晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

年末塔ノ岳点描

2013年12月29日 | 
年末の、穏やかな快晴の日曜日。
丹沢・塔ノ岳に登った。



大倉尾根のエビの尻尾。



地元山岳会も協力して植生復元を図っている。
播種・植えた草は、カモジグサ、マツカゼソウ、チヂミザサ、アザミ。



こいつが食わないのかな?



花立山荘の窓に海が映っていた。



大島が見えた。黙祷。



塔ノ岳山頂。一面の雪。



富士山もばっちり。



営業部長はストーブの前から動かず。

いい一日だった。

このグラフは何か?

2013年12月24日 | 
三連休の最終日。
ちょっと仕事もあるのに、深夜までPCでチクチク…。



このグラフは何か?
入力はけっこうしんどかったです。

GENさんとNANAさんにぜひご協力いただきたいものです。

年末年始の作業かな。
ふふ。


観音埼灯台行(ダンゴあり)

2013年12月22日 | その他
年に1度は灯台へ。
去年は房総半島の野島崎灯台&洲崎灯台でしたが、
今年は近場の観音埼灯台に行ってきました。

朝はゆっくりめに出て、
いつもまにか馬堀海岸まで延びた横浜横須賀道路で、
びゅーんと、あっという間に観音崎に到着です。



観音埼灯台は、1869年にできた日本で最初の西洋式灯台だそうです。
今、建っているのは関東大震災後、1925年に建てられた3代目の灯台だそうです。





灯台の大正モダン(?)な感じが好きです。









高さは19mとそれほど高くありませんが、
東京湾がよく見えました。






ハヤブサだ!
ピントが合わん!!
ヒヨドリを狙っているんだと思います。

灯台受付のおばさんに
「ワシなの? ワシなの? トンビとどこがちがうの?」と聞かれ、
「ワシじゃなくて、ハヤブサですけどね、翼がこう…とがってて、尾っぽがトンビより丸くて…」
「急降下するヤツ?」
「そうそれ!」
「あ~、そうなの!」
…ご納得いただけたようです。



灯台から観音崎博物館に行く。
あいかわらず変な博物館。。。
入るとミヤコタナゴの大きな水槽と続いてアジアのタナゴの展示。。。
好きな人がいたんだなあ。。。観音崎とまったく関係ない気がするけど。

あとは、やたらに生体展示をしてましたね。
海水魚だけじゃなくて、鳴く虫、カニ、ヘビとかも。
まぁ、よく言えば手作り感あふれる感じですね。

ああっ! ダンゴウオだ!!



なんか口がへの字だ。



つるんとしているな。

2匹いました。



ほほう。観音崎にもいるみたいですね。
たぶん、どこにでもいるんでしょうね?
見る目の問題だけのような気がします。

博物館のメインの展示は海の生物で見る(?)生物進化だか分類かな。
ホルマリン標本がメインで、けっこう不気味。

お気に入りはこの人たち。



こわい。



絵みたい。。。





横須賀美術館に寄って帰りました。

風が強くて寒かったけど、いい1日でした。







拾いもののフユシャクのメス!

2013年12月21日 | 生き物
三連休の初日、家のことでバタバタとしていて、
散歩に行けたのは15時すぎ。もう陽が傾いて、夕方の雰囲気。



西日がキレイ。

いつものように遊歩道を1周して(2分ぐらい)、
花が咲いているヤツデをチェック。
何というわけでないけれど、なんか虫がいないかなと…。



異常なし。

ヤツデの隣に生える常緑カシの樹皮をふと見ると……。



あれ?



おおおおっ! フユシャクのメスだ!!



いやー、交尾しているの意外ははじめて見た。
とりあえず何フユシャクかは不明。

夜にもう一度来てみるかな。



なかなかの連休スタートです。


★2時間後の追記
すっかり暗くなった6時半過ぎに見に行ったら、
メスはいませんでした。
木の上の方に登ったのかな?

