えませんでした。。なんだろう?

遊歩道を歩くと、道の真ん中にネズミの死体が!



うーん、ドブネズミかな? 頭が砕かれている…。アップも撮ったのですが、ちょっと控えます。

犯人候補は…
1カラス
2タヌキ
3猫
4フクロウ

さて。。。

現場は…
1この雑木林の中
2住宅地

さて。。。

なぜ、全部食べてないのか? わたしが来たので逃げたのか???

「カラスが落とした」に10点…。うーん、遊歩道のど真ん中は偶然か…。


よくわかんない夜のドライブと今晩のお出迎え

2012年04月18日 | 生き物
ちょっと仕事で夕方から車で宮ヶ瀬ダムまで行ってきました…。いったいどんな仕事なんだ? 夜の林道でうろうろするなんて。ブチョーなのに…。でも、まぁ、りっぱな角を持ったオスジカ2頭を見たからまあいいか……。

帰りは東名を使ってびゅーんと帰ってきたら、玄関におふたりのお出迎えがありました。



雨がにじんだような模様の蛾。



しなやかな羽根がジュディオングの衣装のような蛾。

蛾は多様だなあ……。

お堀の土手

2012年04月18日 | その他
今朝、出勤前に近所の雑木林にカメラを持ってちょっとだけ寄ったので、会社にもそのままデジカメを持って行きました。

今日のお昼は市ヶ谷のお堀脇で食べたのですが、お堀の土手にはいろいろと花が咲いていたので、ちょっと写真を撮ってみました。





クワ(ヤマグワ?)がけっこう生えていて花が咲いていました。

土手にはエノキの大きな木もかなりあるのですが、それも花を咲かせていましたね。

クワもエノキも植えたのかな…。エノキはかなり太いのですが、どっちも鳥散布だし、もしかしたら野生なのかも。まぁ、少なくともクワは野生というか自然に生えたものなんだと思います。

マユミも何本かあって、それはつぼみでしたが、それも野生かなあ。。。



ニワトコも盛りでした。そういえば、シャガとか満開だったのですが、まったく写真は撮ってません。趣味の方向性の問題ですね……。




気持ちの良さそうなおっさん。あそこでお弁当を食べるのもいいな……。