継続の法則 自助努力のススメ 公認会計士 内藤勝浩のブログ

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母の介護をしてあげた? 母の介護をさせてもらった! オッサン公認会計士の介護ITCJ【50】

2024-03-17 08:34:30 | 介護



 私が、自宅で、母の介護をした理由、自宅で、母を看取ろうとした理由について、ときどき考えてみることがあります。
 多分、理由は、一つではないような気がします。

 最近、自分の人生における「経験」というのを、考えることがありました。
 私は、卒業後、地方銀行に勤務しました。

 私の同期入社の方や先輩、後輩の多くの方、主に男性ですが、定年退職まで、職場に勤務し、定年後は、銀行の紹介等で、どこかの企業に出向し、年金がもらえる年齢になれば、年金生活を送るという人生を歩みます。
 私は、そういう人生は、送っていません。

 44歳で、職場を退職し、公認会計士になり、個人事業主となりました。
 同じ職場の方々とは、少し違った人生を選びました。
 母の介護も、そうなのかな、と思うことがあります。
 両親を施設に預けて、自ら介護をしないという方も多いように思います。
 そういった点からも、私は、人とは、少し違った人生を歩んでいることになります。
 自宅で介護をする方、施設に預ける方のどちらが多いかは分かりません。
 しかし、特に、男性の場合は、施設に預ける方が多いような気がします。
 父の介護も母と二人で行い、(ほとんど、母がしましたが)、父も自宅で看取ることができました。
 今、思えば、貴重な経験でした。
 自分の思い、考え方、心が、変わったということが、一番の経験だったのではないかと思うのです。
 精神的にも、肉体的にも、辛いことはありましたが、貴重な経験をした、させていただいたと、今は、考えることができます。
 「母の介護をしてあげた」ではなく、「母の介護をさせてもらった」ということだと思うのです。
 うまく行かずに、イライラし、それを父、母にぶつけたこともありました。でも、優しく、接したこともあったと思うのです。
 そして、自分の心を少し変えることができました。
 魂として、少しだけ、成長できたかもしれません。
 「ありがとうございました」です。




 散歩の途中に、「チュンチュン」と鳴く声を、よく聞くようになりました。
 スズメです。
 屋根の上から、チョコンと顔を出して、こちらを見ているようです。
 春が、もうそこまで来ているという知らせの一つかな、と思います。
 少し、気持ちがホンワカします。
 ありがとうね。

 介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
 介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
 ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
 反省も大切にしてください。
 このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。


延命措置 オッサン公認会計士の介護ITCJ【49】

2024-03-04 12:36:14 | 介護



 往診のドクターに来てもらって、診断後、ドクターから質問されました。
 「延命措置は、どうしますか」と。
 「延命措置は、具体的には、何でしょうか」と尋ね返すと、
 「胃ろうです」と。
 「いえ、延命措置は、しないように、お願いします」と私は言いました。
 そのとき、延命措置をしない決断を伝えた理由は、はっきりと思い出せませんが、
 私の人生観と関係していたもので、日ごろから、延命措置はしないようにしようと考えていたからだと思います。
 私は、人間の本質は、魂であり、この世とあの世を何度も生まれ変わる存在であるという人生観を信じていました。
 また、人は、魂を向上させるために、この世とあの世を何度も生まれ変わるということも信じていました。
 そして、行き過ぎた延命措置は、本人も苦しく、あの世へのスムーズな旅立ちを阻害することもあるという考え方も信じていました。
 母が、そのような考え方を持っていたかどうかは、分かりません。
 しかし、介護をしながら、そのような話をしていましたので、ある程度は理解してくれたのではないかと思います。
 多分、「あの世はある」「死んだ後に、魂が向かう天国がある」ということは、なんとなく理解していたのではないかと思うのです。

 介護をする上で、どのような人生観を持つのかは、非常に重要なことであると思います。
 それは、介護をする側だけでなく、介護を受ける側にも必要なことだと思うのです。

 延命措置をするか、しないかの決断だけでなく、そもそも、介護そのものをするか、しないかの決断にも関係してくるものだと思うのです。
 介護は、する側も、受ける側も、いろいろと勉強になることが多いと思います。
 以上のような考え方も、少しでも、参考になれば、幸いです。



 昨日は、朝、氷が張るような寒さでしたが、日中は、穏やかに晴れてくれました。
 高崎山、鶴見岳、由布岳が、とてもさわやかな感じがします。
 春が、もうそこまで来ているような気がします。

 介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
 介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
 ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
 反省も大切にしてください。
 このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。


遅れた卒業証書と編み物講師認定証 オッサン公認会計士の介護ITCJ【48】

2024-02-24 11:38:03 | 介護



 母の遺品を整理していたら、母の小学校の卒業証書が出てきました。
 その卒業式は、太平洋戦争が終わった後に、行われたものでした。
 勉強したくても、勉強ができない時代だったのではないかと考えます。