出張空撮

2013年12月21日 | 
ここのところ、ご多分に漏れず忙しい日々。
今週は九州出張もあって、かなりぐったり。

でも、出張が飛行機だったので、当然右列の窓側を予約して、
カメラを持って搭乗しました。



宮ヶ瀬湖とその右はいつも登っている仏果山。
→最近の仏果山登山



尾根から頂上が禿げているのは…塔ノ岳かな?
→今年の塔ノ岳山行



左の山中湖に向かって延びる甲相国境尾根。
→楽しかった縦走。2011年の冬か。



富士山はまだ雪が少なかったのですね。

うっすらと雲がかかってきました。



天気は今ひとつですが、いろいろ山が見えて楽しいフライトでした。

サタデー・イブニング

2013年12月08日 | フクロウ
土曜日は、暮れかかった16時半に林に行った。
時計を忘れ、スマホもなく、時間は正確には分からない。

林縁の木製の柵に腰掛けて日暮れを待つ。
土曜日は、浄水場の工事の音が響いている。

サイレン…というか17時の音楽が響き渡る。
工事も終了の方向。続々と車が帰っていく。

遠くでフクロウのような声が聞こえる。

ワウッワウ…というイヌっぽい声が、
遠くだとフクロウの声に聞こえるのだ。

イヌかなあ…。遠くて自信はない。
何度も聞こえるんだけどなあ…。
やっぱり、畑のあるあっち側にいるのかなあ…。



たまにササの中でガサガサと音がするけれど、
先週ほどじゃない。

そのうち、風が吹き始めて、周りのササがざわめき始める。
うーん、集中力が。



ああ、今日はもうダメだ。
そそくさと帰宅。
家に帰ってきたら18時でした。

チャエダシャク

2013年12月08日 | 生き物
クロスジフユエダシャクを見ていたら、
ミズキの樹皮に蛾がとまっていました。



もう、最近は蛾ブログだよね。



もふもふしてかわいい。

さて、いつものように『日本の昆虫1400』で、だいたいの仲間を見当つけて、
みんなで作る日本産蛾類図鑑」をカチカチします。

「シャクガだよな~」と思ったのに、
どうしたわけか「ヤガ科」1098画像をカチカチして徒労に終わる。
「ああ、シャクガ科じゃん…」とぐったりして、再びカチカチ。

似たのが出てくるけど、ちょっと疲れてめんどくさくなる。

クロクモエダシャク
シロテンエダシャク
えーと、ヒロバウスアオエダシャク……。

うーん、これかな?

で、念のため「新・蛾像掲示板」にもその旨おたずねしたわけです。

あっという間に「チャエダシャクですね。この時期の蛾です」とお答えが。

ががーん。カチカチが甘かった。
ヒロバウスアオエダシャクはエダシャク科で170番目なのですが、
そこまでカチカチして、似たのが出てきたので、
もう、これでいいかなと思ってしまったのです…。

でも、チャエダシャクは226番だったのです。
ああ、手を抜いたらあかん。誠実にカチカチせな!



夕方に行ったらまだいました。



櫛形の触角が開いていました。オスですね。


クロスジフユエダシャクの謎

2013年12月07日 | 生き物
今日も昼前に雑木林に行きました。
先週よりクロスジフユエダシャクが多い気がします。

そうですね…ひと視野(?)に20~30頭はチラチラ飛んでいますね。



どこにいるでしょうか?

…そういうのはいいとして、
今日はなんとかメスを見つけたいと思いました。

で、それは老眼のわたしが探すよりも、
こんだけいるオスがフェロモン頼りにメスを探してるんだから、
彼らに任せた方がいいんじゃないか…と思ったわけです。

で、ずいぶんと見ていたのです。
ピラピラしているオスを。

彼らはササの葉の裏や落ち葉なんかを丹念に探しているように飛んでいます。

が、ぜんぜん発見できていないのですメスを。



「いや、マジ、メス少ねーんだよ(オスの叫び)」→性比偏り説

「いや、別にメス探してねーし…(オスの言い訳)」→ピラピラ飛翔の別目的説

…ということを考えたわけです。


検索をすると、よく見かける蛾にも関わらず論文がほとんどありません(あるいは引っかかりません)。
Google ScholarとCiNiiで探しましたが、
『やどりが140号』(1989年)に伊藤ふくおという人の
「日中配偶行動をするクロスジフユエダシャクと、
夕暮れから夜にかけて配偶行動をするウスバフユシャク」
というのしかありませんでした。

彼も、ずいぶん探して2例しか観察できなかったようです。
でも、下草でメスがフェロモンを出してオスを呼ぶと、
飛んできて交尾するのを観察札しています。

ふうむ。性比偏り説なのかな?
とくにこの論文でそういうことには触れられていませんでした。

身近な生物もあまり調べられていなくて、
謎が多いんですね。ちゃんと調べてみたい!


ちなみにここでした。





フクロウ、不発。

2013年12月02日 | フクロウ
土曜日の、暗くなったとはいえ18時過ぎの夕方にフクロウの鳴き声を間近で聞いて、
そろそろ恋の季節(古い言い回しだな…)かと思ったわけです。
そして、意外に早い時間に鳴くんだと思ったわけです。

日曜日。

薄暗くなる16時半ぐらいから、
雑木林の隅に椅子を持ち込んで暗くなるのを待ったです。





子どものはしゃぎ声。車の音。上空から聞こえる飛行機の音。
遠くから聞こえる電車や信号機のへんな音楽。

ゆっくり暗くなります。

ときおり周りのササ藪でガサガサと音がします。
タヌキ?



陽がとっくに落ちて、
西の空に残照のオレンジが残っています。



17時。

いつもまにか子どもの声がしなくなり、
雨戸を閉める音が聞こえてきます。


17時13分。
遠くでフクロウの声がしたような気がしました。ふた声。
でも、遠すぎて自信がないな。

周りでは、散発的にガサガサと音がする。
ふいに目の前…というか足元のササ藪からなにかが出てくる音がしました。

距離2メートルぐらい。

近い…けど、暗くて見えない。
向こうもフリーズして、じっとしている感じです。

1分、2分、こちらもじっとしていると向こうも動きません。
あんまりに動かないので、ちょっと首を振ると、
タッて、ササ藪に戻って、カサカサとヤブの中を逃げていきました。
小さいな…。子ダヌキかな??

しばらくすると、近くでカリカリカリカリと何かを囓る音が聞こえる。
ネズミかな??

近所の雑木林でも、こういう時間に耳を澄ましていると、
生きものの気配を濃厚…とまではいかないもののそれなりに感じますね。

 *

結局、18時半まで粘って、その後フクロウは鳴かず、
タヌキも寄ってこず…で、今日はあきらめました。

でも、やっぱり「夜待ち」は楽しいですね。
寒いですが……。



また、やります。

ダンゴはまだか?

2013年12月01日 | 
記憶はねつ造される。

昨年、三浦の磯でシーズン最初のダンゴウオを発見したのは、たしかにGENさんだ。
→こちら
それは、2012年の12月1日のことだった。

でも、なんだかそれは、わたしもいっしょだったような、
GENさんといっしょにその年最初のダンゴウオを見ていたかのような…
そんな記憶が、この1年でわたしの頭の中でねつ造されていたのだ。

マジで。


そして、2013年11月30日。

「去年のダンゴ初発見は確かに12月頭か…(偽記憶)。
 今日、ダンゴを見つければ11月初の発見だな」

そんなことを思いついたわたしは、スマホで「潮汐なび」をチェック。
潮回りは中潮で、最干潮は21時25分、潮位は28cm(逗子新宿湾)。
ふむ。行くしかないな!

うふふ、今日は、フユシャクガにフクロウにダンゴか!
なんという贅沢な1日なんだ!と発見前からご満悦。



いつもの駐車場に着いたのが19時半ぐらい。

「ん? なんか見慣れた車がとまってるな…」

まさか。

磯に入る。
ドライスーツで、ぷかぷか浮いている人がいる。

やっぱり。

浮いているGENさんに声を掛ける。

「こんばんは!」
「えっ? ニシメガネザルさん?」
「わははは! 今晩発見なら11月ですからね!」
「ぼくも同じこと考えたんですよ!」

共感するふたり。

でも、ひとりは偽記憶で、「それは、お前のことじゃない 」と、海の神様はおっしゃっておられたはず。。。

さて、とくに旧交を温めることもなく、お互いの探索に入る。

タツナミガイだらけ。ウニだらけ。
タカラガイも多いな。



ホシキヌタガイかな?

ダンゴは見つからない。
いつもの水脈筋、大岩裏の浅い潮だまり…。

ウミウシも少ない。
なによりウミユスリカが飛んでいない。

うーん、海はまだ秋なのかな?

GENさんの方も見つからないみたい。





なんだっけ、彼は。
クモガタウミウシか。

ダンゴいないな~。

あ、ミノ。





超やる気ない写真。
えーと、エムラ?

21時。

「ぼくはギブアップです~」

GENさんが磯を上がる。

「ちょっと、海の感じがちがいますね」
「そうですね。まだ早いんですかね」

なかなか、言葉では説明できないけれど、
ちょっと、まだちがう感じがするのだ。

「去年は、12月頭ですもんね。そろそろはずですよね」
「水温ですかね?」

共感し、謎を共有するふたり。

去年、12月頭にダンゴを見たのはGENさんだけじゃよ…
という海の神様の声は、わたしには届かない。。。

それから、30分ひとりで探索して、わたしも磯を上がる。



残念。

長柄のあじ平で、スタミナラーメンを食べて帰りました。


…ということで、このブログを書きつつ去年の記録を調べていて、
2012年12月頭のダンゴ観察記録がないことに驚愕し、
それはあくまでもGENさんのブログであることに、ねつ造された記憶を体感したわけです。。。
一体なのか? GENさんとわたしは? それは…片思い?(笑)


今年もダンゴのシーズンが始まりますよ。
リベンジは、少なくとも年内で。




海の神様の化身がにらんでいました。

去年、それを見たのはオマエじゃないんじゃよ