 母は、高校卒業後、就職しました。
 母の話では、勉強したかったようですが、家庭の事情で、就職をしたということです。
 厳しい環境でも、あったのだと思います。
 また、遺品の中から、編み物講師、編み物指導者の認定証が出てきました。

 これは、就職し、家庭を持ってから、勉強して、取得したものだと思います。
 学ぶ意欲とでもいうものがあり、仕事に就いてからも何かを学びたい、という思いがあったのではないかと思います。

 編み物講師、編み物指導者の認定証の授与式と思われる写真も出てきました。
 母は、すがすがしい顔で、写っていました。
 なんというか、達成感というか、満足感というか、そのようなものが表情から感じられるものでした。
 私は、子供時代、恵まれた環境を与えられていたのに、勉強しなかった。
 (でも、その反動で、今も勉強を続けています。)

 人には、学びたいという思い、成長したい、向上したいという思い、本能のようなものがあるように思います。
 母の遺品を整理しながら、「ありがとうございました」「ありがとうね」という言葉を繰り返し、思っていました。
 遺品を整理しながら、一つ勉強しました。



 我が家の物干し台から見た月です。
 なんとなく、いい感じがしたので、撮ってみました。


 介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
 介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
 ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
 反省も大切にしてください。

 このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。


父、母の写真 オッサン公認会計士の介護ITCJ【47】

2024-02-13 11:06:25 | 介護



 母の介護が終わり、自宅の片付けを行っていると、タンスの引き出しから、昔の写真が積み重なって出てきました。
 父と母の結婚式の写真、白黒の写真でした。

 父は、分かりましたが、これは、母なのか、と思ってしまいました。
 結婚式後の写真、職場での写真、同窓会の写真、親戚の結婚式の写真、親戚に子供ができた写真、等が出てきました。
 そして、母の母(私からは祖母)を、母が病院でお世話をしている写真
 父の母(私からは祖母)を、父が、自宅、病院でお世話をしている写真
 父母も、私と同じように、介護をしていたことを思い出しました。
 写真を見ながら、いろいろな思いが、頭に浮かんできましたが、やはり、両親への「感謝」の思いが一杯です。

 「ありがとうございました。」
 「この世に生を受けて良かった。」
 「この世の勉強のやっとスタートラインに立てそうな気がしていますが、凡人だから仕方がありません。」
 「やれるところまで、やるしかありません。」
 

 タンスの中の写真をアルバムにまとめてみました。
 その後、片付けを続けると、古いアルバムが何冊か出てきました。
 これも、しばらく、保管しておこうと思います。
 


 今朝、起きてカーテンを開けると、朝焼けがきれいでした。
 それからカメラを用意して撮影したので、少し明るくなり過ぎたようです。
 少しだけ、ぼんやりと朝焼け感が出ています。
 「さぁ、今日一日頑張るぞ。」
 ありがとうね。


 介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
 介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
 ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
 反省も大切にしてください。
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意識障害 オッサン公認会計士の介護ITCJ【46】

2024-01-28 09:49:49 | 介護



 ある小冊子を読んでいると、イジメにより、精神的な病気となり、声が出なくなった方のことが書いてありました。
 その方は、その後、信仰と自助努力により、回復されたということです。
 私は、精神的な病気で声が出なくなったということから、亡くなった母のことを思い出しました。
 母は、父を介護して、自宅で看取った後、自ら介護認定を受けて、デイサービスに通うようになりました。
 他の方の問い掛けに対して、相手に聞こえるような声で返事をしないことが多かったのです。
 自宅でもそうでした。
 声を出すようにしないと、相手に対して失礼ではないかと、母に言って、ときには、厳しく叱責することもありました。
 母が、帰天する前に、往診のドクターから、「意識障害」ということを告げられました。
 私は、ハッとしました。
 母が、返事をしなかったのも、意識障害という病気のせいではないかということです。
 私は、母が、認知症でないと考え、返事をすることを意識するば、できるようになると考えていました。
 しかし、今から思えば、もっと言葉に気を付けて、注意すれば良かったと思います。
 返事をするように、叱責するのでなく、優しい言葉で、「相手に聞こえる声で、返事をした方が良いわぁ。」とか、「大きな声で返事をした方が、相手も気分を害さんと思うんよ。」とか、です。
 すべて、私の知識のなさ、未熟さが原因です。

 やはり、介護に限らず、日ごろから、発する「言葉」を注意すべきだと、反省させられました。
 介護は、私の人生の勉強の一つでもあったと考えています。




 散歩コースから、見た大分市の高崎山です。
 いつもとは、違う場所から撮ってみました。
 自宅から、一番、近い山なので、ついつい撮ってしまいます。


 介護をしている方、介護について迷われている方、将来、介護の不安のある方等など、何かの参考になれば幸いです。
 介護の種類、度合い等は様々で、一概には言えませんが、介護をするのは大変です。
 ケアマネージャーさん等に尋ねたり、自分で情報を探してみたりして、検討してみるのも良いかもしれません。
 反省も大切にしてください。
 このブログを読んでくださった皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。